2019年8月28日と9月1日の動画をご紹介しながら、力を入れるところと抜くところについてお話してみたいと思います。
2回目の夕暮れ練習はライズボールでした。
「投げ込みは必要。」ということで、だいたい木曜日の夕方呼びだされることになってきました(笑)2回目の夕暮れ練習は2019年8月28日(木)の6時頃からになりました。この日は受けてくれるキャッチャーの先輩が都合が悪くていなかったので、弘瀬拓生先生と二人での立ち投げになりました。
最初縦回転をもっと意識して投げることを要求され、その後はライズボールを投げることになりました。その様子がこちらになります。
振り上げ動作、振り下ろし動作は力を入れずに、リリースする瞬間に力を入れる。またライズボールの場合は結構前で捻る(捻る瞬間に最大に力を入れる)ようにしないとボールがきちんと回ってくれません。
あとこの日はまったく飛んでいません。これもいろいろタイミングをおかしくする原因の一つになっています。説明すると飛ばずに投げる時はカラダの始動と手の始動が同時です。飛んで投げる場合、カラダが動いている時間が長くなりますので、同じように手も同時に指導するとタイミングが合わなくなります。これは頭で理解できていなくてもカラダが勝手に合わせようとするので、何とかボールは投げられますが、良いボールは投げられません。
なので飛んで投げる場合には、カラダが始動しても手は止まって待っている時間が必要になるわけです。言い換えるとカラダは飛ばずに投げるときより、飛んで投げる時の方が動きが大きい。手の(腕の)動きは同じ。これをちゃんと調整できないと、飛ぶ意味がなくなる。(または飛ばない方がよいことさえある。)
私も次回からは大きく飛ばなくてもいいので、どんな時も飛んで投げる、いつも同じタイミングで投げるようにしようと思っています。以前から言っていますが「私は不器用」なんです。けれどバッティングピッチャーなんかするときは疲れるし、飛ばない方がコントロール良く、少ない球数で終るということもあって飛ばずに投げてしまっています。そして頭の中では「これくらいの切り替えは出来る!」と思っているんです。でもカラダは覚えてしまっているんですね。だからいつまでたってもちゃんと飛んで投げる投げ方を覚えないんです。不器用なんだから、一つにしなさい!です。
練習形式(2019.9.1)は力み倒してます。
バッターが立つと「抑えたい」という欲と、「打たれたくない」という恐怖と戦うことになります。これらの感情の動きがカラダを固くし、さらにより速いボールを投げようとするために「力む」ようになります。
「力む」は力を入れることなのですが、必要でないところで力を入れてしまうために、一番力を入れなければいけないところでは力が入らないということになってしまいます。
練習であれ試合であれ、振り上げ動作と振り下ろし動作は力を入れず、リリースの瞬間に最大の力が込められるようにしないといけません。変化球の場合はイメージとしてはリリースの後くらいがいいかもしれません。私の場合は変化球の時「捻ろう、捻ろう。」と意識し過ぎてしまって、振り下ろし動作で捻り始めてしまってリリースの時は捻り終ってしまっているような時さえあります。これでは曲がらない、曲がってもキレがないとなってしまいます。
バッターが立ち、バッターのちょっとした発言にイライラしてしまっている恥ずかしい動画をご覧ください。
この日キャッチャーは外角のストレートしか要求しませんでした。そこだけを狙って投げればいいものを、一人いきり立って暴走してしまっています。心は暴走しているんですが、ボールは走ってくれませんでした(笑)逆ですよね、心は冷静に、そして脱力から加速させる。これこそが生きたボールを投げる秘訣なのに。この男の横に立って、アドバイスしてやりたいものです(笑)
練習後の投げ込み(反省してます。)
この日は試合形式が終ったところで練習終了となりました。まあ納得のいかない私はそのまま投げることになります(笑)そして投じた1球目、これまでにはないナイスボールがキャッチャーミットに吸い込まれます。私自身も、受けてくれていたキャッチャーも、「こんなボール1球もなかったぞ。」「このボールを放れや!」と目を見合わすことになりました。
バッターがいなくなったので心が自由になりました。そしてカラダも自由になり、余分な力が抜けていたんです。すると見ちがえるようなボールが投げられるようになりました。おいおい、何と心の弱い人間なんだ。このままでは練習のエースで終ってしまうぞ(笑)
気を良くした私は木曜日に練習したライズボールを投げようとしました。しかし木曜日は飛ばずに投げていたんですね、そして今日は最初力みかえって投げていたので、木曜日と同じタイミングで、そして同じ位置で捻ってリリースすることもままなりませんでした。その様子もご覧いただきましょう。
まだまだ今日の悪いイメージが残っていますので、全球良いボールとはいきませんが、試合形式では1球もなかった手応えのあるボールが何球か投げられています。ボールの勢い、回転なども違っているのがわかるでしょうか?せめてこれくらいのボールが8割くらい投げられるようにならないと、試合では使い物にならないですね。もう良い投げ方を見に付ける投げ込みしかありません。
そう心に決めたら右膝に違和感が!深く屈伸することが出来なくなりました。どうも関節内に水が溜まっているようです。痛みはありません。走れますし、投げられますが、どうもおかしいです。今週に入ってからは毎日針を打って、膝関節周囲の筋肉の張りを取ったり、関節内の炎症を抑えるような治療を試みています。自分のカラダなので遠慮もないし、思い切った針を打っても文句を言われることもありません。膝は腰みたいに急に良くなることがないので、ぼちぼち様子を見ながら治療は続けることになると思います。気になるのは今までに経験したことのない膝の内側のイヤ~な痛みです。ストレッチの時に感じた違和感、あのとき半月板を痛めてなければいいのですが・・・