四国地方はこれまででは最も早い梅雨入りとなって、いつもの5月なら五月晴れの中順調に投げられているはずだったんですが、今年はそうはいきませんでした。先週の土日も雨でしたので2週間ぶりのピッチングになりました。
土曜日は縦回転を意識して投げる
この日は弘瀬拓生先生が「やってみたいことがある。」ということで、ボールを縦回転させることを意識して投げることから始めました。私の手がボールの後ろをしっかり押せてないことを矯正するためのドリルみたいものですね。
キャッチボールしてトスをしてからやろうと言っていましたが、キャッチボールが終わるとおもむろに革ボール(イエロー)を持ち出してきてカメラもセットし始めました。「あれ、トスは???」と思いましたが、言われるがままグラブをつけずにボールの縦回転を確認出来る短い距離でのドリルが始まりました。
その様子をご覧ください。
それが終わると少し距離を伸ばして投げて行きます。良い感じでボールが出て行くときもありますが、相変わらず抜け球があったりでまだまだしっかりボールが押せてはいません。まあそんなに簡単に身に付く技術ではないので仕方ありませんが、時々指先に感じるボールに指がかかった感じは可能性を感じさせるものでした。ただボールは革ボール(イエロー)なんですけどね(笑)
さらに距離を伸ばしてからはライズボールを投げたり、ドロップを投げたりして回転を確かめました。ボールは革ボール(イエロー)からホワイト、そしてゴムボールを変えて行きました。重さも違いますしホワイトが一番滑る感じがします。ただホワイトが一番変化するような気もしました。61歳も超えてゴムボール以外で試合をすることはないんですが、投げていて気持ち良いのはやっぱり革ボールですね。だからダメなんだとも言えますけどね(笑)
その様子もご覧いただきましょう。
この連続したドリルをやってから本格的にスパイクを履いて投げることになると思っていたので、アップシューズのまま投げ続けていました。しかしこのドリルがなかなか終わりません。結局このドリルは1時間以上続き200球くらい投げたんじゃないでしょうか。そしてどんどん疲れてきました。もう今日はこれでおしまいっにしてッて思いながら投げていました(笑)そしてその通りになりました。
日曜日も晴れました。
この土日は高校生のインターハイ予選でもある県体をやっていました。昨年は中止になってしまいましたが、今年は何とか開催しようと努力された結果参加する選手全員の抗体検査を実施して、一部オンラインでの審査などを導入した競技もありましたが、無観客で開催していました。ずっと雨が続いていたのにこの2日だけお天気になり、屋外での競技もグランドコンディション良くやれたようです。本当に良かったと思います。インターハイが通常通り開催されるかは微妙なところですが、インターハイに出る出ないとかベスト8に残るとかで進路が違ってしまう可能性もあるわけですから、出来ればやらせてあげたいと思ってしまいます。
なので高校生の競技を見に行くことも出来ない弘瀬拓生先生(教えていた生徒たちのことは気になるんでしょうね。)から「明日はどうする?」と聞かれたので「構わなければ投げたいです。」と答えて、2日連続のピッチングになりました。
この日は気温29度の予報でしたので、引きこもり生活を続けている身体が持つかな?と思ってましたが、意外に暑さは感じませんでした。弘瀬拓生先生と二人で1kmのジョグ、アップ、キャッチボール、トスとやって昨日の縦回転を意識しての遠投に移りました。
その後距離を前に移して立ち投げでフォームと回転の確認です。昨日はボールの回転を確認するためにずっと飛ばずに投げていました。腕の回転はこの方がスムーズだからです。でもこの投げ方と飛んで投げる時の身体の動きと腕のスイングのタイミングは全く違います。私のような不器用者は飛ばずに投げて上手く行っても、飛んで投げると同じように上手く投げられることにはなりません。なのでこの日は飛んで投げてみないといけないと思っていました。
投げてみると案の定でした。この日最初にやったスリングショット、飛ばずに投げる、そして飛んで投げるはそれぞれタイミングや身体の使い方が異なります。器用な人だとちゃんと調整して投げることが出来るんでしょうが、私はそれが苦手です。なので今はボールの離し方の修正のためにいろいろな形で投げていますが、いずれはいつも同じ形(飛んで投げる)で投げるようにした方が迷わなくていいと思っています。
それでは投げている所をご覧ください。
投げたのは130球くらいでしょうか。さすがに気温のせいもあって最後はバテバテになってしましましたが、それでも正しいフォームで投げられた時は最後の方でも勢いのあるボールも投げられましたので、やっていることは間違いないのかなと思っています。
そして2日間前で強く押すことを意識して投げたせいでしょう、普段とは違うところに痛みが出ています。そうなんで身体ってこうやって意識して使わないと、無意識のうちに楽に動かそう、無理しないように動かそうとするんです。だからみんな無事に生活出来ているんですけどね。注意してやらないとスポーツは身体には良くないんですよ(笑)
弘瀬流がいいのか西村流がいいのか
以前弘瀬流と西村流の違いについて動画をアップしました。ちょっと見てみてください。
