【ソフトボール投げ方】西村信紀さんのピッチング指導3回目
今年(2017年)のお正月に岡山の環太平洋大学にお邪魔して1回目の指導をお願いして、その後高知での合宿中に2回目の指導をしていただきました。
そして今回3回目の指導をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。ありがとうございます。
そしてキャッチャーをやっていただいた環太平洋大学の次期キャプテン、暴投ばかりでご迷惑をお掛けしました。これに懲りず、またお願いします。
いきなり投げ始める
日本の元大エースは、グランドに入るといきなりスパイクをはいて、マウンドの方に近づいて行きました。
まあ、本人いわく
「見せるためのピッチングしかしない。」
ので、それなら走って体を暖めることもなく、肩さえ回せば投げられるということなんだと思います。
さらに衰えたとはいえ、人並み外れた筋力の持ち主ですから、こちらがしっかりアップして故障しないようにとか、コンディションの良い状態でとかやる以上のボールを簡単に投げてくれます。
本当に失礼なやつです(笑)
そのアップみたいな投球の様子がこれです。
アップでも、腕のスイングスピードが違いますよね。
指導が始まりました
今年の1月から本格的に「ツーステップ投法」に挑戦しているつもりだったんですが、いつの間にか元の「スキップ投法」に戻っている感じなんです。それはこの10ヵ月投げてきて、ボールの威力やコントロールなどを考えてみると、今のところこの投げ方に落ち着いてしまったということでした。
結局自分の投げ方はこんなもんなのかな?とも思いましたが、それでも10ヶ月の中で気がついたこともありましたので、今回はそれを西村さんに直接聞いてみようと思いました。
それがこの動画になります。
動画の中で私が2回「分かりました。」って言っていますね。実は言葉としては理解出来るのですが、体の動きとしては理解出来ていなかったんです。
そしてこの動画を見直してみた時に、やっと言葉と体の動きが一致したという感じです。ですから、これからもう一回練習で理屈と体の動きを同調させるようにやってみたいと思います。
ただこれがなかなか難しくて、やっているつもりでも動画で撮影してみると出来ていないことばかりなんですね。
長くやってきて身体に染みついた投げ方ということもありますし、人間は変化を嫌います。ただ少しずつであれば変化していくことが可能であるとも言われています。
諦めずコツコツを続けていくしかないようです。
西村さんの言うことを聞いていると、現役時代背筋力は計測不能で、握力は100kgを超えていた人並外れた身体能力の持ち主が、こんな理にかなった体の使い方をしたら、それは誰にも打てないボールが投げられるはずだと痛感させられました。
やはりこんな男に挑もうとしている私は、身の程知らずの愚か者のようです(笑)
スキップからステップ(ジャンプ)に
どうしてもスキップになる私の足ですが、私の求めているボールの強さやスピードはこのままでは力が入らないので無理ですと指摘され、求めているものを手に入れるためには軸足をインステップする必要があるということでした。
説明の仕方はいろいろあるんだと思いますが、
「インステップして、右肩を引くために(引く態勢を作るために)腕をどこかで止めておく必要がある。」
という今回の言葉が、今の私には理解しやすい言葉になりました。
スキップして前に出るだけでは体の回旋が行われない。だからボールが力強くない。
インステップして体を横に向けて、それを下半身の回旋で戻してくるようにすれば、もう少し体が使えてボールに威力が出るということでしょう。
その様子がこちらの動画になります。
これも動画を見てガッカリしました。西村さんの言っているようにやっているつもりなんですね。そして右足の着地場所を確認して、出来ているつもりになっていたんです。
ところが動画で確認してみると、確かに足はインステップしているんですが、体自体はそんなに横を向くこともなく、見た目にはあまり変化を感じないんです。
そんなに簡単にはいかないのは承知の上ですが、気持ちでは左投げにでも変えたくらいにやらないと、投げ方は変らないもののようです。
西村さんの変化球
私の下手なピッチングばかりでは申し訳ないので、西村さんのライズボール、ドロップ、チェンジアップの投げ方を解説してもらいました。
どうぞご覧ください。
動画の中で何回も「指が痛い」と言っていますが、リリースの瞬間にすべての力を指先でボールに伝えているので、指が悲鳴をあげているんですね。
それだけの力でボールを回転させようとしている証拠ですし、だからこそ日本人離れしたスピンのきいたボールが投げられるのでしょう。
私なんか、そんな指先の感覚味わったことないですからね(笑)
人生で一番暴投を投げた日
最後の動画は、私が30分ほど黙々と投げ続けている動画になります。欲張りですから、もっと良くなるにはどうしらいいかと西村さんからアドバイスを引きだそうとします。
ただ二つのことを一緒に出来るような器用さは持ち合わせてないので、だんだん混乱してきます。
最後の方になると、疲れと頭と体が混乱するのとで、いわゆるワイルドピッチ(暴投)ばかりになってしまいました。
これまでのソフトボール人生で投げた暴投の数より、この日投げた暴投の数が多いと思います。こんなことで試合で投げられるようになるのでしょうか?
受けてくれていた環太平洋大学の生徒さんに、申し訳ないくらいの体たらくなピッチングになってしまいました。
動画は長いので、速度を上げるか飛ばして見てください。
革ボールとゴムボール
今回は私も革ボールで投げています。やっぱり革ボールの方が感覚がいいんですね。
西村さんの指導も「革ボール仕様」の指導になっています。動かないイエローボールを、どうやって動かすのかですね。
今回の投げ方やボールの動きが、そのままゴムボールで再現できるかはやってみないと分かりません。
現在革ボールでプレーされている方はそのままで、ゴムボールでプレーされている方はちょっとボールが違うことを意識してやってみていただくようにお願いします。
お忙しい中、指導していただいた西村さんに感謝申し上げます。日本一の大エースに、それも年に3回もマンツーマンで指導してもらえる幸せ者は私一人でしょうね。
年末には高知に帰ってくるそうですので、その時は指導料代わりの美味しいご飯とお酒を準備いたします。今後ともよろしくお願いいたします。