なかなか明るい兆しが見えてこない私のピッチングフォーム改造計画ですが、前回ご紹介した4か月目の動画を見て自分で気がついた部分の修正をやってみました。
前回のフォームはこちらになります。
左手を上げる
一つのことをやろうとすると一つ忘れるという、何とも情けない限りの能力なのですが、とりあえず気がついたことからやってみようと思っています。
インステップすることばかりを気にしていると、左手を使うことを忘れてしまっています。これを使うことで「上に飛ぶ=間を作る」動作のきっかけを作ることができます。
どうして忘れるのかなと考えた結果、どうしても跳ぼうとした瞬間に右手(ボールを持っている手)を使おうとしてしまう➡投げようとしてしまうことが優先されて、左手の動作を忘れてしまうのではと考えました。
そこで跳ぶ時には右手はその位置に留めておいて、左手だけを使って飛ぶようにしてみてはどうかを試みてみました。
それがこちらの動画になります。
これで確かに左手は上がるようにはなりました。ただ動画を見てガッカリするのは、右手が止まっていない!
本人は止めているつもりなんです。けれど左手ばかりに意識が行くものですから、今度は右手の意識がおろそかになる。
左手を上げることばかりに気をとられて、上に跳ぶという意識も薄れる。さらに体を捻るという動作も浅くなる。
結果ボールに力が伝わらないし、身体のバランスも取れていないとう散々な結果になりました。
すべての答えはここにあった!
このような結果を受けて、再度見直したのがこの動画でした。
あらためて見直してみると、今回私が求めているものの答えはずべてこの動画の中になりました。
それはそうですよね。私が目指すものを説明して、それに西村さんが答えてくれているわけですから。
私の目指すものは、西村信紀に勝てるボールが投げられるということです。57歳のおじさんがツーステップに挑戦しているのではなくて、ツースッテプにしたらボールが速くなるのではないか。
体の使い方、腕の使い方を変えたら、西村さんを超えるようなボールが投げられるのではないかと考えて、フォームを変えてみようとしているのです。
この動画の6分くらいのところから、
「跳ぶことによって加算されないと意味がない。」
「跳ぶ距離には適正な距離がある。」
というよなコメントがあります。
そしてフォームも付け焼刃ではダメなので、投げ込んで自分のフォームをしっかり身につける必要があるとも言われています。
さらに4分くらいのところには、
「体重移動は大きくて、速くて、強い方がいい。」
「バランス崩して投げそこないがあるようなら、跳ばない方がいい。」
「体の使い方が大切で、跳んだだけでは何も変わらない。」
というような解説もあります。
今のところ私は、そのどれも身に付けられていないということですね。
無駄を省く
そこで今一度自分のフォームを見直すことにしました。
まず上に跳ぶという動作のきっかけを作るために始めたセットした後、両手を頭の上に上げてからスタートする動作を止めてみてはと考えました。
昔の西村さんのセットを参考に、グラブを右の体側に引きながら、右足の足先を上げてスタートしようとすると、その時点で上半身と下半身に捻じれが生じます。
これをきっかけにして前にスタートすれば、勢いがつくような感覚がありました。それを確かめるためにシャドーピッチングをしてみると、なかなか良い感じだったので日曜日に実際にボールを投げて確認しようとしてみました。
その様子を弘瀬さんが撮影してくれましたので、ご覧ください。
どうでしょうか?ひどいでしょう(笑)自分でもがっかりしました。
原因はいくつかあります。この日はいきなり投げろと言われて、アップもそこそこにバッター相手になげてしまったことで、とりあえずストライクを投げなければいけないというスイッチが入ってしまいました。
フォームもバラバラで、体の使い方を確認することもなく、ただ投げることになってしまいました。
練習後杉本さんからは、
「今日は投げ急いでいた。」
と指摘されましたが、まさにそうだったのかもしれません。
手の使い方も変えようとしてみましたが、ボールを投げてみたらどうもしっくりきませんでした。
というか、やろうとしていることが分っていないんですね。右手を出したところで止めてとしようとすると、どうしても右肩を少し前に出す必要があります。これをやるとしっかり意識してないと左肩が後ろに引けてしまうんです。
すると上半身はバッターに対して正対するような形になります。こうなってしまったら、ボールに力強さは伝わりませんよね。
あまりにもひどいので、見かねた弘瀬さんが話しかけてくれました。そこで相談が始まることになります。
「腕をいったん上に上げてという動作が無駄やと思うんです。」(山)
「そうやね。」(弘)
「それをやめて右の体側に引くようにしたら、体が捻じれるんですよ。」(山)
「ええね。」(弘)
「でも、ボールがバラけるんですよ。」(山)
「腕をスイングすることで、回転の軸(中心)を確認することが出来るがよね。今日の投げ方やと、それが出来ないので難しいことになるね。」(弘)
というようなやり取りになりました。
原点に戻って
5月になりました。
ぐちゃぐちゃになった頭とフォームを、もう一度原点に戻って考え直してみます。
今現役で活躍しているピッチャーのフォームを見てみると、意外に上半身はバッターに対して正対している時間が長いピッチャーも多くいます。
しかし右足(右ピッチャーの軸足)を一塁側に引くことで下半身を捻って、それを戻す動作によって体重移動して、ボールを加速させていることに気がつきました。
やはりなんとなくやっていたのでは、変えるなんてことは出来そうもありません。
一つ一つの動作の意味と位置を確認して実行することによって、入り口(スタート)が変わり、出口(リリース)が変わってくるということをやらないと駄目な感じです。
そして、
「リリースの瞬間が一番速くて、力が入る。」
ようにならないと、このフォーム改造は無意味なものになってしまいますからね。
いやはや大変なことを始めてしまったものです(笑)