この動画は2019年4月のものです。それぞれ投げ方があるということであり、どちらが正しいと言うことではありません。これ以外にも投げ方はいっぱいあるはずです。それが個性であり、その人の特徴を出してくる礎になっているんだと思います。私はずっと速いボールが投げたいと言ってきたので、西村さんはそのためには振り下ろし動作から強いブラッシングをして腕を身体に巻き付けてなげろと教えてくれたわけです。巻き付けるようにすると手首は立てておいたほうが強くボールを押して切れる形になるので手首は立てることになるんですね。一方弘瀬拓生先生は試合でバッターを抑えるにはという考え方で、私の投げ方に対してアドバイスしてくれています。強くて速いブラッシングは鋭いリストターンを生みますので、当然ボールの初速(あくまでも初速ですよ。)は速くなる可能性が高いです。ただ精度という点ではこれをそろえる、ボールをコントロール良く投げるのにはとても難しい技術になります。
これを習得して100キロだった球速が115キロに上がったのであれば、それはそれでバッターをねじ伏せることが出来るかもしれませんが、105キロになったくらいではそれでコントロールが悪くて真ん中ばかり投げていればいとも簡単に打たれてしまうでしょう。やはりピッチャーは速いだけでは打たれてしまいます。ボールのキレと、コントロール、さらには緩急でバッターを抑えているピッチャーはたくさんいるというか、そうでないと勝負出来ないのではないでしょうか。
私は試合で投げることなんかどうでも良かったんです。ただ「70歳で西村信紀に勝つ!」ただそれだけでやっているんです(笑)元々良かったコントロールを失ってでも、初速が速くなることを望みました。なかなかボールも速くなっていませんし、逆にコントロールは悪くなっていますのでたまに試合で投げても良く打たれます。打たれて気分が良いことはありませんが、目的がそこではないので「この球速では打たれても仕方ないな。」と思っています。あくまでも求めるところは球速アップなんです。これが弘瀬拓生先生は気に入らない(笑)それじゃバッターは抑えられない!と思っているんですね。
今から40年前高知に合宿に来た現日本ソフトボール協会会長の三宅さん(当時は日本のエースであり、群馬教員でバリバリ投げていた頃です。)に教えてもらった時にも、リストは立てて使った方が(野球のアンダースローのピッチャーのように使えと言われました。そのためには腰の回旋も変えろと教えてもらいました。)速くて強いと教えてもらったことがあります。しかしそもそも私の腕のスイングがその形では強くボールを押せるスイングではなかったし、腰の回転も違和感ばかりで上手くん投げられませんでしたので、しばらく練習はしてみましたが習得できずにやめてしまった過去かあります。
リリースの形だけではボールの質や回転は変わらないばかりか、自分の腕のスイングに合ってなければかえってボールが遅くなったり、キレ、勢いがなくなることもあるってことです。変えようとするなら西村さんが良く言う「入口を変えないと出口は変わらない。」の入口、腕のスイングも変えないと良い方向には変わらないということになります。この入口変えるがなかなか出来ないんですね。
この2日間で分かったことはゆっくり投げてもしっかりボールを押すことが出来れば、ボールの勢いはそんなに落ちないってことです。速いボールをなげようと力を入れたり、リストターンを速くしようとしてボールが押せないと抜けてしまう確率が高くなってしまいます。さらにボールを押すためにはボールを長く持っている必要があって、そのためには指に力が入ってない方がいいような気がすると言うことです。指に力を入れるのはボールを離す最後の瞬間だけでいい。ただ私はこれが出来ないので、ボールが指にかからないといとなってしまっているようです(涙)
まだ左手の使い方(肩甲骨の使い方を変えたいと思っています。)や左足の出し方(もう少し横向きに出したいです。)など改良点はいっぱいあります。体重移動と身体の向き(投げたい方向に最後は手が出て行く方がコントロールは良くなる。)身体は止めるが股関節の回旋は止めないなど、もっと良くなる可能性のある改良点ばかりです。どれも動きの中の一つですので、どれか一つ出来ると自然に変わるものもあるでしょうし、変えたことによって出来なくこともあるかもしれません。
それが正しいかどうかはボールが速くなる、回転が良くなる、キレが出るなどで分かりますので、諦めずにやり続けるしかありません。
高知の新型コロナウイルスの新規感染者も20人台が続いて、今年はもう無理だと判断しました。実は去年は練習は5月の連休前までは参加してましたし、試合だけは参加していました。しかし今年は練習はずっと不参加、試合はまだなかったんですが試合も不参加にしようと思っています。仲間には申し訳ないと思っていますが、ちょっと厳しいです。
1日でも早く薬が開発されて感染して発症しても薬を飲んで休めば回復するとなる(インフルエンザのリレンザやタミフルのような薬ができないかな?)日が早く来て欲しいものです。そうすると新型コロナウイルスも単なる風邪の一種になると思うんですけど・・・とてもワクチンだけでは安心できないんですよね。