この記事の目次
出来ない、投げられない、速くならないとネガティブなことばかり書き続けてきましたので、今回はポジティブなことを探して書いてみようと思います。それも相当無理やりにです(笑)
ボールの質
私のボールは決して質の良いものではありません。なのでスピン量も少ないですし、キレもあまり感じません。しかしこれは若いころから今もですが「ボールが重い!」という特徴を持っています。
ボールなんて規格品ですからどれもほぼ同じ重さなんですが、これをピッチャーが投げると球質として軽いボールと重いボールという違いが出てきます。私の場合は「重いボール」になる訳ですが、理由は分かりません(笑)
自分としては結構力投してますし、そんなにボールに勢いがないとは思って 投げていません。それは過去も現在もです。ただ若い頃に対戦した相手(これは日体大から明和クラブで活躍した中津選手)の言葉ですが、「フワフワ来て・・・」という印象だったようです。
第1回のクラブ大会で1度だけ対戦したことがあるので、きっとその時のことを言っているんだとい思います。この大会の大会前の練習で明和クラブの寺前さんのライズボールを見て、キャッチャーのミットが下を向いているところにボールが下から浮いて吸い込まれる感じに見えて驚いたことを覚えています。本当にこんなボール打てるのかな?こんなチームに勝てるのかな?と思ったことでした。明和クラブも高知の聞いたことのない田舎チームに負けるなんて考えてもいなかたんだと思います。相手ピッチャーは「フワフワボール」を投げる私だったわけですしね。
しかしゲームはやってみないと分かりません。闘犬センターが勝ってしまうことになります。私が寺前さんに投げ勝ってしまいました。ボールのスピン量やキレは寺前さんの方が絶対的に上です。私は球種も少なく(この時はチェンジアップも投げていませんでしたから、ストレートがほとんどで目先を変える目的のライズボールとドロップをほんの少し)打てそうだけど打ってみるとちょっと差し込まれる、打っても意外に飛ばないというピッチャーでした。コントロールはそこそこ良いでしょうか。
昔のボールとバットは今のようには飛ばない時代でした。長距離打者が使うバットは1kg近くありましたし、そんなバットを使いこなさないとボールは遠くに飛んでくれませんでした。アベレージバッターの使うバットは軽かったですが、このバットではなかなか遠くにボールを飛ばすのは難しかったです。
そんな時代ですから打てそうなボールを投げる私でも活躍する場所があったんですね。コントロールが良くて、ボールが重い。ただこれだけだったのかもしれません。なので今でも最小投球数(53球と59球)という日本記録を持っているんだと思います。三振なんか取っていたらこんな球数では1試合終わりませんからね(笑)
そんな自分から脱却したくて、この年になって「ボールを速くしたい!」とあがいているわけです(笑)スピンの効いたキレの良いボールを投げたいんです。今のバットには少々球質が重いくらいのボールではに太刀打ちできません。本当に良くボールが飛んで行きます。
しかしこの重い球質が私の投げ方から来るものであることは否定できない事実でもありますし、スピンとキレを手に入れたら(たぶん投げ方を変える)「重いボール」は手放さないといけないことになるかもしれません。
得るものがあると失うものもあるのかもしれませんね。それの証拠にボールを速くしようとチャレンジを始めてから、私のコントロールはどんどん悪くなって行っています。投げ込み量の不足もありますが、強くリリースしようとすればするほど、その精度は落ちてきます。なのでピッチャーは常に100%ではなくて70~80%で投げろと言われるんだと思います。
61歳にしては保存状態良好
年は取りました。還暦も過ぎていよいよ動くのもきつく感じる時も正直あります。ただまだまだ動けますし、やろうという意識も続いています。これも私の大きな特徴です。
元々身体が硬い、筋肉、関節、頭が硬いのは持って生まれたものですから仕方ありません(笑)ただ同年代を見てみてもまだまだ動ける身体ではあります。もう現役の日本リーガーと対戦することはありませんし、平林金属の松田投手に対抗することもありません。それほど愚かで、身の程知らずでもありません(笑)
私の目標は「70歳で西村信紀に勝つ!」です(笑)
あと8年とちょっと、今の状態をキープ出来たらそれはなかなかのもんになります(笑)
しかしこの1年の落ち込みもきついものがあります。コロナ禍で練習にも行けません。風邪を引いたらと考えると引きこもることも多く、この冬は過去1番動いていませんし、そのせいなのかどんどんやる気も失せて来ました。これでは良い状態で70歳を迎えることは出来ないような気がしてきました。
暖かくなってきましたので、少し動きやすくなってきました。なんとか気を取り直してこれまでやってきたことをさらに追及して行こうと思っています。
先日西村信紀さんと話してした薬指と小指を固定してみると、もっと強く右足で地面を蹴ることは出来ないのかと考えてセットから飛び出しまでの形を変えて投げてみました。効果はあったのでしょうか?ご覧ください。