2019年8月11日朝、衝撃的なニュースが飛び込んできました。Facebookに弘瀬拓生先生が「転落しました。」とアップしたのです。どうも結構な高さから転落したらしいのですが、やはりカラダを鍛えているからでしょうね、骨折もなく打撲だけで済んだようです。良かった、良かった!と胸をなでおろしましたが、そこからが弘瀬拓生先生の頭がおかしいところでした。
普通そんな高さから転落したらカラダには相当ダメージがあって、当然痛みも伴っているはずです。そうすると普通の人間は「安静にしておこう。」って考えるんです。けれどこの人は違います。落ちた時にカラダを固くして守っているので、動いてそれをほぐそうって考えるんです。おかしいでしょう?(笑)
不整脈(心房細動)の時もそうでした。なにかおかしいので走ったら治ると思って走ったんです。どうしたらこんな思考回路になるのでしょうか?ピッチャー弘瀬にあこがれる人は多いと思いますが、思考回路は真似しない方が安全だと思います(笑)
夕暮れが早くなりました
午前中に心配のコメントを送っていたら、昼過ぎに電話がかかってきました。そしてこの転落男から衝撃の言葉が発せられました。「今日投げ込みするき、来んかえ?」「えっ!今日投げるがですか?(笑)」「さすがに今日は止めちょったらどうですか?」「大丈夫、大丈夫!」
やらないといけないらしいです(笑)満身創痍の先輩が投げるというのに、出来の悪い後輩が行かないわけにもいきません。ちょっと早目に仕事を切り上げて、グランドに行きました。するとそこに二人の先輩の姿が。「早う投げや。もう150球ばあ、投げたで。」いったい何時からやっていたんでしょう(笑)
立秋も過ぎて日暮れが早くなりました。私がグランドに行ったのが6時半前ですが、7時には暗くなります。なので慌ててほぼアップなしで投げ始めました。空には暗い雲も広がって、さらに暗く感じていました。
左手と上体の関係
西村さんからずっと言われてきたことがあります。「左手上がりませんか?」「せめて肩の高さまで。」ここ2年やってきましたが、なかなか出来ませんでした。そして「上がらん!」と諦めようとしていました。「これが自分の投げ方で、この形でなんとかしよう!」としてしまおうともしていました。
しかし先週の出来ではそんな悠長なことを言ってはいられないとなりました。ブログを書きながら目に入ってきた西村さんの写真と、私の写真を見比べてみました。「上体の形が違う。」「胸が張れていない。」「何で?」そして気がつくわけです。
「左手が上らないと、上体も起きて来ない。」「上体が起きて来ないと、胸が張れない。」そうなるとどうしても「左手上げる」「上体を起こす」「胸を張る」をやらないことには、現状を脱却することは出来ないと気が付くことになります。
この写真を見比べてみてください。
これまでは左手だけを上げようとしていました。それでは何も変わらなかったので、拘って続けてこなかったんだと思います。違いました。左手を上げることで上体が引き上げられる(上げやすくなる)➡上体が起きることで胸が張りやすくなる➡ボールに力が伝えやすくなる。
このような流れが出来るように、フォームを改善して行く必要があったんです。形は個性なので人それぞれでいいと思いますが、やはりやらなくてはいけないポイントはやらないといけませんね。先日紹介した小学生のピッチャーは、これがちゃんと出来ていました。
投げてみました
日の暮れも近かったので、慌てて投げてみました。その動画がこちらになります。
不器用な私ですので、そんなに簡単に出来るわけもありませんが、何球か左手が上った状態で投げることが出来ています。この日はバッターも立っていなくて、コントロールはどうでも良く、ただ左手を上げる、上体を起こすだけを意識して投げていますので、うまくハマると先週の試合とはまったく違った勢いのあるボールが行っています。これを投げ込んで身に付けないと、いつまでたっても出来損ないのピッチャーのままということになってしまいます。
弘瀬拓生と山崎浩誌
弘瀬拓生先生は日体大を卒業して、プレーヤーとしても大活躍、指導者としてもたくさんの実績を残してこられました。片や私は闘犬センターで長くプレーしたとは言え、ピッチャーとしての実績は少なく、たいしたプレーヤーではありませんでした。
こちらが勝っているのは身長と年齢がちょっと若いくらいですね。しかしこのアドバンテージを打ち消しているのが、ソフトボールへのこだわりだと実感してしまいました。今シニアで弘瀬拓生先生のボールを打ちこめるチームはないと思います。それだけ傑出した力を維持されています。しかしそれに満足することなく、こつこつ努力し続けておられます。土佐土建の練習は日曜日だけです。これでは足りないと、この日のように仕事が終って投げ込んでみたり、時には岡豊高校に行って投げたりされています。
私は走ったりウエイトトレーニングをしたりはしていますが、投げるのは日曜日だけですから、これでは勝負になる筈がありません。もっともっとやらないとダメなんです。
私の目標はあくまでも「70歳で西村信紀に勝つ!」です。けれどその前に「弘瀬拓生に負けない!」もやらないと、みんなが無理だという西村さんに勝つというところにたどりつけないようです。
ありがたい環境ではありますがこの二人がいなかったら、私のソフトボール人生は違ったものになっていたかもしれません(笑)