明けましておめでとうございます。
新年1回目のブログは「ピッチングを進化させる」と題して、西村信紀さんの指導を見ていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
昨年末に公開した私の動画ですが、この日本の大エースも見てくれていました。
そして年末に帰省していたときにその話しになって、ここをこうすれば、こうやればというアドバイスをいただいたので、ならやってみようと岡山まで行ってきました。ただあいにくのお天気になってしまってグランドが使えず、新幹線の高架下での撮影になってしまいました。
上を通過する新幹線や横を通る車の音、さらにはカメラの設置位置が悪いために音声が聞き取りにくくなっていますことを、あらかじめめお詫びいたします。
ツーステップ投法はこうやる
まず初めに西村さんが考え方を説明してくれました。そして実際に投げてくれています。
ポイントは「遠くに飛ぶためには、振り上げのスピードを落とす必要がある。」です。
それでは動画をご覧ください。
どうでしたでしょうか、お分かりになりましたか?
西村流リリースのやり方
事前の簡単な打ち合わせの時にリリースの考え方が、私がやっていることと全く違うということに気がつきましたので、そこを突っ込んで聞いてみました。
拡大版です。
西村さんが小学生時代にソフトボールのピッチャーを経験していたことが、その後のフォーム作りに大いに影響していたことが分かりましたね。
スタートを変える
ここから指導をしてもらいます。
ポイントは「スタートが変わると、すべてが変わる」ということでしょうか。
まずプレートを蹴って投げ始めるところを変えれば、その後の動作が変わってくるというものでした。
長い動画になっています。カメラの設置位置が遠くて音声が聞き取りにくくなっています。申し訳ありません。それではご覧ください。
注意したポイントは
1.前に飛ぶというよりは「上」に飛ぶというイメージでスタートする。これは昨年末公開の動画をみてくれた沖縄の宮平投手からも、上に飛ぶことでフォームに「タメ」ができると思いますとのアドバイスもいただいていました。やってみると確かに投げ急ぐ感じもなくなり、腕にタメが出来たなという感じはありました。
2.右手は後ろに引くのではなくて、左手(グラブ)と一緒に上げていく。こうすることで腕が遅れることなく、スムーズに回ってくれる。
ツーステップ投法の長所と短所
最後に今日やったことをまとめてもらいました。
正しい身体の使い方、軸足の着地位置などが中心になっています。
この動画はピッチャーとしてのとても重要なことを語っていると思います。よく見て、実際にやってみて、また見直してみてください。
ツーステップ投法をすることで得られるものと、逆に不安定になるものがあることがお分かりなると思いますし、女子のピッチャーの飛べない理由まで語っています。
この動画で語られていることが出来ると、素晴らしいピッチャーになれること間違いなしです。ただどこを目指すかは、それぞれの年令や性別、体格、筋力などの違いで選択していただければと思います。自分の強みを生かすフォームを選択しましょう。
ピッチャーの目指すところ
ピッチャーってなかなか難しいですね。
同じ技術を説明しても、人によって言葉が違います。そして同じやり方をやろうとしても、実際投げてみるとフォームは千差万別になります。
年末に弘瀬拓生先生、年明けに西村信紀さんと日本でも指折りの指導者にご指導いただいた訳ですが、これを表現するのが山崎浩誌という人間ですので、また違ったフォームになります。
やっていると選手は「もっといいボールが投げたい。」とか「もっと速いボールが投げたい。」とか「たくさん三振が取りたい。」とかと思います。
そしてトレーニングをしたり、投げ方、ボールの握り方、ひねり方を工夫して進化しようとします。とても素晴らしいことだと思います。
ただ年末から今回の指導まで、西村信紀さんから出た結論は
「バッターに打たれなければいい。」
だったんです。と言うことは、バッターに打たれないボールが投げられつのであれば、ジャンピングでもツーステップでも構わないということです。
さらに、私が求めていたツーステップをやることによって手に入れると思っていた
「バッターがタイミングが取りにくくなる。」
という目的も
「フォームでバッターのタイミングはズレませんよ。ボールの緩急や動きじゃないと、バッターのタイミングがズレません!」
という言葉で全否定されていましました(笑)
日本で一番打たれなかった男の言葉ですので、重みがありますね。
さて、今回の指導を受けて私はどの道を選択していくのか、自分自身楽しみになってきました。ただどれを選択したと言っても、どれも簡単な道じゃないんです。一番簡単なのは「元に戻す」なんですね。
どんなきれいなフォームであれ、どんな素晴らしいボールであれ、バッターを抑えられなければ意味がない。そんなものは自己満足でしかないということでしょうか。
もうすぐ今年のソフトボールシーズンが始まります。どう投げればバッターに打たれないのかということを、もう一度シーズンまでに考えてみようと思います。
新年早々、贅沢なマンツーマン指導になりました。西村さん、ありがとうございました。