今回ご紹介するのは元闘犬センターのピッチャーで、その在籍した時期が日本の大エース西村さんがエースだった時代であったために、なかなか日の目を見ることがなかったピッチャーです。
闘犬のC-スは全日本の優勝投手
しかし、試合で投げられないことにくじけることなく、西村投手に憧れ、追いつき追い越せと努力を続けていました。
するとソフトボールの神様は、その彼にご褒美をくれることになりました。エースの西村さんが故障、B-スの大木投手(全日本のピッチャーでした。)も故障、投げらえるのはチームではC-スであった植村投手しか投げられるピッチャーがいなくなってしまいました。
それも当時の全日本一般男子(現全日本総合)の決勝戦のことです。決勝戦の相手は日新製鋼呉でした。日本リーグでも何度も苦杯をなめらされた宿敵と言ってもいい強敵です。
しかし闘犬センターのC-スは、他のチームに行けば間違いなくエースをはれる実力の持ち主です。たまたまエースが日本の大エースであったがために、さらにもう一人全日本のピッチャーまでいたために、C-スに甘んじていただけなのです。
この試合なんと植村投手は日新製鋼呉を完封して、見事胴上げ投手になりました。なんとか植村投手を勝たせてやりたいというチームメイトの気持ちもまとまり、素晴らしい内容の試合になりました。
誰でもいつかは年をとる
その植村投手が壮年(40歳以上)で投げるようになりました。たまたま見かけたので、慌てて動画を撮りに行ってきました。
それがこれです。
この日は見ていても調子が良くなくて、ボールも走っていないし、コントロールも良くない。なかなか苦労して投げているのが良くわかる動画になっています。
昨年末に香川で植村投手とも対戦があったことをお伝えしました。
それがこちらです。
https://ipansyadan-nsab.com/archives/4803
この時はもう少し調子が良かったように思います。先輩に下手な姿は見せられないのと、先輩に打たせてしまうと後で何を言われるか分からないので、必死で抑えようと投げていたのかもしれません(笑)
まだまだシーズン初めですので、練習不足もあるのかもしれませんが、コントロールを気にするばかりに腕の回転が、リリースに近づくにしたがって遅くなっているのが分ります。
これではスピードも出ませんし、バッターは打ちやすく感じてしまいますね。
一般から壮年への変化
年をとるのはみんな平等に年をとります。しかし体の衰えは個人差がありますね。きちんとトレーニングを続けている人と、そうでない人では衰え方も大きく違ってきます。
逆に若い頃は大したことなかったのに、年をとるにしたがって上手になってくる人さえいます。いつまでも若々しく、スピード感たっぷりでプレーされている姿を見ると、普段から走っているんだろうなと想像がつきます。
どんどん出来ないことが増えてきますが、やり方によってはその衰え方のスピードを抑えることは出来るように思います。
その時期に合わせたフォームの変化もあるでしょう。
植村投手などは投げる時に飛ばなくなっていますね。1日何試合(この日は3試合でした。)投げるためには、飛んでいてはもたないからということでしょうか?
次会ったときに、時間を見つけて聞いてみたいと思います。
ケガをしないように
トレーニングの効果というと、速いボールが投げられるとか遠くにボールが飛ばせられるとかといった側面が強調されますが、一番の効果は
「ケガをしない体になる」
ということだと思います。
筋肉を鍛えることで筋力がつきます。このことによって筋肉の強さが生まれ、それが筋肉自体だけではなくて関節を守ることにもなります。
トレーニングの効果は一朝一夕には出ませんが、コツコツ続けていると年をとったときに大きな違いを生んでくれます。
ソフトボールのプレーできる期間は長い
小学生に始まり、中学、高校、大学、一般(39歳として)とプレーすると、ここまでで約30年ソフトボールをすることになります。
もういいかなと思ったら(笑)、ここからまた長いソフトボール人生が待っています。
「壮年」⇒「実年」⇒「シニア」⇒「グランドシニア」⇒「ハイシニア」・・・・・
やろうと思えば死ぬまでやれるのがソフトボールです。
楽しく死ぬまでソフトボールをやりたいのであれば、無理せずコツコツ体を鍛えておくようにしたいものですね。
ただし、年を取ったら無理は禁物ですよ!