【ソフトボールのお話し】キャッチャーミットは使わない
ソフトボールを始めると、ソフトボール界だけのやり方みたいなものを知ることになります。今日はそんな面白いお話しの一つをご紹介しましょう。
キャッチャーミットは使わない
野球もソフトボールも普通素手では行いません。手にはグラブを持っていますね。そして9つあるポジションで「ミット」が使えるのは、キャッチャーとファーストと決められています。
私も高校生になって初めてソフトボールをやるようになって驚いたのが、ソフトボールのキャッチャーはキャッッチャーミットを使わないということでした。
ソフトボールのキャッチャーの手には「ファーストミット」があるんです。それが当たり前でした。理由はいまだに知りません(笑)誰かがあの重くて分厚いキャッチャーミットより、ファーストミットの方がソフトボールのキャッチャーには適していると気が付いて使い始め、それがスタンダードになったのでしょうか?
ファーストミット
もう30年以上前に作ったファーストミットがあります。しばらく使っていなかったものを出してきて、今また使っています。そのファーストミットを紹介したブログがこちらになります。
https://ameblo.jp/softbool-coaching/entry-12106897659.html
本体の革は全然問題ないのですが、さすがに30年以上も昔のものですので、紐が朽ちてきてダメになってしましました。
そこで一念発起して紐の全面取替えをお願いすることにしました。そしてすっかりリニューアルされた姿で帰ってきたファーストミットがこれになります。
元々は本体も紐も赤でしたが、今回は名前の刺繍が紺でしたので、それに合わせてもらって紺の紐でお願いしてみました。なんと全部で6本使用したということで、手間賃と材料代で7,200円の出費になりました。
それでもこれだけキレイになりましたので大満足です。ソフトボール人生が終るまで、このミットにお世話になることでしょう。
特別な仕様でした
修理をお願いしたのは、もう何十年もお世話になっている浦岡先輩という方です。この方高知商業のソフトボール部のご出身で、ご自身も丸善石油松山でピッチャーをやられて、全国大会でも活躍されていました。
引退後高知に帰られてスポーツ店にお勤めになられて、販売はもちろんですが、ご自身でミシンを購入されてスパイクやグラブ等の修理の技術を習得されました。
その技術は素晴らしく、メーカーに出された修理をメーカーでは出来なくて、浦岡さんに依頼してくるなんてことが頻繁にありました。もう無理かなと思うような修理でも、何とかやってくれるありがたい存在です。
今回紐の交換をお願いした訳ですが、あっという間に修理は終了しました。紐の交換なんて朝飯前の作業だったんですね。
だたこのミット特別な仕様だったらしく、経験豊かな浦岡さんですが、このミットのような紐の通し方は初めて見たと言われるのです。
30年前のスペシャルオーダー
かなり前のことになりますので、記憶も定かではありません。どんなオーダーの仕方をしたのかも覚えてはいないのですが、当時はすごくわがままなオーダーの仕方をしていましたので、取り扱い店では受け付けられず、四国の支店でも受け付けられず、結局は直接大阪の本社に電話してお願いするというようなことをしていました。
カタログに載っていないような仕様にしてくれとわがままを言っていた訳です(ミズノさん、すみませんでした。)
硬式野球のファーストミットのスペシャルオーダーなんですけど、ソフトボールに使うのでポケットを深くして欲しいとか、親指と小指で掴みやすい仕様にしてくれとか言ったんだと思います。
それで出来上がったたのがこのミットと言うことでしょう。
浦岡さんによると、
「この紐の通し方は見たことがない。けどこの通し方だと親指と小指でボールが掴みやすいので、この紐の通し方はいいね。」
だそうです。
道具も大切ですが、やっぱり技術です
そんな特別仕様のミットだとは知らずに使っていたわけですが、どんな素晴らしい仕様のミットでも使う者の技術がしっかりしていないと、ボールはミットに入ってくれません(笑)
ミットに助けられたこともありますが、簡単なボールを落球したりしたことも1回や2回ではありません。本当にミットに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ミットの長さに助けられることもありますが、その長さに頼りすぎて出し方が雑になったりもします。時にはその長さが邪魔になって、ゴロを掴みそこなうこともあって、壮年になってからしばらくはグラブで守っていたこともあります。
膝や腰が曲がりにくくなってきたのもあって、再びミットの長さを利用しようと考えている今日この頃ですが、技術がともなっていないとボールはミットに収まってくれませんので、練習でノックを受けるしかないですね。
せっかく特別なミットだということが分かったので、宝の持ち腐れにならないようにしたいと思います。
ファーストミット型捕手用ミット
昔はこんなミットはありませんでした。今は需要があるからでしょうか、ソフトボール用にファーストミット型の捕手用ミットというものがメーカーから発売さています。
形はファーストミットで、キャッチャー用に手の保護(キャッチャーとファーストでは、捕球時の衝撃が違います)のために、少し厚めに作られている部分があるようです。
最近のものは使ったことがないので何とも言えませんが、発売された当初のモノは手にしたことがあります。なんとも中途半端な代物で、これなら普通のファーストミットの方がいいのではないかと思ったことでした。
今は進化して良いものになっているかもしれませんね。一度しっかり見てみようと思います。