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昨日のブログに言葉足らずなところがありましたので、今日も続けてみたいと思います。
不平等な競争
リオデジャネイロオリンピックの男子100mを見ても、ボルト選手のあの体格とストライドの広さを見てしまうと、日本人がどう頑張って世界一の練習(質と量)をしたところで、どうしようもないポテンシャルの違いが、その結果を左右しそうですね。
5000mや10000m、そしてマラソンなどは、アフリカ勢のしなやかで速くて強い走りを見ていると、これからも彼らの独壇場だろうなと思ってしまいます。
そもそも全ての人が同じ条件で競っているわけではないです。身長、体重、筋肉量、人種、気候、トレーニング環境、金銭的余裕等など、生まれた瞬間に規定されてしまった条件から、後天的に与えられた条件によって、不平等な競争を義務づけられてしまっています。
その中で、どれが自分にとって一番世界一に近づける練習なのかを考えてやるしかないんだと思います。練習したことを一瞬で自分のものに出来る人もいれば、時間をかけて繰り返し練習して自分のものにする人もいます。
また、一を聞いて十を知るタイプの人もいれば、十を聞いて一しか知れないタイプの人がいるのも否定出来ない事実です。これは努力ではどうにかなるものではないでしょう。
と言っても、自分は身長が低いからとか、足が短いからとか、頭が悪いからとか言って諦めていては、絶対に勝利への道は開けてきません。身長の低い者が高い者にかつためにはどうしたらいいか、足が短いのを生かす方法はないのか、頭が悪くて覚えが悪いので、他人の何倍も練習しようとかという発想があれば何とかなることもあります。
全ての条件が揃うことなんて、そんなにあるものではありませんから。
一番を目指すなら
オリンピックの後だったので「世界一を目指せ」としてしまいましたが、これは「日本一」でも「○○県一」でも同じことです。どこを目指してとしっかり目標を立てて、それを実現するために必要な練習(質と量)を決めて実行すること。さらには何が足りなくて、何があるのか。自分たちの強みは何で、弱点は何か。それらをしっかり把握、分析して自分たちなりの戦い方ができるように練習しなければ勝利は近くなりません。
試合は勝ち負けがあります。三位決定戦がある場合を除いて準優勝でも負けて終わります。勝って喜べるのは優勝するしか、一番になるしかないんです。
その一番になるために、一番の練習をする必要があるんだとい思います。
出来ます!やれば出来るんです!
練習は週3日、それも全員そろうことなんてなかった高知県の田舎のクラブチームが、約20年間「日本一」になってそれを証明してあります。男子のソフトボールだから出来たことかもしれません。しかしそれ以前はクラブチームが日本一になるなんてことを考えた人はいなかったんです。やってみなければ分かりません。
勝負の神様は気まぐれなようで、○○一の練習をした人が必ず勝つようにはしてくれていません。あまり練習の好きじゃない人が勝つこともよくあります。こんな人が勝つと「勝つことなんか簡単なもの、練習なんかしなくても勝てる。」なんてことを言い出してしまいます。
信じたいと思います。練習を真面目にやった者が一番勝利に近いところにいられることを。