【ソフトボール】ピッチングフォームを変える(上に飛んで間を作る)の次は、強くて早いボールを投げるために必要になる「胸を張る」について考えていきたいと思います。
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飛び上がったら
ハイジャンプの手の使い方を応用して上に飛び上がったら、飛び上がるために使った手を本来の「投げる」ために使うことになります。飛び上がるために「ハイジャンプ」の考え方を使ったので、今回のテーマである「胸を張る」に使える他の競技はないかと考えていたら「弓道」の形が思い浮かびました。
次の画像を見て下さい。
どうでしょうか?最初頭の上から弓を引いて行く形や、その後の胸を張っていく動作は、ソフトボールのピッチャーの動作に酷似しているとは思いませんか。
手の平は下を向く
飛び上がる動作に使う手は、手の平が上を向いていた方が上に上がる動作を強調しやすいですが、ソフトボールのピッチャーでは、頭の上を通過するまで手の平が下を向いている必要があると西村さんは説明しています。
この動画の4分頃からの説明をご覧下さい。
手の平が下を向くという理由がよく分かりますね。ということは途中で手の平の向きを変えるというやり方もありますが、それは無駄な動きになりますから最初から下を向いていた方が効率が良いということになりますね。
グラブも外を向く
「胸を張る」という動作を強調するためには、グラブも外を向いていた方が良いことになります。そしてそのグラブを左脇の方に引いてきます。ここは弓道にはない動作になってしまいます。ここは静止した状態から弓を放つ弓道と、腕を回してボールを投げるソフトボールの違いだからと言うこともできるかもしれません。
そして弓道の動作が比較的ゆっくりしているのに比べて、腕の回転の速さがボールの速さに繋がるソフトボールのピッチャーの動作が速いところは違っています。しかし一つ一つの動作を取り上げて見てみると、よく似た形になっていることに驚きます。
飛び上がる時から両手の平は下を向く
飛び上がることだけを考えたら、手の平は上を向いていた方が飛び上がりやすい。しかしその後の「投げる」「胸を張る」ということを考えると、動作への移行のしやすさを優先して、手の平を下向けて飛び上がり動作を強調した方が良さそうではないでしょうか。
そしてしっかり胸を張って、強くて速いボールを投げる動作の準備をするようにしたいものです。これが出来てないと、次の力強いリリースに繋がっていかないことになります。そうなってしまっては、どれだけ上や前に飛んでもその動き自体が無駄な動きになってしまう可能性すら出てきます。
次回は腕の引き下ろし動作からリリースまでを考えてみたいと思います。