第13回 都道府県対抗全日本中学生男子・女子ソフトボール大会の結果
JOCジュニアオリンピックカップ 第13回 都道府県対抗全日本中学生男子・女子ソフトボール大会が、男子は平成29年3月25日(土)~27日の3日間、岡山県新見市/新見市憩いとふれあいの公園 新見ピオーネ球場・多目的広場で、女子が平成29年3月26日(日)~29日(水)の4日間(雨天のため1日順延)、東京都三鷹市/三鷹市大沢総合グラウンド・調布市西野球場で開催されました。
第13回 都道府県対抗全日本中学生男子ソフトボール大会
優勝は長崎県選抜です。このところの長崎県の充実ぶりの秘密は何なんでしょう。そんなに競技人口が多いとは聞いていません。小学生の時はソフトボールをやっていて、中学で野球に転向。高校生になってソフトボールに復帰する組がいて、それで最近長崎県の高校生が強いと聞いていましたが、中学生も強化が進んで来たのでしょうか?
高校生が日本一になったというニュースを毎年のように見ている中で、中学校でもソフトボールで頑張ろうという子どもたちが増えてきても不思議ではないですけどね。
準優勝は少し前のソフトボール王国の高知県選抜です。まだまだソフトボール王国だったころの地盤が残っているということでしょうが、単独チームではなかなか勝てなくなってきています。
原因は少子化です。高知県のソフトボールを支えてきていた山間部の小規模校の生徒数が減少して、単独チームで出場することが難しくなってきています。この大会のように県選抜という形であれば、いくら選手の数が減ってきたとは言え、高知県にはまだソフトボールを強化してきた地盤が残っています。
2年連続の準優勝だということでしたが、これくらいの成績は残しても当たり前なのじゃないかと思います。
ただ、県全体の人口減も予想を超えて進んでいるようですし、子どもの数もどんどん減っています。これが日本のソフトボール界の将来を予言していないことを祈ります。
3位は岡山県選抜と群馬県選抜でした。常連が顔をそろえたと言えるでしょうか。
みなさん、おめでとうございます!お疲れ様でした。
トーナメント表は次のようになりました。
第13回 都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会
女子は初日・2日目は雨天により順延。 3日目・予備日の2日間での大会開催となり、準々決勝までの実施となりました。そのため、準決勝・決勝が行えず、上位4チームの「4位入賞」という形で終了しています。
昔はこのような場合、4チーム優勝という形だったような記憶があります。協会も準決勝まではやりたいと言って、グランドコンディションの悪い中、競技を強行したこともありました。
私の不勉強のせいなんですが、この4チームが「4位入賞」という形は初めて目にしました。
「4位入賞」ですか?
「4チーム優勝」じゃダメなんですかね?
勝ち残った4チームは、長野県選抜、福岡県選抜、AICHI,大阪選抜です。
雨には勝てなかったですが、相手チームには負けずに最終日まで頑張りました。おめでとうございます!
トーナメント表は次のようになりました。
この大会の目的
この大会は、各都道府県全体のレベルアップや指導者の育成も視野に入れた大会で、特定の強豪校がある場合、全国大会に出場できる学校は限られてしまうため、学校単位ではなく、都道府県単位で選抜チームを編成。特定の強豪校以外の選手でも「全国大会」に出場する道が拓け、そのチャンスを広げることによって、選手たちに「目標」を与え、都道府県全体の活性化につなげていこうというものだそうです。
また、選手だけではなく、都道府県全体の取り組みとして、指導者育成を図り、競技力全体の底上げを図る狙いもあります。
そしてこの大会のMVPにあたる活躍を見せた選手には、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)から「JOCジュニアオリンピックカップ」が授与されるということなので、日本リーグ以外で個人表彰がある珍しい大会になっていますね。
詳しい結果は日本ソフトボール協会のホームページで
この大会の詳しい紹介や競技結果については、日本ソフトボール協会のホームページをご覧下さい。
ホームページもリニューアルされて、詳しい説明がされていました。女子の充実ぶりに比べて、男子の参加チーム数の少なさ(女子48チームに対して、男子19チーム)を危惧している記述もありました。
子どもがやらないスポーツに未来はないのかもしれません。