日本ソフトボール協会から、2019年オフィシャルソフトボールルールブックが発行されました。どんな内容になっているんでしょうか?
大きな変更はなし
巻頭の「2019年度オフィシャルソフトボールルールブックの発行に寄せて」によると、2017年10月、4年に1度の国際ルールの改定に合わせて日本ソフトボール協会もルールの改定を行っており、本年度は「全国審判員・記録員中央研修会」が隔年開催となったこともあり、大きな改正は行わず、字句の修正に留めているそうです。
ストライクゾーンの解釈の変更にともなう大会等での運用・適用の混乱が懸念されていたようですが、研修等の成果もあって円滑に競技運営・大会運営がなされていたのではないかと評価しているとの記載もありました。さてこれは現場の声との乖離はないのでしょうか?ジャッジについては、やはり審判員の技術の差というものが大きく出てしまうものなので、ストライクゾーンがどの審判員でも同じというレベルにはなかなかいかないというのが実情ではないでしょうか?しっかり新しいストライクゾーンに適応しているアンパイアと、まだまだ以前のストライクゾーンが残っている審判員がいたような印象の1年だったような気がします。判定って難しいですね。
ホームベースの左の縦ラインを空けろ!
このオフィシャルソフトボールルールブックは、審判員の講習に参加した先輩から拝借(勝手に)(笑)したものですが、その先輩によると今年は大きな変更はないものの「ホームベースの左の縦のラインを空けないとダメ!」が徹底されるとのことでした。つまりここに(図にしてみました)立ってプレーをすれば、タイミングはアウトでも「セーフ」の判定になるということのようです。野手の送球がそこに来るのに合わせて立つ以外は、この縦のラインは空けておかないといけないことになりました。プレーをしながら、自分の立っている位置をしっかり把握していないと、せっかくアウトになるタイミングでも、立つ位置が悪かっただけでセーフになってしまうことがあるので、キャッチャーは大変ですね。注意しましょう!
スピードアップ
あとは試合の中でのスピードアップが求められているようです。バッターボックスを外すなとか、ベンチから出るなとかなどなど・・・
オリンピック種目であることから要求が厳しくなった項目ですね。残念ながら東京の次のパリ大会での開催種目からは外れてしまったようですけど、私個人的には予想していた結果だっただけにそんなに驚きはなかったですね。ただ三度オリンピック種目に復活出来るように、世界的な普及も頑張ってもらいたいものです。
このスピードアップは女子のソフトボールと一緒に実施種目になっている男子の野球界にも影響を与えています。社会人野球の場合イニング間にこれまで行なえていたブルペンやベンチ前のピッチング練習が一切行えないようになったそうです。ただ投球練習の球数には制限がなくなったように聞きました。これでどれくらい時間短縮になるんでしょうね?
まとめ
まとめるようなこともあまりないのですが、今年は去年の改定をしっかり定着させる1年になるようです。まだ公式戦は戦ってないですが、少し上に上がったストライクゾーンがどの審判員でも当たり前になってきたかなというイメージがあります。見逃してからおどおどしているのは、私たち選手の方かもしれません(笑)早く新しいストライクゾーンに対応しなくちゃいけません!