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2109年9月5日(木)です。このところ毎週木曜日は弘瀬先生から「投げに来んかえ?」というお誘いの電話が入る日になっていました。この日は朝から雨が降っていたので、さすがに今日はないかなと思っていましたが、15時くらいには雨は上がり太陽が顔を出したりするようになっていました。
すると17時過ぎに携帯電話に着信あり。今からいつものところで投げるので、よかったらおいで!とのこと。そう言われると断れない私は、仕事を早目に切り上げて18時過ぎにグランドに到着しました。そこにはすでにピッチングを始めている二人の先輩の姿がありました。
動きの重そうな弘瀬先生
いつも元気な弘瀬先生ですが、毎日同じコンディションということではありません。この日は見るからに動きが重そうでした。腕が振れていないって感じでしょうか。まあいくら鉄人弘瀬でも疲れはあるでしょうし、こんなコンディションでも投げておこうってするのが弘瀬拓生を作っているんでしょうね。
今日は私がその様子を撮影してみましたので、前後と横からのフォームをご覧になってください。
ちゃんとボールがキャッチャーミットの方向に行く時は、肩を引く方向、カラダの向き、手を出す方向が一致していますね。こう投げるとコントロール良く投げられるという良い見本になると思います。良いところは盗まないと!(笑)
右膝が壊れた?
弘瀬先生が85球くらい投げたところで、日暮れも近づいてきたこともあって私に交替してくれました。お話していたように右膝の違和感を抱えている私でしたが、まあ普通に投げる分にはあまり気になることもないようなので、徐々に力を入れて投げ始めました。意識したのは「脱力からの加速」でした。(残念ながら、この日は弘瀬先生がダウンをしていたので動画がありません。)
バッターもいませんし最初は良い感じでしたが、もっと力強く、もっと速いボールを投げようとすると余計な力が入ってしまって、かえってボールが遅くなったり、抜けたりしてしまいます。当然指にかかったボールなんかは1球もありませんでした。というかゴムボールを投げ始めて約20年、きちんと指にかかった(指先にボールの感覚が残る)ボールは1球も投げたことがありません。それで時々自分でも「オッ!」と思うようなボールが行くので、これで指にかかったらどんなボールになるんだろうという期待を、自分自身が持っているので投げ続けられているのもあります。最後までないのかもしれませんけどね(笑)
そうやって投げていたら横でダウンをしていた弘瀬先生から「お願いがある。」と声がかかりました。「何ですか?」と聞くと、「テイクバックで投げてみて。」と言われます。弘瀬先生は以前から私にはテイクバック投法の方が合っていて、その方がボールに力もあるし速いと思ってらっしゃるんです。投げてみて自分でもそんな雰囲気を感じることもありますが、腕を振り回した場合に私は上手くボールを捻る自信がないんです。なので何回言われてもテイクバック投法に変えようとはしなかったということもあります。あと人に言われて変えるのが気に入らないという偏屈な心も間違いなくあります(笑)
「まあ、そう言わずに投げてみてや。」という言葉に、テイクバック投法で投げることにしました。テイクバックだと手を後ろに引くことで、飛ぶ時間と手のスイングのタイミングを合わせることが出来ます。ですから普段やっているように手を止めてカラダが移動する時間を待つ必要がありません。そしてカラダの前に行く勢いを使って手も前に出していくことが可能になります。
こう書いたらいいことだらけですよね(笑)最初はタイミングがとれませんでしたが、何球か投げていくうちに腕とカラダのタイミングが合う位置を見つけ、力いっぱい投げようとしたその時でした。
大きくカラダを使ったので最後右膝も強く蹴ろうとしたようです。その瞬間、右膝に鋭い痛みが走りました。「あ、やばい!!!」それからは恐くてもう全力投球はできませんでしたし、テイクバック投法もやめてしまいました。だったらピッチングもやめればいいものを、最後右足で蹴らないようにしてピッチングは続けていました。頭の中では「大丈夫かな?」「捻るのは恐いなあ。」「もうやめようかな?」「今のは痛くなかったから、大丈夫かな?」などが1球ごとにグルグル駆け回っていました。
一挙に暗くなってきてキャッチャーから「暗くて見えなくなってきたので、あと5球。」と声がかかりました。よし!と思って1球投げてみたら、もう恐くて右膝に力が入らなかったので終了にしてもらいました。
この時期のこの膝の痛みはやばいです。全日本シニアまで1ヶ月しかありません。少しでも弘瀬先生の負担を軽く出来ればとやってきましたが、間に合わないかもしれません。帰宅後治療、アイシング、入浴、マッサージとやって寝ました。朝起きてみると歩くとかには痛みもありませんが、捻るとピシっと痛みが走ります。それが恐いので歩き方も不自然になってしまっています。
さてこの膝なんとかなるのでしょうか?1月のフルマラソンもどうなるのかと、今日は不安しかない1日になってしまいました。