(ソフトボール投げ方)今は横を向く(足の使い方の続々編)
前回のブログで書ききれなかったことがありましたので、続々編として書くことにしました。
前回のブログです。
https://ipansyadan-nsab.com/archives/6745
昔はワンステップでみんな投げていました。飛ぶと言っても「軸足は地面から浮いてはいけない。」とされていましたので、そんなに高くは飛べませんでしたし、遠くにも飛ぶことはできませんでした。
バッターからボールが見づらいように少しインステップすることはありましたが、ボールをリリースする時には体がほぼバッターに対して正対するような形になっていました。
現在は横を向いている時間が長い
投げる瞬間にバッターに対して正対するということは、モーションをスタートしてから体を横に向けると言っても(そうしなさいと教えられました。)、短い時間の中で前➡横➡前という動きをする必要があるので、そんなに大きな動きにはならないですね。
それが現在ルールも変って「飛んでいい」となりましたので、みんな大きく、そして高く飛べるようになりました。
前回のブログにも紹介しました、次世代の日本のエース候補である日本体育大学の小山投手の写真を日本ソフトボール協会のHPからお借りしました。ご覧ください。
一番右端が小山投手ですが、特に下半身はしっかり横を向いていることが分ります。
この写真では宙に浮いている左足に注目して下さい。ほぼ真横を向いていますね。このまま着地するとバッターに対しては45度くらい三塁側を向くことになるはずです。
そうすると膝も同じ方向を向くことになりますので、着地したときに少し曲っていた膝をリリースの瞬間に伸ばす動きをすると、足はカカトの方向(後ろ)にずれようとしますが、見た感じでは1塁側にずれたように見えてしまうのではないかと気がつきました。
これこそが今どきの投げ方なんじゃないでしょうか?
横を向く時間を作るために高く飛ぶ
以前西村信紀さんに指導してもらった動画の中に、この横を向くという動作についての説明をしてくれている場面があります。ご覧ください。(3分50秒くらいのところにあります。)
https://www.youtube.com/watch?v=p3Qoi_l8OLA&t=3s
この動画もそうですが、今私が闇の中でもがき苦しんでいることの答えは、すでに西村信紀さんから提供されていることに気がつきます。動画を撮影している時に聞きたいことだけを聞いて、それ以外のことはスルーしているので、実際に投げてみて新たな課題に直面してどうしたらいいんだろうかと試行錯誤するわけですが、今更ながらこの動画を見直してみると、力の入る投げ方、身体の使い方、腕の使い方について的確に説明してくれています。
この2本の中にも重要な話しが多いことに、今になって気がついている私です。
動画の中で「ふ~ん。」って言っている時は、言っていることが理解できていない時と思っていただいていいと思います(笑)
だから今でも同じようなことで悩んでいるんですね。困ったものです。
今年はもう今度の日曜日しか投げる機会がありませんので、来年はもう少し違った私になれるようにやってみようと思っています。
どうせ年末には西村信紀さんも帰って来ると思いますので、新年早々岡山まで押しかけて3回目の直接指導のスケジュールを決めたいと思います。しつこさだけが私の取り得です(笑)
自分に合った投げ方をする
どうしても無視してはいけない基本的な動きはあります。基本がおかしいとピッチャーとしてマウンドでボールを投げることが出来ないので、それはしっかり身に付ける必要がありますが、それ以外は人それぞれの投げ方になります。
どれが正解ということもなくて、ちゃんとバッターを抑えることが出来ればどんなフォームでも、どんな捻り方でも正解になります。
いくら西村信紀さんの理論やフォームを見につけても、あのボールは西村信紀さんしか投げることができません。
けれど西村信紀さんだけが成功者ではありません。自分の投げ方を確立して、素晴らしい成績を残しているピッチャーは多いものです。自分はどんなタイプのピッチャーなのか?どのボールが得意で、バッターに対してどんな投球をすれば抑えられるかという答を持ったピッチャーになりましょう。
残念ながら130キロを投げられるピッチャーはそう多くはありません。しかし110キロのボールしか投げられなくても、素晴らしい変化球(ライズボール・ドロップ・チェンジアップなど)が投げらられるとか、針の穴を通すコントロールがあるとか、何か秀でたものがあればピッチャーとしての活躍の場所は必ずあります。
誰にも負けない、これなら一番というものを身に付けましょう。
ただスピードは速い方がいい、変化球は鋭く大きく曲がったほうがいい、コントロールは良い方がいい。
これは紛れもない事実です。けど全部揃っているピッチャーはいないのも事実。
あなたはどんなピッチャーを目指しますか?