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日本ソフトボール協会発行の、2018オフィシャルソフトボールルールブックをお借りしてきました。
毎年日本ソフトボール協会事務局に電話して、
「ルールブック送ってください。」
とお願いするのも気が引けましたので、仲間の審判にお借りしました(笑)
国際ルールの改正
ルールブックによると、2017年10月、4年に1回の国際ルール改正が行われて、2018年1月1日から施行されることになったそうです。
日本ソフトボール協会では、この国際ルールの改正に基づいて、特に重要と思われる国際ルールの改正点を踏まえたルールの改正を行ないました。
ルールブックの巻頭には、今回の改正に至った経緯等が書かれていますが、その中にこのような記述があります。
「一方、ルール委員会では、国際ルールの動向に目を向けるだけでなく、ソフトボール競技をより一層世界中に普及させ、ソフトボールを愛し、楽しむ「仲間」を増やしていくために、複雑化してる競技ルールの簡素化、わかりやすく、理解しやすいルールとなるよう、現状分析と調査・研究にも着手しています。場合によっては、日本から提案し、国際ルールそのものを変えていく・・・・・・そんなケースも出てくるかもしれません。」
この文章の最後の方の・・・・・・が、世界における日本の現状を現わしているのでは?と考えるのは私だけでしょうか(笑)
世界に対して、日本がどれだけの発言権を持っているのか?でしょうか。
国際ルールに合わせてしっかりルールを守っているばかりに、世界選手権等に行くと他の国の選手のなげ方や、他の国審判のストライクゾーンの違いに対応出来なくて困ったということが多かったように思います。
日本のソフトボーラー全員が世界を目指しているわけでもありません。そういう意味ではルールは2つあってもいいのかもしれませんね。
今回のルール改正の中心は?
改正点については先日お知らせした、ソフトボールマガジン5月号の中で紹介されていた通りのようです。
https://ipansyadan-nsab.com/archives/6348
このことについて、日本ソフトボール協会の説明は次のようになっています。
「今回のルール改正では、「ストライクゾーン」の解釈の改正と「投手の自由足を投手板から離し、後方に置いてもよい」というルール改正が行われました。
ストライクゾーンについては、「打者が自然に構えたとき(スイングする前)の「みぞおち」(上限)と「膝の皿の底部」(下限)の間の本塁上の上方空間」と定義され、内・外角は球がホームプレートに接していれば、ホームプレート上に球がかかっていなくても「ストライク」となり、ホームプレート上に想定される五角柱の上方空間のどこかを通過すれば「ストライク」となるとの解釈に変更されました。これは、すでに国際大会では実施・運用されている「ストライクゾーン」の判定基準を改めて明文化したものです。」
ルールブックには、次のように記載されています。
審判の皆さんには、すごく緻密な判断が求められるルール改正ですね(笑)
次にピッチャーのプレートの踏み方の改正についてはこう書かれています。
「また、投手の自由足については、「投手板を踏むときは、必ず両手を離して、両足を投手板に触れておくか、もしくは軸足を投手板に触れながら自由足を後方に置くことができる」と改正されました。
これは、男子の国際大会では、実際にこのような投げ方をしている投手が多数を占め、すでに一部の国でもルールとして認めている状況にあることから、「現状を容認する」という方向でルール改正が認められる流れになりました。」
ルールブックには次のように記載されています。
ルールは改正されるものと諦めるしかないですが、それに振り回されることになるのは現場の選手や審判ですね。
以前のようにルール改正によって軸足は地面から離れてはいけないとなった時は、ピッチャーとして生きていけないとなってしまったピッチャーが存在しました。
投げ方って、そんなに簡単に変えられるものじゃないんですよね。
その後ジャンピングやツースッテップ投法が認められるように改正されましたが、このような改正はその後のソフトボール人生を左右するくらいインパクトのあるもののことがあります。
ルール委員会の方には、二度と再びこの自由足もプレートを踏んでないとダメというルール改正はしないでもらいたいと思います。
また以前にも問題点を指摘した2秒以上5秒以内の完全停止がそのまま残っています。運用では完全停止したら2秒以上停止したものとみなすというのは変っていないようですので、完全停止(5秒以内)にした方がすっきりすると思いますけどね。
ストップウォッチで計ってみると、2秒以上停止していることってなかなか難しいですし、2秒以上停止しているピッチャーってそんなにいないような気がしますけどね。
本当にルールって難しいです!
ルールがあるから公正な試合が出来るし、喧嘩にもならない(笑)
ルールブック巻頭に書かれているように、楽しめるソフトボールのルールにして行ってもらいたいと思います。