日本女子ソフトボール1部愛媛大会に行ってきました。

平成29年5月6日(土)~7日(日)、愛媛県松山市坊っちゃんスタジアムで開催された、日本ソフトボールリーグ1部愛媛大会に行ってきました。
とは言っても、今回は試合を見る目的ではなかったので、6日(土)は仕事を終えて夕方高知を出発して、6時半過ぎに松山に到着。
今回は今年から豊田自動織機のコーチになった、山崎泰稔さんの顔を見るのが目的でしたので、ホテルで彼の体が空くのを待っていました。
予定より遅れて山崎泰稔さんから連絡が入り、彼の宿泊しているホテルの近くの居酒屋で久しぶり(3年ぶりくらいになると思います。)の再会を果たしました。
公開できない話
この居酒屋さん、昨年もお邪魔していました。というのも昨年、一昨年はこの愛媛大会に浦野監督率いる「NEC」が参加していましたので、練習のお手伝いに来させていただいていました。
浦野さんや選手のご家族との楽しい会食のあと、日本ソフトボール協会にデンソーから出向している仁井田さんがリーグ担当をされていて松山に来られていましたので、彼を呼んでこの居酒屋さんで昔話なんかをしていました。
ここで喋っていることは、個人のプライベートに土足で足を踏み入れるような話ばかりなので、なかなかご紹介できるような話ではありません(笑)
特に昔話はとてもじゃないけど、公開できるような内容じゃないことばかりになります。
今回も山崎泰稔さんと再会して、お店に入店、まずは乾杯(彼は明日のこともあってノンアルコールビールでした。)の後すぐに、
「ヒロシさん、今日話すことはブロブに書いたらダメですよ!」
と言われてしまいました(笑)
「これはマズイという部分は黒塗りでアップするので大丈夫!」
と言ってはみたものの、公的文書の公開でもないので、黒塗りのブログなんて誰も読まないということになって、書けないことは書かないという選択肢しかなくなってしまいました。
女子ソフトボールとの出会い
先日のブログを覚えていらっしゃいますでしょうか?こちらです。
山崎泰稔さんは現在コーチという立場で選手の指導をされています。以前には監督(戸田中央総合病院)もされていました。
今回はこのことを中心にお話を聞くつもりで松山に行きましたが、久しぶりの再会ということもあったり、実はこうやって二人で居酒屋ということも初めてのことでもありましたので、なかなか本題に突っ込むことにはなりませんでした。
山崎泰稔さんは闘犬センターを退部後、西日本シロアリ(鹿児島県)に移籍してソフトボールを続けていました。
その後奥さんの実家のある埼玉県に移住したことから、女子ソフトボールとの関わりが始まったそうです。
男子からのオファーもあったようですが、仕事もしなくてはいけませんので、たまたま仕事場も提供してくれるという条件もあり、経験のない女子のソフトボールに関わることになりましたが、そこには男子しか知らない山崎泰稔さんにとっては違ったソフトボールがあったようです。
不安と戸惑いの連続
男子のソフトボールしか知らない山崎泰稔さんにとっては、女子のソフトボール界はどう映っていたのでしょうか?
見たことはあったとしても、自分が指導するなんてことは考えてなかったわけですから、何となく見ていただけですよね。
実際その中に入ってみると、同じソフトボールでありながら何か違う、男の世界ではあり得ないようなことが次から次へと起こってきたようです。
その都度「不安」になり、これでいいんだろうかと「戸惑い」が起こったようです。
これは経験を積んだ今でも続いているようです。
こちらは変わらないのですが、相手の選手は変わって行きます。5年も違うと考え方も違ってきますよね。いわゆる「ジェネレーションギャップ」というやつです。
この日も会った最初の言葉が、
「今どきの選手は・・・」
でした(笑)
指導者であり続ける限り、この悩みは一生続くのかもしれませんね。
今回は深いところまで突っ込むことが出来ませんでしたので、次回10月に高知大会で帰って来た時に、もう少し詳しく聞いてみたいと思います。
1部リーグの試合前のアップ
翌日はせっかくだったので、豊田自動織機の試合前のアップを見させてもらいました。昨年までは「NEC」の試合前のアップのお手伝いをさせていただいていましたので、他のチームのアップをじっくり見ることも出来ていませんでした。
一流チームはどんなアップをするのか楽しみにして、練習会場に行ってみました。
13時試合開始予定でした。
ホテル出発10時➡会場到着10時15分➡練習開始10時30分
さすがにきちんと進んで行きますね。
まず監督、コーチから話がありました。その中で今日の先発メンバーの発表もされていたようでした。
ここから11時までの30分間を使って、それぞれが体をほぐしたり、走ったりして動き始めます。
11時なると、アジリティーが始まりました。これが10分間。
この練習を見ていて確信しました。昔に比べて女子の動きのスピードが上がりました、科学的なスポーツ理論に基づくトレーニングによって、間違いなく身体的能力は向上していますね。
