今日も雨です。身体が動かせない時は頭を動かせて、次のチャレンジへの準備をすることにしました。
ボールを加速させるためには距離が必要
リリースが強くて速ければボールも速くなるはずです。ボールが速いピッチャーは腕のスイングも間違いなく速いです。ただセットしてからリリースまでずっと速いよりは、徐々に加速して行って最後の最後が最も速いのが理想だと思っています。ソフトボールはスピードガンと勝負しているんではなくて、バッターと勝負しているので、バッターにとって打ちにくいボール、タイミングの取りずらいボール、そしてバッターの手元で速く感じる、急速に変化するボールが良いわけです。
そのためにはいろんな条件があるんですが、今回はボールを加速させる距離という観点から見てみようと思います。
右ピッチャーの場合自由足である左足が着地した時に右手がどの位置にあるかで、ボールを加速させる、人によっては強く押せる距離がどれだけあるかが違ってきます。簡単に言うと左足(着地したところ)と右手(ボールを持っているところ)が遠ければ遠いほど、加速させる距離があるってことになります。
弘瀬先生と私の写真を見てもらいましょう。
ボールの高さで約50㎝くらい違うでしょうか?左足から右手の距離も弘瀬先生の方が明らかに遠いですね。これが弘瀬先生が100キロを投げられて、私が99キロ止まりの理由の一つだと思います。
原因は一つではない
こうなってしまう原因は一つではないと思います。いくつも積み重ねでそうなってしまっていると言った方がいいかもしれません。
まずは投げ方の違いです。弘瀬先生は腕を後ろに大きく引いてから投げるテイクバック投法です。この腕を引くという動作によって腕が後から回ってくる時間を作っています。若い頃は頭の上くらいまで引いていましたので、もっと腕は遅れて出てきていたんだと思います。
私の場合は不完全なツーステップであり、どうしても手が先に動いてしまう傾向が直らないので現状では左足が着地したときに右手が降りてしまっているんです。
なのでフォームの中の左足が着地するところだけを直そうとしても無理なんです。まずは振り上げ動作でどれだけ腕が我慢できるか、それが出来るとセットから振り上げ動作、身体を横に向ける、着地した時に自然にう右手が頭の後ろに残るようになり、そこから加速させる距離が生まれることになるはずです。
投げに行く動作
二人の写真を見ていると写真の角度がちょっと違ってはいるんですが、私の方がキャッチャーの方向に正対するのが早いことが分かります。いわゆる投げ急ぎですね。
理想を言えば左足が着地してから身体の回旋が始まり、左足で作った壁に右の股関節のパワーをぶつけていくことができれば最高なんです。こうなれば力をロスすることなく、身体のパワーをボールに伝えることが出来るはずです。
上の写真を見てみても弘瀬先生の方が左足で身体の移動を受けとめて、右側のパワーをボールに伝えているように見えます。やはり速いボールを投げるには、投げられる身体の使い方をする必要があるようです。やみくもに力いっぱい投げてもダメですし、けれど力は入れなければならない。どこに力を入れるか、集中させるかですね。
投げ方に正解はないと思っています。投げ方は人それぞれです。筋肉が硬い、柔らかい。関節が硬い、柔らかい。筋力が強い、弱い。手足が長い、短い。指が長い、短い等々。身体的特徴がその人の持ち球を決めるとさえ言えます。
自分の強いところを伸ばしていくのか、それとも弱いところを強化して伸ばしていくのかでも違ってきます。
雨が続いていますが土曜日からはお天気回復するようです。気にはなっていたんですが、こうやって画像で確認すると自分でもはっきり自覚することが出来ました。これで次の日曜日には少し変化があるといいんですけどね。そんなに簡単なものじゃないですよね(笑)