[ソフトボールルール解説]ボールデッドについて考えてみましょう。
ボールデッドになるとき
[ルール]ボールデッドに該当するのは、次の34項目になります。
1、審判員が”タイム”を宣告したとき。
2、球審がプレイと直接関係のない他の義務を果たすために、その位置を離れたとき。
3、投手が球を受けるか、あるいは球審がプレイを指示したのち、20秒以内に次の投球をしなかったとき。
4、無効投球が宣告されたとき。
5、投球が場外に出たり、バックネットに挟まったとき。
6、投球が打者の身体や衣服に触れたとき。
7、次打者が守備の妨害をしたとき。
8、球審が”プレイ”を宣告したのち、打者が10秒以内に打撃姿勢をとらなかったとき。
9、打者が片足を完全に打者席外に踏み出して打ったり、バットに当てたとき。
10、打者が不正バットあるいは変造バットを持って、打者席に入ったとき。
11、投手が投球のために投手板に触れたのち、打者が反対側の打者席に移ってアウトになったとき。
12、打者が捕手の守備を妨害したとき。
13、打球がファウルボールになったとき。
14、打球が直接あるいは間接に競技場外に出たとき。
15、打者走者が、スリーフットレーンの外側を走って野手の守備を妨害したとき。
16、打者走者が後ずさりアウトになったとき。
17、打者走者が本塁上のプレイを妨害したとき。
18、フェアボールが投手を含む内野手に触れる前、あるいは投手を除く内野手を通過する前に、フェア地域上の離塁中の走者か審判員に触れたとき。
19、走者が投球より早く塁を離れ、アウトを宣告されたとき。
20、走者が野手の処理し損なった打球を故意に蹴ったとき。
21、アウトを宣告された打者・打者走者・走者が守備妨害をしたとき。
22、走者が故意に逆走して守備を混乱させたとき。
23、走者が球を持っている野手に、落球を狙って衝突したとき。
24、送球がブロックされたり、オーバースローになったとき。
25、野手が”故意落球”をしたとき。
26、野手が打者の視界内に位置したり、守備位置を変えたりして、故意に打者を惑わすような行為をしたとき。
27、野手がボールインプレイの球を、競技場外に出したとき。
28、ベースコーチが本塁方向に走って、本塁への送球を誘ったとき。
29、攻撃側のメンバーが守備妨害をしたとき。
30、放置された用具に、送球が触れたとき。
31、打球・送球および守備者が打者・走者の頭から離れたヘルメットに触れて、守備の妨害になったとき。
32、チームメンバー以外の者が、競技場内に入り守備妨害したとき。
33、打者が故意四球を得たとき。
34、ボールインプレイになる場合を除く全てのとき。
こんなときはどうなるの?[ケース1]
[ケース1]
質問:ワンアウト1塁のとき、審判員が”タイム”を宣告しないで、副審と打ち合わせのためバックネット前に歩み寄りました。その間に1塁ランナーは2塁にへ達しました。この場合の処置はどうすればいいですか?
答え:球審がプレイと直接関係のない他の義務を果たすために、その位置を離れているので、ボールデッドで走者を1塁に戻します。球審は、副審と打ち合わせをするときは”タイム”をかけるべきであったでしょう。(2項)
こんなときはどうなるの?[ケース2]
[ケース2]
質問:ノーアウト1・2塁。バッターは送りバントをしました。打球は1塁前に転がり、打者走者は1塁手のタッチを避けて本塁方向に後ずさりしました。その間に走者は2・3塁に進塁しました。どのように処置すればいいですか?
答え:打者走者が本塁方向にタッチを避けて後ずさりした場合は、ボールデッドで打者走者はアウトになります。走者は投球時の塁にもどらなくてはいけません。(16項)
このようにボールデッドになったときには、そのプレーに関係するランナーの位置の判断も必要になることが多いですから、しっかりルールを覚えておいたほうがいいですね。