4月7日(日)は土佐土建壮年(40歳以上)の春季大会兼西日本大会の予選2日目でした。今年からシニア参戦の私にはもう出番はないだろうということと、前の晩に強烈な腹痛に襲われた私は、起きてみないと体調が分からない状態でしたので、目覚ましもかけずに自然に目が覚めるまで寝ていようと思いました。集合時間ギリギリに目は覚めたのですが、まったくやる気も起こらずゆっくり支度をして応援に春野運動公園に出かけました。もうそろそろ試合も終る時間かな?と思ってグランドに到着してみるとまだ試合はやっていて、なんと逆転して勝っているではありませんか(笑)そのまま試合は終了して、準決勝に進むことになり、ベンチに入れというのでベンチウォーマーとして参加しました。ところが若い選手が足を痛めてしまい、突然出場することになりました。これが理由なのかどうか結局試合には負けてしまい、空いたグランドを借りて私の一人練習が始まりました。
アウトステップの方が腕を振り抜きやすい
先週(3月31日)の試合後、スタートからリリースまでどこに力を入れて(集中させる)、どこをリラックスさせるかを考えていました。人間全部力を入れることは不可能です。さらにどこかを強調させるためには、その前はリラックスさせている必要があると思っています。力むと最初とかリリースの前に力が入ってしまって、肝心なリリースに力が入らないことにもなります。
動画を見ていて、今日本のエースとなろうとしている日本体育大学の小山投手の動画に見入ってしまいました。上手に飛んで投げているなと思って見ていましたが、一旦停止をしてみた画像に違和感を覚えました。それがこれです。
何か違和感ないですか?カメラの位置の問題もあるので、実際にそうなっているのかは分かりませんが、小山投手の向いている方向がキャッチャーではなくて、横で見ている監督の方を向いているように見えました。そうだよな、彼はアウトスッテプして投げるんだから、そっち向いていた方が飛ぶには効率がいいよな。そしてそのまま投げると監督の方に投げてしまうので、右足もアウトスッテプして横を向いて方向修正をする。そして手をキャッチャーの方に振り出して行く。拙い図にするとこうなると思います。
こうやれば小山投手のようなボールが投げられると思いましたが、これをやるためには大きく飛んで体を横向ける「間」を作る必要があります。パワーラインについては以前西村信紀さんに解説してもらった動画がありますので、参考にしてみてください。その中にもこのからだの使い方の説明もあります。
やってみました!
理屈は分かりました。さらにYouTubeで探してみると、インスッテプよりアウトステップの方が球速が上ると言っている人も見つけました。これは朗報です(笑)やってみ価値はありますし、やってみようとチャレンジです。
でやってみた結果です。いきなり投げた訳ですので、そんなにすぐに結果が伴うことはありません。まして大きく飛ぶことが出来ていない私では、いくらアウトステップしても横を向く「間」が取れていないので、その効果が見えないどころか、ボールの球速が遅くなってしまいました。これではいいのかどうか比較のしようがありませんね。トホホです。
そこで受けてくれていた友人と、動画を撮ってくれていた後輩に聞いてみることにしました。バッター目線で見るとどうなんだを聞いてみたわけです。そうすると二人が口をそろえて「アウトステップすると腕が丸見え。」「ボールが遅い。」「インスッテプの方がボールが見えにくい。」と言います。こうなると現状ではボールの球速があって、バッターからボールが見えにくいインステップで投げる投げ方が私には合っているという判断をしなくていけないようです。
ボールがシューって言うてます。
ちょっと新しいことにチャレンジすることで、前に進めるかなと希望を持ったものの、やってみると思ったような効果はなくて、これまでやっていたことを続けるしかないなという結果を突きつけられました。それでもまだまだ改善出来るところはいっぱいありますので、それが出来るようになることでバッターに打たれないボールが投げられる可能性にかけて頑張りたいと思います。
たいした結果も得られない試合後の一人練習でしたが、途中で嬉しい言葉を聞くことができました。アウトステップよりインスッテップの方がボールが速いという評価から、残りはずっとインスッテップで投げていました。それでもなかなか納得のいくボールが行ってなかったんですね。「ダメやな!」「失敗した!」「あ~、もう。」とかブツブツ言いながら投げていましたが、途中で後輩が「でもボールがシューって言うてますよ。」と教えてくれました。「ボールがシューって言う」ということは、ボールがしっかり回転しているということです。ブラッシングも上手くできず、リリースでの加速も不十分であるにもかかわらず、ボールは以前よりは回転しているということのようです。これは久しぶりに嬉しい言葉でした。「よし、もっとちゃんとブラッシングして、リリースに最大限の力を集中させるようにしてリストを反すことをやる。」そんな希望が芽生えた練習になりました。たまにはこんなこともないと、続けられないですよね(笑)