2021.10.17今年は練習も試合も行かないと決めて新年早々に「今年1年は休部させていただきます。」と宣言までしていました。私を誘うな!というアピールでもありました(笑)
それでも感染が落ち着いた時には試合が開催されたりもして「来れんか?」と電話がかかったこともありましたが、「人が少ないのも理解しているし個人的には行ってあげたいと思うけど、仕事のことを考えたら今は無理です。申し訳ありません。」と頑なに断っていました。
今年は行かない!って決めていたんです。
緊急登板
全国的に新型コロナの新規感染者数が減少してきました。高知もゼロの日があったり、一桁前半の日が続いています。大会もたくさん中止になったりもして試合したくてたまらない人も多いんでしょう。土佐土建の親分はそんな人の気持ちが分かる人です。そしてシニアの小さな大会を催すことにしたようです。
しかし困ったのは自分のチームの人間が足らないことです。私からすると「自分のチームの人間が足らんがやったら、大会なんかやらんでええのに。」です(笑)そして困ったので案の定電話がかかってきました。
いつもなら「来れんか?」ですが、以前私にきつく断られているので敵も考えてきました。「どうや?」直接的な言葉は使ってきません(笑)「まだ何にも変わってないですよ。」「試合やるみたいですね?」「行けませんよ。」とお断りするつもりの会話が続きます。
「もう大丈夫よや。」とか言われると思っていましたが、今回は命令するという感じではなくお願いするかのような口調での話が続くので、本当に困っているんだな、助けちゃらんといかんかな・・・と思ってしまいました。どうも相手の作戦勝ちのようです。
本当は避けたかったし、出来ることなら行きたくなかったので「来週の感染者数を見て判断するので、ちょっと待って下さい。」と言いました。ちょっとでも増加傾向が見えたら断るつもりでしたが、感染者数は一定落ち着いているかに見えました。
そして金曜日に「午後は用事があるので午前中だけでいいなら参加します。」と返事をします。これで急遽試合に出ること、1年半振りにバッター相手に投げることになってしまいました。
1試合目
午前中だけの参加でしたので1試合出たら帰るつもりでした。久し振り(昨年12月の練習時に年末の挨拶して以来ですので10カ月振りのグランドです。)にグランドに行くと懐かしい?顔が並んでいました。
「久し振りやね。」お決まりの挨拶です(笑)組み合わせを見てみると第1試合と第3試合でしたので、予t定通り1試合目に出て帰れると思っていました。しかしそうは問屋が卸さなかったんです。この日は参加チームが少なく試合数を確保するために土佐土建の実年と壮年が1チームとして参加することになってしました。
その試合が別のコートで第2試合と第3試合に組み込まれていて、その第2試合も投げてから帰れと言うではありませんか。練習はしてきてますがいきなり2試合ですか?大丈夫かな?と思ってしまいました。
ただそのあたりは杉本さんが考えてくれていて、完投ではなくイニングを分けて投げるようにしてくれていました。1試合目は3イニング投げろという指示でした。
「ストライク入るかな?」「キャッチャーの構えたところに行くかな」と不安もあります。このところスピードガンの数字とばかり闘ってきましたので、コントロールなんかは度返しして、速ければ何をやってもいい!でやっていたので、そこは不安でしかありませんでした。
さらに久し振りのゴムボールです。そしてプレートも1メートル弱前からになります。小心者の私は極度の緊張状態になりました(笑)
結果としては不満足でした。コントロールを意識するばかりフォームは小さく、タメも間もない、腕が振れないのでスピードも出てない。これではこれまでやってきたことの意味がありません。本当に情けない限りです。でも試合ってこんなもんなんですよね。いくら速くてもど真ん中は打たれるし、同じタイミングで単調なピッチングだとバットに当てられてしまう。押したり引いたり、そして曲げたりしながらバッターを抑えるのが試合なんですよね。そんな試合勘を思い出してくれた1日にはなりました。
それでは1試合目の様子をご覧いただきましょう。
距離がいつもより短いので速く見えているボールもありますが、まったくダメでした。自然と身体がキャッチャー方向に向いてしまっていて、右足の着地地点も1足手前(飛んでいない)、そして1足半三塁側(真っ直ぐ出てしまっている。)になってしまっていました。これはコントロールを意識してそうしたのではなくて、自然とそうなってしまっていて、どうやってもこの日は修正できませんでした。
2試合目
2試合目は守っている野手が若いので楽が出来るなと思っていました。しかし神様は私に大きな試練をお与えくださいました(笑)
試合数確保のための参加ですし、相手はシニアのチームですから「勝つな!」という指示が出ていたようです。でも投げる私にはそんなことは関係ありません。打たれたらくやしいですし、負けるのはイヤです。
メンバーを聞いてみると一つのポジションにおかしな選手の名前がありました。ショートが〇吉だと言うではありませんか。「おいおい、ハンデにしてもひどいぞ!」〇吉選手はピッチャーとしては天才と言ってもいい選手ですが、野手としてはこれ以上使えない選手もいません。
こんなやつショートに置いて投げろなんて言うがやったら来なければ良かった!とグラブを叩きつけて帰る選択もありましたが、普段投げていて野手のプレーに不満そうな表情をあらわにする〇吉選手に、逆の立場になった気分を味あわそうというチームの総意だったようで、それならと仕方なく投げることにしました。
出来ればショートにボールが飛びませんように!と祈りながらの投球になりました(笑)
その2試合目の様子がこちらになります。この試合も3イニングでしたが、その3イニングめに悲劇が起こりました。どうぞご覧ください。
1試合目に良かったドロップをもっと使えば良かったと後から後悔しましたが、それも状況判断できない私の責任です。バットに当たると何かが起こります。やっぱり三振が一番安心だということのようですし、そんなピッチングがしたくて速いボールが投げたいって頑張ってきたはずだったんです。でも試合になるとコントロール重視の私に戻ってしまうのが悲しいですね。
この試合を終えて予定より少し遅れてグランドを離れました。出てくるのは反省しかありません。もっとこすれば・・・もっとこうしないといけない・・・どうしてああなるのかな?次から次へと自分への不満が出てきます。
そして動画を見てみるとまったく動いていない身体に愕然とします。そして納得、「これじゃあんなボールしか投げられんわ!」どんな状況になっても変えてはいけないもの、そしてちゃんと出来ているかを確認できるチェックポイントを整理しておく必要を感じました。
試合は決して楽しいものではありませんでしたが、仲間と一緒にいることの楽しさ、ありがたみはしっかり感じられた1日になりました。
急に気温が下がって寒ささえ感じてしまっていますが、この日のことを反省し教訓として今年の秋のピッチングを頑張ってみたいと思います。