今朝(7/21)の高知新聞の朝刊に次のような記事が掲載されていました。
昨年中学日本一に輝いた「窪川中学校」が部員不足で、単独チームでは出場出来なくて北ノ川中学校と合同チームを組んで出場することを伝えています。
この記事の中には面白いことが書かれています。2009年に大正中学校が日本一になっていて、2011年には大正中学校と北ノ川中学校との合同チームが日本一になっています。大正中学校と北ノ川中学校と窪川中学校は、同じ四万十町内にある中学校です。
北ノ川中学校は昔からソフトボールの強い学校で、まだ西日本大会しかなかった時代から何度も優勝したり、優秀な選手を排出した学校です。有名なところでは、土佐高校に進んで硬式野球に転向し、甲子園でサイクルヒットを打った玉川選手もこの中学校の出身です。闘犬センターでは全日本で4番を打った佐竹選手がこの中学校の出身でした。
大正中学校と窪川中学校の間にあって、このところは生徒数の減少から、どこかの中学校と合同で大会に出場することが多くなっています。
高知県内の状況はどこも同じようなもので、高知県のソフトボールを支えていたとも言える山の中の小規模校の少子化が進んで、単独では大会に出場することが出来なくて、合同チームを組んで出場していることが多くなりました。鏡中学校、吾川中学校、池川中学校などなど、聞いたことがある学校名もあるのではないでしょうか。
野球が出来ない環境で、男子生徒の殆どがソフトボール部員という特殊なやり方を上手く利用して、全国のトップレベルを維持してきた高知県ですが、この先を考えると不安材料ばかりになってきました。
この底辺での選手の減少が、高校の成績にも影響を及ぼしてきているようにも思います。最近高知県は高校で勝てなくなっています。やはり優秀な選手がいて、初めて強いチームが作れるものなんでしょう。
昨年優勝を経験した生徒が多く残っているようですので、その経験をいかして北ノ川中学校の選手と一緒に再び日本一を目指してもらいたいですね。
少子高齢化の進んだ高知県は、ソフトボールの将来を暗示しているかもしれませんよ。