2月1日に処分が決定するらしいですが、今回多くの方がこの「高知商業高校野球部の商業的利用」について声を上げておられます。ただ例えば多くの方々が声を上げられて高知商業高校野球部の部長の処分がなくなったとしても、それでいいのでしょうか?
高知新聞も動いています
私のブログを高知新聞の記者が読んでいるとは思えません(笑)しかし高知新聞も今回の事件のきっかけを作った責任を感じてでしょうか、1月26日の夕刊に次のような記事を掲載していました。
高野連にも取材をして高野連の見解も掲載されています。対応しているのは竹中事務局長という人のようです。「有料イベントに出るというのは商業的行為です。それが当連盟の審議委員会の結論です。入場料が100円でも一緒ですよ。」文化クラブの経費捻出のための入場料で、商業的利用に当たらないのではないか?という問いには「それは理解するが経費だと言えば入場料が高額でも商業的行為ではないと言えますか?線は引けないでしょう?」と少々話しをすり替えて高野連の見解の正当性を発言しています。
そう言うのであれば高野連が線を引けばいいんじゃないでしょうか?500円は決して高額な経費ではないと、世の中の誰もが思う金額ですよね?主催者が誰(営利団体か非営利団体かとか)、社会通念上いくらまでなら大丈夫だとかという規準を設けてはどうですか?
この記事に掲載されている竹中事務局長が、この誌面通り言ったのかも確認できません。新聞にはその発言の全部が載ることはないですし、その言葉の前後にその言葉の意味を変えるような発言があることも多いです。時に新聞社も自分たちの都合の良い部分だけを掲載することはあります。私自身もそんな強気な発言してないのに、強気な部分だけを切り取られてコメントとして書かれて、友人から「エライ強気なこと言うたねや。」と言われたことがありますので(笑)
高知新聞もこれで終わりではないでしょうから、処分決定後の動きにも期待したいと思います。
大物が発言してくれました
元Jリーグチェアマンである川淵さんが、今回の件について発言してくれています。
たぶん今回の問題提起で改善されるべきは高野連の体質じゃないでしょうか?高知商業高校野球部の部長さんは処分されるでしょう。これはこれまでの規程がそうなっているから仕方ないのかもしれません。商業的利用という理由には疑問は残りますが、高野連も規程に基づいて処分するしかないのかもしれません。問題はその後です。これまでに想定していなかった問題が起こったのだとしたら、規定の見直しがあってしかるべきです。さらに川渕さんが言われるように高野連自体の体質改善がなされる絶好の機会じぁないでしょうか?処分だけして何も変わらなかったとしたら、高野連は自らの利権だけを守りたいだけの自浄作用の全くない団体であるということを証明することになります。
日本学生野球憲章(前文)
ここには「学校教育の一環」「学生野球は経済的な対価を求めず」とはっきり書かれています。けれど多くの国民は高校野球(特に甲子園大会)は高野連が高校野球を商業的に利用しているというイメージを持って見ていると思います。
他にも高校生のスポーツではサッカー、ラグビー、バレーボールがテレビ局とタイアップして商業的に利用されていますね。これらの協会ではどのような規程になっているんでしょうか?少子化がどんどん進んでいる現在では、子どもたちに選んでもらえるスポーツとしてアピールして行く必要があります。この競技がどれだけ魅力的なものか、そこにどんな夢があるのなどを伝えるにはメディアは欠かせないアイテムです。
高野連には「高野連やるね!」と思わせてくれるような回答と改革を見せて欲しいものです。今回は少しばかり関係のある高知商業野球部の問題だったから声を上げたのではなくて、何か処分の理由に合点がいかなかったので、高知商業高校野球部を個人的に利用させてもらったという形になりました。さすがに高野連も私は処分出来ないでしょう(笑)