【ソフトボール】ピッチングフォームを変える(上に飛んで間を作る)
私が上に飛べなくて悩んでいることを察した方から、アドバイスのメールが届きました。
高く飛ぶために
差出人: 群馬の元体育教師
メッセージ本文:高く跳ぶために
ハイジャンプの選手の手の使い方にシングル、ダブル、ランニングがあります。高く跳ぶためにはやはり手の使い方が重要ですね…。
ニュージーランドの投手なんてダブルですよね。グラブの捕球面上向きだし、ハイジャン選手の手の使い方ですよね。
さすが元体育の先生ですよね。ソフトボールだけではなくて、他の競技のことも良く理解されていて、試行錯誤している時に(視野が狭くなっていることも多いですね)こんな考え方もあるんじゃないとヒントを与えて下さいます。
まず上に飛ぶ
ツーステップ・ジャンピングはまず飛ぶことからスタートします。「飛んでから投げる」とでも言ったほうがいいかもしれません。ところが私のような者は「飛びながら投げる」をやっていました。ですからどうしても右手が早くスタートしてしまって(投げたくなるんです)、飛ぶ時間や高さを出すことが出来ずに、間を作ることも出来ないということになっていました。
どうしても「投げる」ことが優先されてしまう。これまでのフォームであればそれで良かったのですが、ツーステップ・ジャンピングではタイミングが合いません。
「まず上に飛ぶ」
これがスタートにならないと、飛んだところで強くてキレのあるボールは投げることが出来ないと、さんざん西村さんにも言われたはずなのに出来ないんですね(笑)
西村さんの指導はこちらからどうぞ。
https://ipansyadan-nsab.com/archives/5127
シャドーピッチングでは出来る
アドバイスをいただいて早速やってみました。練習はないので、夜中のランニングの途中シャドーピッチングでの確認になります。
ハイジャンプの時の手の使い方。大昔中学生の時にやっていた頃を思い出してやってみました。こんな時には田舎の小さな学校の経験が生きてきます。普段は野球部員ですが秋になると陸上部員に早変わりして陸上大会に出ていました。その時にハイジャンプも少しやったことがあります。
やってみると確かに飛ぶという感覚が良く分かります。最終の出口がボールを投げるということですので、飛び上がるために使った(振り上げた)手を、途中から投げるという動作に変えていかなければいけないのですが、とりあえず飛び上がるという感覚は良く分かるようになりました。
そしてこの手の振り上げ動作によって、西村さんからも指摘されていた左手が上に上がるようにもなりました。これで課題が二つ解消される可能性が出てきました。
可能性が出てきたと言うのは、これがあくまでもシャドーピッチングで出来ただけだからです。シャドーピッチングはフォーム作りやフォーム固めには有効なんですが、ボールを投げません。私のような不器用者は、ボールを持つとそのボールを投げることが優先してしまって、これまでシャドーピッチングで作ってきたものを忘れてしまいます。
なかなか変えるって難しいことなんですね。
安定化指向と可塑性(かそせい)
持って生まれた性格は変わらないと言う人もいます。自分自身を見てみると確かにそうかなあと思ったりもしますね。ただソフトボールは上手になったりはしましたので、変わる=成長は出来るのではないかなあと思って、脳化学的にはどうかなって調べてみました。すると脳化学的には、変わりたくないと思っているけれども少しずつであれば変わることが出来るという考え方がるということが分かりました。
脳は、今日と明日で自分の考えが全く変わることに違和感を抱くようです。つまり脳が、考え方を急に変えないようにと歯止めをかけてしまう性質を持っているのです。今安定している(安心できている)のに変わる必要はないと思うようになっている。これが脳の「安定化指向」という考え方です。これがなかなか変われない理由ですね。
しかし、脳は全く変われないわけではなく小さく変化することならできる特徴を持っています。これが「可塑性(かそせい)」という特徴です。少しずつなら変われるということですね。これなら恐怖感が少なくてすみます。
つまり人間というのは安定化指向と可塑性という脳の2つの特徴があるので、小さく少しずつなら変わることができるけれども急激に大きく変わることはできないということになります。
小さなことからコツコツと
大きくダイナミックに変わってみたいものですが、元来不器用であり、脳がそういう仕組みになっているのであれば仕方ないですね。西川清さん(西川清さんは高知県の出身で、闘犬センターの創設期のメンバーには子供の頃の西川清さんを知っている人もいました。)の言葉のように、
「小さなことからコツコツと」
やり続ける必要があるようです。だから練習って必要なんですし、重要なんですね。
けれどやり続けていたら変わることが出来るという言葉は、ありがたい言葉ですし、勇気をもらえる言葉ですね。私のような残りの人生の方が少なくなってしまった人間でも、もうちょっと頑張ってみようと思わせてくれる言葉です。
今が一番若い
「今が一番若い」
これも嬉しい言葉です。どんどん年を取っていきます。からが硬くなり、どんどん動かなくなっていくのが自覚できます(笑)それなのにこんな負担の大きなフォームに改造する意味がある?という疑問に襲われることもしょちゅうです。まして上手くいかないんですから(笑)
けれど私の残された人生の中では、間違いなく今が一番若いんです。今やらなかったら後からでは絶対挑戦することは出来ないはずです。このブロブを見ていただいて、フェイスブックでお友達にならさせていただいた70歳代の方がいらっしゃいます。
その方がフェイスブックにご自分の投球フォームを動画でアップされていました。飛んで投げていらっしゃいました。
まだまだ57歳、負けてはいられません!