【男子ソフトボール】日本代表に高知県関係者7名
昨日の高知新聞に次のような記事が掲載されました。
17名の日本代表中7名の選手が高知県関係者であるということです。岡本監督を含めると8名の高知県関係者が、今年の世界選手権に出場することになりました。頑張って過去最高成績の銀メダルを超える成績を、目指してもらいたいものです。
日本代表決定
17名の日本代表が決定して、正式に「岡本JAPAN」が誕生したことは、先日このブログでお知らせしました。
まだまだ貯金は残っている
高知県が「ソフトボール王国」だった頃は、日本代表=高知県代表(闘犬センター)の構成で世界と戦っていたこともありました。選考方法も今とは違っていたこともありましたし、今ではどこかのチームを中心に補強を加えて日本代表を編成するということもありません。
ですからおのずと純粋な選抜チームになっています。その中で17名中7名が高知県関係者であるということは、ほぼソフトボール王国は崩壊しているものの、高知県にはまだ人材排出の力は残っているということではないでしょうか。
今回の選出者の出身高校を見ても、岡豊高校が多いですが、明徳義塾高校、高知工業高校、須崎工業高校と分かれています。まだまだキラリと光る素材が、少しずつではありますが生まれているということでしょう。
高知県の現状
高知県のソフトボール界はと言うと、中学生はまだ健闘していますね。先日の都道府県対抗全日本中学生男子ソフトボール大会では準優勝をしています。ただこれまで頑張って来ていた山間部の小規模校が過疎化、少子化の影響で単独チームを組むことが出来なくなってきていますので、チーム数や競技者数は減少の一途です。
都道府県対抗全日本中学生男子ソフトボール大会のような選抜チームで戦うのであれば、全国とも対等以上に戦える力はありますが、単独チームの戦いとなると今後は相当厳しい戦いをしいられると思います。
高校は少なくなった生徒が、高校でさらにばらけるということにもなりますので、なかなか全国大会で上位に進出することが難しい現実があります。その中で良い選手は県外に出てソフトボールを続けるという道が開けてきます。
一般は今回日本代表監督に就任した岡本監督率いる「高知パシフィックウェーブ」が孤軍奮闘してはいますが、人材の確保、運営費の確保に苦しんでいて、昔のように連戦連勝といった姿を見ることはできません。
高知パシフィックウェーブの古敷谷選手は神奈川県の出身で、高知でソフトボールを勉強したいと高知にやってきてくれた選手です。このような有り難い選手にも支えられてはいますが、ソフトボールを続ける環境としては決して恵まれてはいません。
人材流出県
高知県の選手は、昔から愛知県の企業でソフトボールを続けることが多かったです。国体の愛知県代表はその主なメンバーが高知県出身ということも珍しくありませんでした。
国体の決勝戦で高知県対愛知県が戦っていると、グランドに出ている選手のほとんどが高知県人で、「土佐弁」が標準語みたいに飛び交っていました(笑)
高知パシフィックウェーブも新人の確保に窮しているようですし、高知県に残って全国と勝負しようと思っても、働く場所の問題、給料の問題など、環境が整っているとはお世辞にも言えませんので、良い選手はどうしてもその働き場所を求めて県外に出てしまいます。
この傾向は今後も続くことでしょうから、高知県が「ソフトボール王国」に復活することは難しいと思います。
高知県関係者は7名?8名?
古敷谷選手は神奈川県出身で所属が高知パシフィックウェーブ。高知県関係者?関係者ですね(笑)
厳密に言うと高知県出身の選手が6名と、現在高知県にあるチームに所属している選手が1名の合計7名が、今回の日本代表の高知県関係者です。
これに岡本監督を加えると8名の高知県関係者が、今回の世界選手権に出場する。これですね!ただ現状を考えると、これだけの人数が日本代表にかかわっているということは凄いことだと思います。
がんばれ日本代表
岡本監督、浜口コーチ、吉村コーチ、そして選手のみなさん、頑張ってきて下さい。応援しています。
まだ少し時間がありますので、ニュージーランド遠征で足りないと感じた対外国人対策を考えたり、体調の管理をしながら本番を迎えてもらいたいものです。
個人的なことをいうと、デンソーの山脇投手は私の地元(四万十町)の出身になります。四万十町(旧大正町)から世界選手権に出場するのは何人目になるのでしょうか?私が知る限りでは5人目じゃないかなと思うのですが、違っているかもしれません。
四万十川中流域のお山の小さな町から、これだけの日本代表が誕生したことは驚きでしかありません。
長く地元で子供たちの指導をしていただいている方たちに、心から感謝申しあげます。今後ともよろしくお願いします。