(ソフトボール投げ方)ジャンピング投法への挑戦:目指すもの1
暑さも少し和らいだ2018年9月23日の練習終了後のピッチング練習の様子を、弘瀬先生が撮影してYou tubeにアップしてくれていました。
https://www.youtube.com/watch?v=Wu8PIklAYq8
走って、補強運動して、普通に練習してからのピッチングだったのと、少し涼しくなったとは言え、この日も3気温は30度くらいありましたので、投げ始めは体も重くてまともなボールが投げられるかな?と思えるくらいでした。
投げ始めて肩が暖まってくると、意外に身体は反応が良くてまずまずのボールも何球か投げられるようになりました。
ただそんなに多くのボールが投げられるって感じではなかったので、とりあえずMAXで投げてみました。
試合では100%で投げるってことはほとんどありません。何故なら全力で投げると確かに球速は上りますが、間違いなくコントロールの精度は落ちます。70%~80%の力で力みなく投げている時が、ボールにキレもあってコントロール良く投げられるものですね。
今はフォーム固めと70%~80%でも速いと感じさせられるために、MAXの球速を求めることにチャレンジしています。
速いと感じるのは、単純にスピードガンの表示が速いというのとは別に、緩急を使って速く感じさせるという方法もありますので、それはまた試合の場面などで使えるように練習しておく必要がありますね。
いつも同じテンポやスピードで投げていると、バッターはタイミングが合って来ます。
セットから着地まで
セットしてから腕を回転させるまでのイメージは、オーストラリアのエースアダム・フォーカード投手の形を理想としています。こんな感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Rt5mFyaYv4Q&index=2&list=PLc1HKiJKxU12yKcJz_vbEVLXUI77ZkimD
何せ跳べていないのと、足が着地するまでは腕はグラブの中にいたいんですが、それが出来ていません。これが出来ると握りで球種を絞られるリスクが減るのと、静から動への動きのメリハリが出てくるので腕の回転ももおのずと速くなるはずです。
「間」とか「タメ」とか言葉で表現されることが多いでしょうか。それをここで作れないので、同じ最初から最後までが同じ速さになってしまって、バッターにとってはタイミングが取りやすいフォームになっているということだと思います。
着地してから腕が回ってくる
動画の中で弘瀬先生が言っていますが、体と腕が一緒に出て来るようではダメで、足が着地して身体が投げるようになっていてもまだ腕は後ろにあるという形が理想ですね。
「割れ」
という形が出来てくると、身体の捻り、しなりが使えるようになります。
ただこれをやるのには相当な負担が身体にかかります。全部一緒に回した方が楽なんです(笑)年齢を重ねるごとに筋力は落ち、筋肉も関節も硬くなります。60歳を前にしてこんなことを続けていて大丈夫かなと思うことも少なくはありません。
走り込みやトレーニングと効果なのでしょうか、動画でも分かるように着地してから足も身体もあまり動かなくなりました。この形がコントロール良く投げられる感覚もあります。
ただ膝や足の関節に負担がかかって、あちこち痛みが出ているのは不安材料ですね(笑)
ブラッシングが出来ない
私が高校でウインドミルを始めた時、私の腕はほとんど体側に当たっていませんでした。それでも投げられたんですね。変化球はなく全部ストレートでしたので、当たらなくても全く問題ませんでした。
闘犬センターで投げていた時も全く当たらないということはなかったですが、そんなに強く当たるという感覚はありませんでした。
バットの芯を外すドロップとライズは投げていましたが、勝負球はコントロール良く投げられるストレートとチェンジアップでした。
今の時代なら到底通用しない内容ですが、当時はなんとかなったんです。良い時代に生まれたものです(笑)
そしてニュージーランドに遠征していた仲間から、こんな情報も入ってきました。
「腕を身体にぶつけると腕のスピードが落ちるので、当てない方がいい。」
なんて都合のよい情報があったもんです。スピードで勝負するピッチャーでもないくせに、こんな理論を自分の投げ方を肯定する一つの材料にしていました(笑)
そして今「ブラッシング」に苦しんでいます。腕を強く体側にぶつけ(弘瀬先生曰く)肘から先を走らせる技術が出来ません。
元々腕の力で投げるタイプです。腕はしなりません。私たちの習ったウインドミルは
「腕を大きく回して、遠心力を利用して投げる」
ものでした。
私はその教えを忠実にやりました。肘を伸ばして腕を大きく回して投げていました。身体も硬いので腕はしなりません(笑)
今やろうとしているのは、最初から肘は曲がっています。そして腕をしならせて体側にぶつけて加速させてボールに強いスピンを加える。
技術的に言うと、全く違うことをやろうとしているのですが、長くやり続けてきた投げ方がそう簡単に変わることもなく、やろうとしても出来ないというジレンマに悩まされ続けています。
リリースで最大加速する
リリースで加速する、リリースに最大の力を入れるためには、その前の動作に力を入れないようにする必要があります。
0からスタートして10、20、30、40、50、60、70、80、90と加速して、リリースの瞬間に100に持っていく感じですね。
最初から100でスタートすると、最後まで100は維持出来ませんし、途中で100になってしまうとリリースの瞬間100が維持できても加速しません。
「力が入った」「力んだ」
はこんな感じだと思います。
動画の中で弘瀬先生は
「下に投げ捨てろ!」
とアドバイスしてくれています。
西村さんは
「ブラッシングしたら、手のひら下でグー」
と表現します。
この動画の1分くらいのところから「力はいります?」って聞かれて、2人のやり取りがあります。(聞き取りにくくてすみません。)
https://www.youtube.com/watch?v=d77d4H0KvCE
動画の中のスローの部分を見ていただければ分りますが、これが出来ていません。ずっとやろうとはしているんですが、他のことに集中するとそれを忘れます。ましてキャッチャーが座ると、どうしてもミットの方へ投げようとする本能が働いてしまいます。
すると手はそこに投げられた経験のある手の使い方をしてしまうようです。
それでも何球かに1球は「お、速い」と思うようなボールが投げられているわけですから、お二人が言うようなリリースが出来れば、もっとスピンの効いた速いボールが投げられるはずですよね。
これまでに感じたことのない感覚のボール、見たことのない軌道やスピンの効いたボールが投げられそうだという期待感があるので、こつこつ走ることも続けられますし、しんどいトレーニングもやれています。
あとは年齢との戦いですね(笑)