先週のピッチングも調子が良くなくて、翌日には肩、腕、腰に痛みがあったので1週間トレーニングなどの強度を落として休もうと思っていました。実は投げたあとに1回ギックリ腰になりそうな瞬間もあったのですが、それはなんとか回避していました。休もうと思うのですが「ちょっとは動いてないと・・・」と思ってしまうのが良いところでもあり悪いところでもありで、水曜日の昼休みに「今週は今日だけ動くことにするので、夜走らない分走ってからトレーニングしよう。」と動き始めました。
あれ痛いぞ!
外周(約2キロ)を走ってからと思って走りだしました。アップのつもりだったんですが「坂道ダッシュが出来ないなあ。」と思った私はアップ中にいきなり坂道ダッシュをしてしまいました。これが悪かったのかどうかは分かりませんが、グランドに戻って短いダッシュを10本やっていたら右のアキレス腱の付け根に痛みが走りました。これまでには痛みを感じたことがない場所でした。
「あれ、痛いなあ。」と思いましたが動けないほどではなかったので続けます。しかし痛みはどんどん強くなるので、やれるトレーニングが限られてきました。こんな状態ならさっさと帰ってアイシングして休めておけばいいんですが、せっかく来たのでとやってしまって後悔します(笑)
こんな場所は打撲でもない限りふくらはぎの筋肉が固くなっていることが原因のことが多いので、この日から針を打ってふくらはぎの緊張を取ることにしました。すると日に日に痛みは取れてきました。
やってしまった!
アキレス腱の付け根の痛みが楽になってきた金曜日の朝です。右の大腿部のストレッチをしていた時に右の腰(仙腸関節部)に「グキッ!」と痛みが走りました。「あ、やった!」そうです、ギックリ腰です。もう数え切れないほどやってますので動けなくなるほどにならないような防衛動作は身に着けています(笑)なので軽いギックリ腰で済んで仕事にも行きましたし、動きはおかしいものの日常生活は出来る感じでした。
たまたまこの日はお米を買いに行く日だったので、30キロのお米の袋も3つ抱えることもやりました。怖さはありましたが、それも何とかこなせました。しかし日曜日に間に合うかな?と思いながら、この日から腰にも針を打つことになりました。弱り目に祟り目とはこのことを言うのでしょうね(笑)
ここが痛くなるということはここの筋肉が固くなっているんだろうと思ったところが固くなっていましたので、さっそく治療に入ります。自分の手が届くところは自分で針が打てるんですが、腰は寝てしまうと手が動かせないので、立ったまま腰に針を打つことになります。これでも何とかなるんですが、立っているということは腰や臀部の緊張は抜けないんですね。なので治療効果はどうしても落ちます。でもこうするしかないので、それは仕方ないと諦めています。しかし60過ぎたおじさんがパンツもずり降ろして、立ったまま腰に針を刺している姿は、とても人様には見せられません(笑)
日曜日の朝は「無理せられん!」と思ってました。
日曜日起きてみると動けないことはないんですが、とても速い動きが出来るほど回復はしていませんでした。それでもグランドに行くと動いてしまうのは目に見えていましたので行かなきゃいいんですが、この日は弘瀬先生と私の共通の知り合いがグランドに来ることになっていて、投げられないけど受けるくらいは何とかなるだろうと思って行くことにしました。
腰とアキレス腱はしっかりテーピングで固定をして、これ以上悪くならないようにと予防はしていました。いざグランドに着いて動き始めましたが「怖い。」という感覚が強くて動きもぎこちない感じです。なので二人とは離れてまず外周の半分をゆっくり歩くことにしました。歩いて大丈夫なのを確認したらジョグです。最初行けるかな?と思って走ってたら、アキレス腱の付け根に痛みが出て来ました。
グランドに戻っても「今日は投げるの止めておこう。」と思っていたので、二人にはキャッチボールを始めてもらって引き続き軽いアップをしていました。この気持ちを持ち続けていたら良かったんですけどね(笑)
いつもなら私から投げるんですがこの日は弘瀬先生だけに投げてもらうはずでした。「あれ、投げんがかえ?」「腰が痛いですもん。」「昔はそれでも投げよったで。」「それはそうでしたよ。」この会話がいけませんでした。現役じゃないんだから、まして試合でもないのですから、調子が悪い時は休めばいいんです。なのに気持ちは「とりあえず軽くでもいいから投げてみるか」に変化していきました。もし普通に投げられたら意識してやりたかったことがこれです。
まあ今日はキャッチャーからです。怖いので腰は動かさないように注意しながら受けていましたが、ボールを受けて投げ返す、立ち上がって投げ返すなどを続けていると、どんどん腰の動きが良くなってきました。痛みもあまり感じません。「行けるかもしれん。」後のことを考えないバカがやってしまう失敗のパターンです(笑)
投げられるやん!
そして結局投げることになりました。最初は「軽く投げます。」と心に決めていました。実際やっぱり怖いので恐る恐る投げ始めました。当然球速も出ません。「88キロ」「89キロ」「今日は無理やな!」と思っていましたが、投げている時は腰が痛くないんです(笑)次第に力が入ってきました。
「無理したら投げられるけど、明日が恐いな!」とずっとブツブツ言いながら投げました。それでも球速が「90」「91」「93」と上がってくると、「もうちょっと」という欲が勝ってしまいます。
結局この日の最速も「96キロ」。気温は30度以上にはなってましたが風が涼しくて、これで腰の調子が良かったら100キロ近くは出ていただろうと思える内容になりました。普段よりは少なかったものの球数もそこそこ投げられましたが、休憩中は怖いので座らずに立ったまま水分補給していました。
動画を見ても「本当に腰が痛いの?」「ギックリ腰ってウソじゃない?」「調子が悪いから言い訳をしてるんじゃない?」と疑いの声が上がりそうなくらい普通に投げています。どうぞご覧ください。
翌日の状況
帰ってからケアもしましたので、悪化はしていません。回復基調なので朝の腰の伸びる感じも良くなっていますが、腰だけでなく身体のあちこちに痛みはあります。どこか悪いところがあると人間は自然にそこに負担をかけないようにして動こうとします。なのでそんな時に練習をするとフォームを崩してしまうことがあります。動きに変な癖がついてしまうと、無意識にその動きをしてしまうので、やらない方がいいと他人にはアドバイスするんですけど、いざ自分となるとやってしまいがちです。自業自得ではありますが、今週こそは身体を休める1週間にしたいと思います。
多分これからの1,2か月が一番身体が動きやすい季節になります。暑くもなく寒くもない。湿度も低いので息が上がりにくい。暑いのは大変なんですが身体は動きます。年寄りは身体が温まりにくく、冷めやすいです。アップに時間がかかりますし、休憩するとすぐに身体が冷えてしまって動けなくなるので冬は年寄りには苦手な季節になります。
この時期に球速を上げておかないと、記録更新の声は来年の春まで聞かれないかもしれません。年寄りにはチャンスは1年中あるわけではないんです。季節、天候、体調などの条件がそろう日はほんの数日しかないし、その日が日曜日に合わないといけないので、1日でも早くこの腰を直してこの秋に記録更新にチャレンジと行きたいものです。
そのために今週はおとなしくしておきます。出来るかなあ?(笑)