西村信紀直接指導の第1段として、西村さんの考える「速いボールの投げ方」をお届けしました。
第2段はなかなか上手くいかない、迷える59歳の山崎浩誌のフォームや体の使い方をどうすれば良くなるのか?もっと簡単な言い方をすればボールが速くなるのか?をその場でやってみました。これまでは「ツーステップ投法の投げ方」みたいな質問に対してアドバイスをもらっていたような形になっていましたが、今回はツーステップだろうがワンステップだろうが、はたまたテイクバック投法だろうがそんなことにはこだわらず、私の身体、投げ方で一番速いボールが投げられる可能性があるのはどれかを追及してみようということです。
リリースが一番強くて速い
固定したビデオカメラで二人のやり取りを撮影していますので、映っていないところで喋っていたり、聞き取りづらいところがあります。全く編集もしていないので結構長い動画になっていることをお断りしておきます。必要ないと思ったところはどんどん飛ばして見てください(笑)まずは動画をご覧ください。
まず「体重を後ろに引いて」から始まりました。次に「右手をグラブから出しましょう」になります。さらに「膝を曲げてから力強く飛び出せ」そしてこの日の最大の課題となる「左手上がりませんか?」に続いていきます。左手を上げろは2年前から言われていたのですが、何回やっても上がらないので諦めていました。今回も無理!って止めてしまおうと思ったのですが、西村さんがそれを許してはくれませんでした(笑)
上体を引き上げないと前に飛ぶだけになる
膝を曲げて上体を前傾させて、そこから飛び上る(前方に)という動作をするためには、左手を使えと西村さんは言います。しかし私にはそれが出来ません。なぜでしょう?それは「肘」の使い方に問題があるということのようです。西村さんが自分の動画を見ながら「全部肘が曲ってますよ。」と言い出しました。それに対して私の場合は「全部肘が伸びてます。」になっていました。2年前に左手を上げるにチャレンジしている動画をアップしていたら、ある方から「ハイジャンプの要領で!」とアドバイスをいただいたことがありました。飛び上る前には膝を曲げ、そして手を使ってジャンプを強くする動作があります。これを使えとアドバイスしていただいた訳です。なるほど!と思った私はいろいろとやってみましたが、結局上手くいかなかったんです。そして今回の西村さんの「肘曲ってます。」という言葉にハッとしました。肘伸ばして手を上げようとすると大変なんですが、肘曲げるとグラブは簡単に頭の上に上ってくるではありませんか。左手上げろは腕全体でなくてもいい、現に西村さんも肩から肘までの上腕は地面と平行くらいでした。動画を見ていただきますね。私はこの理屈が分ったあとも、ボールを投げようとするとどうしても肘が伸びてしまってグラブは上ってきませんでした。それを動画で見てもらいましょう。
スローモーションでもどうぞ。
西村さんのフォームと見比べてみて下さい。
西村さんはワンモーションとでも言うのでしょうか、一連の動きがスムーズに連動していて、左脚の着地に合わせてすべての力がリリースに集中しているのが分りますね。それに対して私はと言うと、2年間やってきたツーステップになっていて、しっかりしゃんでから飛べという指導もあってプレートからの距離は私の方が広いくらいになっていますが、左足で着地すると同時に体の移動を止めて、体の回旋、腕の回旋のエネルギーをしっかり体側に巻き付けながら接触動作(ブラッシング)を行うということが出来ていません。これではスピードが上ってこなくて当然ですね。それではもう一度私のフォームを横から見てもらいましょう。
一生懸命やっているのは分かってもらえるでしょうか?でも出来ない、スピードも思ったほど出ない。この理由と解決法について西村さんにまとめてもらいました。
「グー・パー・グー」です!
結局1時間弱くらい投げてみましたが、足を意識すれば手を忘れ、手を意識すれば足を忘れるといった感じで、なかなか思うようにはなりませんでした。早々簡単にフォームが変わることはないし、球速もアップすることもありません。西村さんとの球速の差は埋まることはありませんでしたが、それでも上手くタイミングが合えばそこそこ出ごたえのあるイメージもありましたので、諦めず続けてみたいと思います。西村さんに指導のまとめをしてもらいましたのでご覧ください。
ここで今まであまり聞いたことのないキーワードが出てきています。「グー・パー・グー」です。右手でボールを強く押して切る瞬間に、左手も握れと言っているんです。これはみなさんやってみる価値のある動作だと思いますよ。
振り返りです。
岡山往復4時間、岡山滞在4時間の楽しい時間でした。この4時間の内容を全部ご紹介することは難しいですが、何か参考になればと思います。気が付いたこととしては、私の悪い癖で頭を下げてしまうというのがあります。上体は前傾せずに頭だけ前に倒してしまうんですね。自分としては十分に前傾しているつもりだけれど、横から見てみると頭だけ前傾している。上体を前傾させようとするとさらに頭が下に下がってしまうので窮屈になってしまっています。これは改善する必要があります。一旦キャッチャーから目を離すことにもなりますので、西村さんのように上体は前傾するけれど顔は前を向いているようにしたいですね。
次は腕です。セットから振り上げ動作まで肘を曲げるということを意識してみたいと思います。西村さんはセットからずっと両肘が曲った状態でボールを投げています。厳密には一旦グラブから出た腕が一瞬伸びる瞬間があるんですが、それが腕を回旋するリズムになっているようです。それでもそれ以外はずっと肘は曲がっていますね。私の場合は特に左肘を曲げてグラブを頭の上に持ってくるようにしたいものです。これはグランドでの指導が終って監督室で話していた中で出た言葉ですけど、「締めて・開いて・締めて」ですねでした。体の前の動きを言っているんですけど、左右の前腕(肘から先)を交差させるように締めてスタートして、左右の腕を開いて胸を張る。最後は両肘を体にくっつけるように胸を締めるという動作が重要だということです。「グー・パー・グー」がイメージしやすい人もいると思いますし、「締めて・開いて・締めて」がイメージしやすい人もいると思いますが、どちらもやることは同じようなことになります。
最後は足になります。前に飛ぼうとすると着地が早くなる。そうすると手が間に合わなくなるので、リリースが速くならない。しっかりと右膝を曲げて上体を前傾させた状態でスタートする。私の場合なら左手を上げる、左脚ももう少し曲げるようにして「上に飛ぶ」を意識するようにする必要があるようです。このブログを下記ながら動画も何回も見ていますので、たぶんですが左手が上るようになると自然と上体も引き上げられて、左脚も上がるようになるような気がしています。逆にそれが出来ないと上体をひきあげようとしても、左足をもっと上げようとしても出来ないような感じですね。
あとはこれらの動きをどうまとめて、うまくタイミングよくボールが投げられるかということになりますね。せっかく指導してもらったので、投げ込んでフォーム固めをしたいところですが、土佐土建の練習はまだ始まっていないので、次ボールが投げなれる日がいつになるかも分かりません。私のピッチングがなかなか上達しない原因はこんなところにもありますね。せめて週2回くらい投げられるといいんですけど、そんなにソフトボールやってたらソフトボールイヤになるかも(笑)
長いブログにお付き合いいただいたお礼に、西村さんのライズボールの動画をプレゼントします。見ているとほれぼれするボールのスピンです。是非みなさんもこんなボールが投げられるように頑張って下さい。