2021年11月28日(日)弘瀬拓生が高知龍馬マラソンに専念するためと、気温も下がってきて年寄りが無理する季節ではなくなったので、この日が二人で投げる最後の日になりました。新型コロナウイルスの感染拡大によって全体練習に不参加を決めた私にとっては、この二人でのピッチングは大変ありがたいものになりました。今年1年ただただ球速アップだけを考え、挑戦し続けたことによって気が付いたことがたくさんありました。
ここをこうすれば速くなるんじゃないか、こういう動作がボールを速くするんだなどの気づきがあり、そしてここが出来ていないから自分のボールは速くないんだという発見が相次ぎました。頭で理解出来てもそれを身体が表現できるわけではないという現実を突きつけられ、それでも悪あがきを続けられたのも弘瀬先生がいたおかげです。ありがとうございました。私の安定しない軌道のボールを受けて、左手は壊れてしまいましたね。申し訳ありません。
最後も負けてしまいました。
この日は二人で投げ合う予定だったんですが、準備をしていると先日弘瀬先生が指導した壮年の左投手が「受けましょうか?」と声をかけてくれました。二人にとっては願ってもいないことなんで、「お願い出来る?」とすぐに受けてもらうことにしました。そして今日は順番に投げるのを止めて1球ずつ投げる、本当の投げ合いにすることにしました。
投げ始めはいつも通りです。弘瀬先生が最初から90キロを超えて行くのを後目に、私は最初はゆっくり入るを忘れないように80キロ台後半から入っていきました。先行して行くのは当然弘瀬先生です。92キロ、93キロと出して行きますが、最初ゆっくり入った私も身体が温まってきて追いついて行きます。
この日の気温は12時で15度くらいでした。太陽が出ているので15度よりは暖かく感じるんですが、風は冷たいです。まあ動いていれば汗はかきますし、そんなに悪い条件ではありませんでした。
そして弘瀬先生が95キロを出しましたが、この日は負けてなるかとすぐに追いつきます。その後はなかなかお互い記録更新とは行かず、「今日は引き分けかな?」と淡い期待を持ってしましたが、そんなことを許してくれるような人ではありません。この後97キロを出してまたプレッシャーをかけてきました。
その後何とか追いつき、追い越そうとやってみましたが結局私は95キロ止まりで、最後の最後も私の負けで1年が終了しました。何とも面白くない終わり方です(笑)
ボールは下半身で投げる
この日意識していたのは「もっと下半身を使う。」「腕より力のある下半身を使って投げる。」でした。これが私の投げ方だと言ってしまえばそれでお終いなんですが、どうしても腕の力に頼って、腕だけで投げてしまうのが私です。なので限界があります。
そこで使えていない下半身を使う、動かすことを意識してみようと思いました。帰って動画を見た限りではそう変わったようには見えませんが、そう簡単にフォームが変わるなんてことはありません。しかしこの日は飛ぶ距離が半足ほど伸びてましたし、インステップも少し矯正されていました。これで前に行く勢いは出てるんです。
ただその勢いがボールに伝わっていかない。腕の回旋と腰の引き付けのタイミングのズレ、左足の踏ん張りと左手の引き付けと締めの甘さがあるので、強くて速いブラッシングが出来ない=速いボールが投げられないという結果になりますね。難しいです!
しかしこの日下半身を使えていたことを示す事実もありました。最後は勝ちを確信した弘瀬先生が投げるを止めてからも、諦めの悪い私が投げ続けていた訳ですが終盤になっても球速が落ちませんでした。これは早く疲れてしまう腕の力ではなくてカラダの力(特に下半身の力)を使って投げられていた証拠だと思います。これは試合になるととても重要なことになります。
試合の立ち上がりボールが走っていても、3回くらいになるとガクンと球速が落ちるのは、これが原因のことがあります。私も若い頃に何回か経験しました。でもその時は自分では理由が分からないんです。どうやっても球速が上がらなくなって、さらに力んで打たれてしまうパターンです。これは避けたいですね。
この日は投げ続けても球速は維持されていましたが、それでも95キロを超える球速が出ることはなく最後はギブアップして終了しました。悔しいけれど負けは負けです。
オフの過ごし方
今年無理したんでしょうね、最近は右肩に痛みがあります。温まってくると消える痛みなのでまだ大丈夫だとは思いますが、若いころに二度ほど朝起きたら右肩が上がらないってことを経験していますし、その時に似ているような気もしないでもありません。
なのでちょっと肩は休めせようと思っています。しばらくはダッシュ系(短い距離と坂道)のランニングと腹筋や上腕二頭筋を中心とした筋力トレーニングをやろうと思っています。
年を取ると筋肉の速い収縮が出来なくなります。筋肉のパワー(強さ)は比較的トレーニングによって維持 出来そうですが、速さについてはどうも維持は難しいみたいです。無理が出来ないように、大きなケガにならないように脳が抑制しているのかもしれませんが、ここを改善しないと求めている速いボールは投げられそうもありません。
フォーム的な問題点の改善も図りながら、体力的なものをちょっと取り戻す。もうこの年になると進歩はありません(笑)若い頃に持っていたものをちょっとだけ取り戻すんです。今自分ではダッシュしているつもりでも、動画で見てみるとジョグしてる?って思うくらい動きが遅いんです。これが現実なんです。
今100メートル走ると何秒で走れるでしょうか?高校生の頃12秒そこそこで走っていたんですが、18秒くらいかかるんでしょうかね?何とかこれを15秒くらいで走れる筋肉にすることが出来れば、改善されたフォームで105キロくらいは投げられるんじゃないかと期待しています。
日の暮れも早くなりましたし夜は危ないので、日曜日に一人でコツコツと走ってみたいと思っています。昨日はピッチング終了後弘瀬先生と二人で焼肉で打ち上げをしました。投げ合うということは当然無理をしますので、二人でここが痛い、あそこも痛いと言いながらの焼肉でした。きっと肉のたんぱく質が負担をかけて切れてしまった筋肉の修復をしてくれていて、来年は必ず良い結果が出るはずです。そして来年は勝って焼肉を期待しましょう!(笑)