世界一になりました
懐かしいミシガン州のミッドランドで開催された
「第11回世界ジュニアソフトボール選手権」
で、日本代表が第1回大会以来35年振りの優勝を果たしています。第1回大会と言えば闘犬センターの後輩青山選手がキャプテンで参加した大会で、初めてのジュニアの世界大会ということで、どの程度戦えるのか、また世界の強豪国のジュニアのレベルがあまり分からない状況で参加した大会だったような記憶があります。
優勝した選手はもちろん、監督、コーチ、トレーナー他スタッフのご苦労に敬意を表するとともに、お祝いを申しあげます。素晴らしい戦いだったと思います。
日本ソフトボール協会のホームページだけでなく、フェイスブックでもその戦いの様子がリアルに紹介されていましたので、アメリカとの時差も感じることなく情報が入っていました。私たちの頃とは大きく違っていますね。
優勝後のコメントには、男子のソフトボールをオリンピック種目にという書き込みも見られました。
ソフトボール競技がオリンピック種目に復活
この優勝の後に発表されたのが、野球・ソフトボールの東京オリンピックでの競技復活というものでした。予想されていたこととはいえ、これも日本のソフトボール界としては待ちに待った朗報でしたね。
3大会振りの競技復活になります。女子の団体競技でメダルが確実視される競技ですから、これから4年間日本ソフトボール協会は春を迎えることになります。メディアの注目だけでなく、お金も回ってきます。
しかし、どうもこの復活は東京オリンピックだけの限定復活になるのではないかとも噂されています。次の開催地にもよりますが、ヨーロッパあたりの都市での開催になれば、競技が盛んでないということもあり、さらに参加人数の抑制ということもあるようで、どうも野球・ソフトボールが開催されることはないんじゃないかということのようですね。
このオリンピックへの競技採用を考えた段階で、ソフトボールは女子だけにして男子の野球とタッグを組むというシナリオが出来上がりました。残念ながらそのあたりの詳しい事情を知りませんので、これ以上はこのことには言及することはありませんが、この時点で男子のソフトボールがオリンピック種目になるという道はなくなったということになるんじゃないでしょうか。
野球よりも男子のソフトボールの方が実施している国の数が多いとか、世界での普及はソフトボールの方が多いとかいう理由で、男子のソフトボールをオリンピック種目にと言っているのも理解できます。しかしながらこれまで一緒に頑張ってきた野球界と離れて、ソフトボール界だけが男女の開催を目指すというのは、現実的には難しいのではないかなと思います。
嬉しいニュースが流れた後に、こんなことを言って水をさすようで申し訳ないんですが、冷静に分析して対応して行かなければ、ソフトボール界の春はあっという間に「冬」になってしまいます。
日本には「少子化」と「人口減少」という問題があります。そうなった時にも「ソフトボールをやってもらう」ということが魅力的ことであるためには、これからどうしたらいいのかを、今から考えておかなければいけないのではないでしょうか?