先日アップした西村信紀さんのパワーラインの解説はいかがだったでしょうか?
私達の若い頃にはなかった「パワーライン」という言葉について、高知に合宿に来ていたのをつかまえて教えてもらいました。
体の力を一番効率よくボールに伝えるところ
西村さんが言っていたことを言い換えると、
「体の力を一番効率よくボールに伝えるところ(線)」
みたいなことでしょうか。
握ったボールがおでこの前を通過して、体の後ろに隠れて、体側の横に出てくる。
このラインを通過することで、体の力が無駄なくボールに伝えられる。
言葉にして理解出来ると、パワーラインという言葉は知らなかったけれど、昔からよく言われていた正しい体の使い方と共通することが多いことに気がつきます。
これにジャンピングの技術やリリースの仕方が加わって、最近のピッチャーのボールのスピードが上っているわけです。
もう一度西村さんの説明を見直してみて下さい。
パワーラインはいろいろ
ちょうど環太平洋大学と東京理科大学が練習試合(最近はオープン戦というようですね。)をやっていたので、両校のピッチャーのピッチングの様子を撮影してみました。
それぞれのフォームがあって、それぞれのパワーラインがあることがよく分かります。
このピッチャーは真っ直ぐ出てくるタイプです。
それに対してこちらのピッチャーは、今どきのインサイドに飛んでくるタイプです。
日本にこのタイプの投げ方が入ってきたのは、いつからなんでしょうね?外国人の投げ方を参考にして誰かが始めて、それがどんどん広がっていったんだと思いますが、これからソフトボールを始める人には、この投げ方がスタンダードになってくるんだと思います。
そうするとこの投げ方にあった体の使い方が身に付きますので、日本人のピッチャーのレベルがもう一段上る可能性があるかもしれませんね。
どの投げ方が正解ということはありません。自分に合った投げ方、スタイルでバッターを抑えられることが正解だと思います。
人間は欲張りなので、もっと早くなりたいとか、もっとキレの良いボールが投げたいとか思って新しい投げ方や球種にチャレンジします。
私達のように小学生の頃スリングショットで投げていた者が、ウインドミルになり、ちょっと飛ぶようになり、今はジャンピングに挑戦しても、やはり小さい頃に身に付いたものはなかなか消えることがありません。
最近の小学生のピッチャーを見ていると、みんな上手に飛んで投げています。あんな風に飛べたらいいな!と思うことがよくあります。この子どもたちが成人するころには、素晴らしいピッチャーになることでしょう。
動画を見直してみました
動画を整理しながら西村さんや弘瀬先生にいただいたアドバイスを、再確認してみました。すると動画の中に今出来ていないことや理解できていないことまで、ちゃんと説明してくれていることに気がつきます。
自分の意識が他の技術にいってしまっているので、大切なことに気がついていないということになっていました。
人間は忘れる動物です。ですから忘れたら何度も見直して確認、そしてまた忘れる(笑)そしたらまた見る。
そのために動画を非公開にするのはやめました。一部撮影したご本人からあれはマズイと言われた動画だけ非公開にさせていただきました(笑)
そしてこの私の動画は。あくまでも私が「70歳で西村信紀に勝つ」という目的のために、私個人の疑問や投げ方について西村さんや弘瀬先生や、またその他日本中の天才と呼ばれる人たちに聞いたり教えてもらったことを公開しているものです。私の投げるボールが速くなるため、バッターに打たれなくなるためだけの動画です。そこはどうぞご理解ください。けれど私じゃないと、この人たちを、これだけつかまえることは出来ないと思います。
教えてくれている人たちがすごい人たちで、内容も濃いので、私だけが聞くのではもったいないですから参考にしていただければと思います。私自身は自分で動画を見てみたり、西村さんや弘瀬先生の技術論を聞いてみたら、だからこれくらいのボールしか投げられなかったんだなと思い知らされています。
しかし私が諦めない(諦めが悪い)ので、嫌な顔せずに1年に何回も付き合ってくれています。今年もまだまだやります(笑)秋には久し振りに群馬に行く予定もありますので、三宅さんの話も聞いてみたいと思っています。
動画を見ていただいている皆さんは、どうか自分に参考になるところだけを吸収して、良いボールが投げられるようになって下さい。