このところ実際にボールを投げないでフォームの改善作業をしていました。相手がいなくなったということもありましたが、このままではダメという危機感もあって、ちょうど良かったと思っていました。さらに次にボールを握って投げるのは6月の第2週の日曜日と勝手に想定していたので、それまでに何度かこの作業を続けて少しでも身体にしみこませようと思っていました。
突然のお誘い
平年よりずいぶん早い梅雨入りで雨になっていました。5月最終日の31日は午後から天気が回復(今週はここだけ雨じゃない。)しそうだったので、昼休みにいつものトレーニングをしようかなと思っていました。
すると31日の朝携帯電話が鳴りました。弘瀬先生からでした。「今日夕方どう?」思ってもいなかったことでしたが、これまでやってきたことを軽く投げてみて確認するのも悪くないと思って、「やりましょうか!」と返事をしました。
先週の試合で右の内転筋を痛めたはずなのに、もう復活しているなんて(笑)昨日はウエイトトレーニングに行って来たらしく、「身体が硬くなっちゅう!」そうです。しかし休むってことを知らない人です。
やっぱりダメ
いつもよりちょっと早目に仕事を切り上げてグランドに行きます。昼過ぎまで雨が降っていたのでグランド状態を心配していましたが、意外にグランドは乾いていました。
軽くキャッチボールをして立ち投げでフォームを確認と思っていましたので、スパイクも履かずにキャッチボールを始めました。「立ち投げだけします。」と言うと「俺も立ち投げだけ。」と弘瀬先生も言っていました。
軽く遠投から始めますが、いつものように遠投は悪くないんです。でもこの遠投は飛ばない、いわゆる昔のフォーム、タイミングで投げているんです。これもどうかな?とずっと思っていました。器用な人なら切り替えられるんでしょうが、不器用な私では遠投でやっているタイミングと、プレートから飛んで投げるタイミングを切り替えられるはずがないんです。
この日もその切り替えが上手く行かなくて苦労しました。最初から最後まで同じフォーム、タイミングで投げるようにしないといけませんね。
さらにボールを投げることに意識が行ってしまって、しっかり高く、遠くに飛ぶがそもそも出来ません。3足半のところに引いた線より、どうしても1足近い場所に右足が着地してしまうんです。原因はいくつかあります。しっかり飛ぶ準備が出来る前に飛んでしまっている。手が先に動くものだから、それみ合わせて足が早く着地してしまう。この二つは卵が先か鶏が先かみたない話しで、どちらかが解消されればもう一つも自然に解消されるものじゃないかと思っています。
この間違った入口から入ろうとしてしまうので、正しい出口には到底たどり着けません。内転筋に力が入らない、身体が横を向かない、身体が止まらない、リリースが走らない、悪循環です。
頭の中は「何故飛べないんだ?」もうこれしかありません。やっぱりもう少しフォームが身に付くまでボールは投げない方が正解なんでしょうか?これまで出来なかったことが、たった2週間程度で出来るわけがありません。こつこつ続けて来年の今頃になんとか形になるなら早いほうなのかもしれませんね。しかしこの年になっての1年は貴重なので、焦る気持ちをどれだけ抑えることが出来るかが勝負です。
さらに上手く投げられなくて苦しんでいる私に試練が訪れます。「立ち投げだけ。」って言っていたのに、後ろを振り向くと弘瀬先生が座っているじゃないですか・・・「今日は立ち投げだけ。」って言えばいいものを、何となく投げてしまったことが私の苦悩をさらに深くしました。
座って「ここ!」ってミットを出されると、素直な私はどうしてもそのミットを見てしまうんです。これがくせ者で顔が正面を向くと身体も自然に正面を向こうとしますよね。しっかり飛べていれば横を向く時間があるんですが、この日は飛べていなくて時間も無い上に顔を正面向けてしまうので、さらに横が向きづらいことになってしまいました。
こうなるともうぐちゃぐちゃです。もっと強い意志で「立ち投げだけ!」を貫いていたらと後悔しています。それだけで解決したような簡単なことではありませんが、さらに違う入口から入ろうとしてしまうようなことは避けたかったです。
そんなこんなでどうしようもない内容に終わってしまいましたが、これを次も繰り返さないようにしたいと思っています。たまたまこの日はスピードガンを出して来てなかったんですが、これでスピードガンの数字が全く出ないなんてことになると、またすぐに元の投げ方に戻すってことにもなりかねません。これまでも何回もやってきたことです。今回は最低でも今年中はこのフォームをやる続けてやると心に決めています。大丈夫かなあ・・・・・(笑)
そんなダメダメ投球の様子をご覧ください。