平成30年5月25日(金)から5月28日(月)まで、広島県呉市で開催された
「全国シニアソフトボール呉大会」
に参加してきました。
この大会の規定では、昭和34年生まれの者は参加資格があるということで、初のシニア参戦となりました。
距離が1m短くなることの難しさ
シニアになると、ピッチャープレートからホームベースまでの距離が約1m短くなります。
これがピッチャーに有利に働くかというと、そんなに簡単なものではなかったんです。
というのも私の場合、普段は14.02mの距離で練習もしていますし、試合でも投げています。つまりその距離で縦横のコントロールを作ったり、変化球の変化する位置の調整もしています。
約1m距離が近くなるということは、たしかにキャッチャーが近くなるので、ボールが速くミットに入るということになりますが、14mのままで投げるとバッターの位置ではボールが高くなったり、コースが甘くなったり、さらにはボールが変化する前に通過したりしてしまいます。
距離も近くなるし、バッターの年齢も上がる。普通に投げていれば大丈夫と高を括っていた私は、世に中そんなに甘くないことを思い知らされることになります(笑)
シニアのソフトボール
ソフトボールはどこでやってもソフトボールです。誰がやってもソフトボールなんですが、年齢によってやれることが違ってきますね。
子どもから大人になる時は、どんどんやれることが多くなりますし、技術も進化してきます。一番楽しい時ですね。
一般の一番充実した時期を過ぎると、あとはどんどんやれることが少なくなって行きます。進化ではなく退化との戦いです(笑)
退化のスピードをどれだけ遅くするかのために、練習したりトレーニングしたりすると言ってもいいかもしれません。
動かなくなるカラダに合わせて、バッターはバットを強振しなくなります。当てて来るっていうやつです。これが意外とやっかいで、さらに今のバットは良く飛びます(笑)
距離が近いために変化する前にバッターに届くということもあって、なかなか空振りを取ることが出来ません。
14mで投げている時も、ボールがバットに当たるところで少し沈むことを意識して投げていますが、シニアではそんなことをしなくても抑えられるだろうと舐めていたんです。
しかしこの動画を見てもらっても分かるように、ボールはバットに当たってしまいます。ボール自体に力(重さ)があるので、遠くに飛ばされることはないのですが、このバットに当たるということが心を乱し、力んでコントロールが悪くなったり、ボールが高めに行ったり、抜けてしまったりとバラバラになってしまっています。
弘瀬拓生投手のすごさを実感
この動画の試合では私が3回まで投げて、弘瀬拓生先生に交替しました。
たまたまこの後センターを守っていましたので、後ろから弘瀬拓生投手のピッチングを見ることが出来ました。
この日の弘瀬拓生投手のピッチングはすばらしく、すべてのボールが意のままに操られていました。
ストレートの軌道で来たボールが、バッターの手前で上(ライズ)、下(ドロップ)横(スライダー)と、みごとに曲がって行きます。
全くバットに当たるような感じがしませんでした。
13mの距離でどうやって投げたらいいのかを、すでに完全に会得しているようなピッチングでした。
そして弘瀬拓生投手のすごいところは、14mで投げる壮年、実年の大会でも同じようにその距離にアジャストしたボールが投げられるということでです。
これはなかなか出来ることではないですね。
結局自分の心をコントロール出来なかった私の登板は少なくなり、弘瀬拓生先生におんぶにだっこで負担をかけまくった大会になりました。
来年の本格参戦に向けて
大会から帰ってきて3日(日)に練習がありました。
紅白戦をやりましたが、相手はシニアの連中になりました。どうしようかなと思いましたが、投げ慣れている14mから投げてみました。
先週の反省もありましたし、練習なので力むこともあまりありません。こうなるとコントロールもあまり乱れることもなく、同じペースで投げていると気持ち良くバットを振られるので、チェンジオブペースを意識してタイミングをずらして投げてみました。
すると7イニングやったと思いますが、外野フライはゼロ、野手の間を抜けていくヒットは2本打たれましたが、あとはほぼ内野ゴロで打ち取り無失点という良いピッチング内容でした。
うちのシニアには杉本さん、弘瀬さんの元JAPANもいますし、なかなかのメンバーが顔をそろえています。その打線をこれだけほぼ完璧に抑えることが出来るのに、実際の試合ではそれが出来ないのか?
14mと13mの違いをしっかり意識すること。慢心することなく丁寧に投げる事。そしてもっともっと研究、努力すること。まだまだですなあ!
すべてにおいて、弘瀬拓生先生に負けていることを実感しました。
私にはさらに「西村信紀に勝つ」という壮大な目標があります。こんなことでは、一生西村信紀の背中を追い続けることになってしまいます。頑張らねば!