そして体形が違います。昔の選手より走れそうな体形になっていますね(笑)
これが終わるとティーバッティング&ロングティーになります。これが30分です。
バットとボールのせいもありますが、良くボールが飛びます。羨ましいくらいです。気になるのはみんな同じ打ち方をしていることでしょうか。左バッターに、よりその傾向が強いように思いました。
その後にキャッチボールを5分間行いました。キャッチボールは、この後試合会場に移って、外野のフェンスの外でもう1回やるんだと思います。
そして3か所に分れてバント(プッシュ、バスター、スラップを含む)を5分間行い、試合前の練習はおしまいになりました。
ピッチャー陣はティーバッティング&ロングティーの時に投げ始めていて、日本人の3名のピッチャーがアップしていました。その様子がこちらの動画になります。
この日試合で投げていた外国人ピッチャーは、練習会場ではまったくピッチングはせずに試合会場に移動していきました。
最後のバント練習の時には、実際にこの3名のピッチャーが投げるボールをバントしていました。
人数もたくさんいますし、コンディショニング担当もいますので、スムーズに予定通りのアップが始まって終わったという感じでした。
さすが1部です。動きや時間の使い方に無駄がないという感じでした。
私が感じた違和感
1部のトップチームが全てこのようなアップなのかも知りません。ですからあくまでもこの豊田自動織機の試合前のアップを見た感想になります。
私たちはどちらかというと「試合前の練習」をやっていたような感じがします。今回見させていただいたのは「試合前のアップ」でした。
女子の1部リーグの場合、1日1試合になりますので、時間的にも余裕があるということはあると思いますが、以前から感じていることは、
「女子は時間が長い。」
「なかなか練習が始まらない。」
でした(笑)
今回見ていて気になったことは、練習前に山崎泰稔さんとコンディショニングの担当者だと思われる方が、長々と打ち合わせをしていることでした。
ちょっと離れて見ていましたので、何を話されているのかは聞こえてきませんでしたが、かれこれ15分ほど喋っていたと思います。
男の世界では、あまり見かけない光景でした。
次に気になったことは、監督、コーチ以下スタッフが練習の様子を見ないということでした。練習前にメンバーの発表も終っているので、その日調子のいい選手は誰か?なんて見る必要もないのでしょうか。
それともほぼ先発メンバーは固定されているのか、前日の試合での動き等や大会前の練習での動きで、それぞれの選手の力量は完全に把握しているから大丈夫なんでしょうか?
まあ、やっていることが調子の良し悪しとは関係ないアップですので、見ても仕方ないというか、担当者に任せておいて大丈夫というシステム・体制が構築されているということもあるでしょうね。
監督もコーチも早々に
「ちょっと試合を見に行きます。」
と練習会場を後にされました。
これは前監督であった丹下監督もそうでしたので、いつもこんな感なんだろうなと思います。
これも女子のやり方なんでしょうね。
試合結果は?
私は高知でシニアの全国大会の予選の応援があったのと、その後練習すると言われていたので、練習終了を見届けて坊っちゃんスタジアムを後にしました。
試合の結果はというと、3-2で伊予銀行に勝利していました。試合の様子はビデオで確認させてもらいました。本当に便利な時代になったものですね。
https://jsl-women.com/game_lives/vod/785/
上手に攻めれば、お互いにもう少し得点が入っていたような試合でしたね。最終回の伊予銀行のアウトは全部三振でした。
バットに当たると飛ぶということの弊害とでも言うのでしょうか、とにかく打つしかないかのような攻撃です。力の劣る下位のチームが、上位に対して正攻法というか、がっぷり四つに組んでは勝てる確率は下がります。
小技の技術は、その必要性も下がっていることもあるんでしょうが、男子も女子も下手になっている印象があります。
伊予銀行としては、6回裏、7回裏の2イニングの攻撃がもったいなかったですね。
豊田自動織機としたら、何とか逃げ切ったという感じですが、格上のトヨタ自動車、ビックカメラなどのチームだともう少し打力がありますので、このままの戦い方では昨年と同じくらいの成績に終わってしまいそうなゲーム内容じゃなかったかと思います。
いきなり大幅な改革を実行すると、内部が大混乱するので新監督も慎重にやっているんだと思いますが、頑張って欲しいと思います。
次回は10月の高知大会になります。それまでにどれだけ成長しているか、楽しみになりました。
追伸:今年から参戦した「土佐土建シニア」ですが、無事高知県予選を突破して9月の全国大会出場を決めました。おめでとうございます!
マネージャーとして付いて行こうかな?(笑)