2022年4月10日(日)は気温が25度近くまで上がると予想されていました。この時期としてはなかなかの高気温で、動きやすくはなるけれどいきなり気温が上がると身体が順応してなくてしんどくなるって危険性もはらんでいました。日本中で夏日を記録したところが多く、場所によっては28度とかという恐ろしいほどの気温を記録したと報道されていましたが、高知はそれほどでもなったです。助かりました。
左足で強く地面を踏む(蹴り返すくらい)
先週の反省を踏まえて木曜日の自主練習の時に、「次の日曜日は左足の踏み込みを強くするをやってみよう!」とイメージトレーニングをしていました。
そして日曜日、キャッチボール、遠投と進んでいく中でその感覚を掴んだように思えていたんです。左足で踏ん張って左右の内転筋が締まってくるって感覚です。上から投げても下から投げても、ここが上手く使えていると力を入れなくてもボールが良く進んで行きます。
特に遠投になるとブラッシングの時に上手くリストが返って、ボールが弾かれたように勢いよく飛び出して行くのが分かりました。
「これで行ける!」
とこの時点では思っていました。
スピードが出ない
気温が上がるのも予想されましたし自主トレから感じていた手ごたえを数字で見てみようと、車のトランクに置いたままにしていたスピードガンを持ちだして来ました。先週動画で「105キロは出したいですね。」と大口をたたいた関係もあって、去年より速くなっている自分を確認して、さらにモチベーションをあげようと目論んでいました。
しかし世の中はそんな甘いものではありませんでした。スピードガンに表示される数字は80キロ台後半の「おい、どうした?」ってくらいの数字だったんです。そしてこの数字が出ないことでやってはいけない「力んで投げる」をやってしまいました。
左足で踏ん張る、そしてこの瞬間に力を集中して投げる。確かに左足は踏ん張っているんです。でも力んでしまっているので正しい踏ん張り方ではなくなっていました。投げていると左の股関節の外側(大転子のあたり)に痛みを感じるようになっていました。使わなければいけない内転筋ではなくて、足の外側の筋肉を使ってしまっている結果です。これでは右の内転筋も使うことは出来ません。足の力ではなく腕の力で投げようとしているのでは、去年までと同じでも仕方ありませんね。
途中思っているのとは違う動きになってしまっているのに気が付きましたので、多少の修正が出来て94キロまで出ましたが自分で期待していたような結果には程遠かったですね。やってしまいました。モチベーションを上げるために持ち出してきたスピードガンが、逆に力みを生み、数字が上がらないことでさらにバランスを崩すという最悪の流れでした。
その様子をご覧ください。
どんどんバランスを崩していき、最後は先週叩いた大口を後悔することになります。人間謙虚じゃないといけません(笑)
力を抜く
速いボールが投げたければ「力を抜く(力を入れない)」これって出来るんでしょうか?この日プロ野球界では衝撃の出来事が起こっていました。ロッテの佐々木朗希投手が完全試合を達成したんです。それも13連続三振とか19奪三振とか、オリックスを完全に抑え込んでの完全試合です。ピッチャーはみんなこんな風に投げたいと思っているんですよね(笑)
そして試合後「調子はあまり良くなかった。」とか「力を入れないことを意識していました。」というコメントしていました。見ているこちらとしてはしっかり力の入った投球に見えるんですが、投げている本人からすると「力を抜いて楽に投げている。」ようです。
力を入れない(抜く)と言っても、ある一点(リリースの瞬間)に力を集中させているんだと思います。しかしそれも無理に力を入れるのではなくて、自然と力が集中するみたいな感覚なのかもしれません。なのでしなやかで鋭いリリースが生まれて、あんなすごいボールになっているんでしょう。私みたいに馬鹿の一つ覚えのように「力む」ことしか出来ない者にとっては、なかなか表現出来ない動きなんだと思います。
この日力み倒して投げた球速表示と、比較的力が抜けて力まず投げた表示に差がないことは確認しましたので、自分としては良い感触のある遠投の時のような身体の使い方、ブラッシング時のリストの返り方を力が入りがちなピッチング時にどうやって反映させていくかが課題のようです。何かこれって毎年やっているような気がします。
完全試合
しかし昨日の佐々木朗希投手の投球はすごかったですね。これこそ完全試合って感じでした。私も遠い昔日本リーグ参戦2年目(だったと思います。)の富山県の入善大会で一度だけ完全試合をやったことがあります。これが日本リーグ初の完全試合でした。
でも内容は佐々木朗希投手のような圧巻の内容ではなくて、相手チームからすると凡打を繰り返していたらいつの間にか7回になって、気が付いたら「完全試合」だったって感じじゃなかったんでしょうか?三振も最後のバッターの1個だけだったはずです。
その後住友金属和歌山の渡辺投手(高知工業出身)も完全試合を達成して、私と二人がパンフレットに載っていたんですが、西村信紀投手が急に成長して手がつけられなくなって、投げれば完全試合、ノーヒットノーランみたいなことをやるので、書ききれなくなって書かなくなったという過去があります。やっぱりこの男は私のピッチャーとしての人生を、ことごとく邪魔をする男です(笑)
この頃の西村信紀投手は佐々木朗希投手に勝るとも劣らない内容のピッチングで、日本のソフトボール界を席捲していました。
西村信紀投手の出現によっての日本のバッターのレベルも上がりましたし、最近のバットの軽量化と高反発化、さらにはボールも変わりましたので、なかなか西村信紀投手のようにバットに当てるのも難しいというピッチャーは出現していませんね。全体的に言うとピッチャーも進化していて、ボールも速くなっていますし変化球も多くなりましたが、西村信紀投手のような飛びぬけた存在のピッチャーは最近見ていません。
また余計な昔話をしてしまいました(笑)年取ると昔話したくなりますよね。気をつけなければ!!!