2023年4月16日(日)先週1回戦を勝ち上がった全日本実年の高知県予選の2日目、準決勝と決勝戦の日がやってきました。当然実年の組が頑張って試合をするものだと思っていたら、先発メンバーを聞いてあっと驚きました。出ているメンバーのほとんどがシニア組、実年はたった一人でした。監督(親分)が何を考えたのはだいたい理解できましたが、試合内容も予想されたものになってしまいました。
今年初先発
先発で投げることになりました。水曜日のピッチングでドロップの感じが良かったので、基本ストレートはなしでドロップ中心で行くこと。そしてライズボールとチェンジアップを混ぜて、内野ゴロを打たせて何とかしのごうと思っていました。
そして決して力まないこと、ゆったり入って腕をしなやかにかつ力強く振ることをやろうと、しっかり手順を踏んでアップ、試合前のキャッチボールなどをこなしていました。水曜日のようなボールが投げられて打たれたなら、それは自分のボールに力がないと諦められます。なかなか練習のようなボールが試合では投げられないこと、バッターが立ってコントロールを意識した時に、練習通りのフォームで投げられない、練習通りのボールが行かない、文字通りブルペンエースの克服が私の課題でした。
やはりピッチャーは試合でバッターを抑えて、試合に勝たないと自信はついてきません。守ってくれている他のメンバーの不安以上に、自分自身が信じられないので不安で仕方ないんです。そして手が縮こまったり硬くなったりして、腕のスイングが鈍くなってしまいます。残念ながらこの日もそこから脱却することは出来ませんでした。いったいこんなことを何回繰り返すつもりでしょうか?
ドロップが落ちない
水曜日あれだけ威力あるボールが行っていたのに、あれだけ落ちていたのに・・・・結局3イニング投げましたが、そこそこ良い落ち方をしたボールはたった1球だけでした。それ以外は落ちないボールがあったり、落ちてもかなり手前からゆっくり落ちていくのでバッターには捉えられました。
何故こんなに落ちないのか?理由はいくつかありました。一つは腕のスイング、特にリリース時にスピードがなく、さらに手首も硬くなっているので鋭いリストターンが出来ませんでした。これはやはりコントロールを意識してしまって腕のスイングが緩んでしまうのが大きな原因でしょう。
そしてちょっとしたことですが水曜日に投げていた距離が試合の距離14.02よりちょっと遠かったのもあります。落ちる前にキャッチャーに届いてしまっていたようです。
そして落ちないので何とか落とそうと上体を突っ込んで(被せるようにして)何とか落とそうとするんですが、これだと腕が出てこないのでさらに鋭いリストターンが出来ずにボールはさらに鋭さを失ってしまって打たれてしまいます。
味方も私に試練を与えてくれます
そんな中必死にバッターを抑えに行くんですが、どうも流れが良くないというか運にも見放されたと言うか、味方であるべき人が私をさらに窮地に陥れようとしました(笑)
ちょっと落としてバットの下っ面に当てさせてゴロを打たす、タイミングをずらしてゴロを打たして「良し打ち取った!」と思ったらエラーをしてくれます。エラーをしようとしてエラーをしているのではないことは十分承知の上です。自分もいっぱいエラーしてきたので、エラーを責めることはありません。でも「良しアウト」「良しこれでチェンジ」と思った打球がアウトにならない時のがっかりした気持ちは抑えようがありません。
そこに打たせた自分が悪い!と切り替えるんですが、なかなか乗っていけないんですよね。そしてこんな時には必ずタイムリーを打たれて失点してしまいます。ここで踏ん張らないとエラーした人間も「悪いことしたな」とさらに責任感を感じてしまいます。でも今の私、そして今日の私にはそんなパワーはありませんでした。
結局1回2失点、2回2失点、3回0点の合計4失点で弘瀬先生に交替、今年初先発は見事敗戦投手となってしまいました。反省点ばかり残る試合になりました。
試合後は別人
3インニングでしたし内容もまったく不満足だったので、試合後に30球のピッチングをお願いしました。良くなかった理由はだいたい分かっていたので、そこをまず修正しておこと思っていました。
軽くアップして投げ始めてみると自分でも驚くくらい勢いのあるボールを投げる自分がいました。やはりバッターがいない、打たれるという恐怖心がないということはこれだけ腕が振れるものなのかと驚くばかりです。
それを見ている全員から「そんなボール見たことがない」「どうしてこのボール投げない?」「全く別人やな!」という言葉が出て来ます。私もそう思います。
そして私の口から出て来る言葉は「心が弱い・・・」です(涙)
試合になったら「打てるものなら打ってみろ!」くらいの開き直りも必要ですよね。確かに昔はそう思って投げていたと言うか、打たれるはずがないくらい自信があった時期もありました。いったいどこに忘れてきてしまったのでしょうか?
それでは自信なさげな試合の様子と試合後の元気な様子をご覧ください。
調子が悪くても、この試合後くらいのボールが投げられるようにしていきたいものです。そのためにも今後も頑張るしかありません。今年は試合は普通に開催されるみたいですからね。しかし試合後もドロップは落ちませんでした。シニアはさらに距離が短くなるので、もっと鋭く早く変化するような投げ方を探す必要があるようです。