日本一を何度も経験したお二人のピッチャーの指導を受け、どんどん改良が進むかと思ったフォーム改造ですが、試行錯誤と言えばいいのか暗中模索と言えばいいのか、出口の見えない闇の中に突っ込んでしまったような感じになっています。
ボールを持たずにやってみよう
練習開始が1月22日(日)でしたので、その間はボールを投げて改良を進めることができませんでした。ということでランニングの途中にシャドーピッチングをやって、イメージ作りをすることになります。若い頃は少ないとは言え週3回の練習がありましたので、シャドーピッチングをしたことはありませんでした。実際にボールを投げて、その感触を確かめながらフォーム固めをしていましたが、今はその「投げ込み」をすることが出来ないので、ボールを持たずにやることになります。
これの良い点は、ボールを投げるということを意識しなくていいので、注意するポイントを意識することが出来るということですね。私の場合今意識して変えようとしているところは、
1、前に飛ぶのではなくて、イメージとしては上に飛んでタメを作る。
2、左手を出来るだけ上に上げる(せめて肩より上、出来れば頭の上に)この動作によって、この後左腕を引いて胸をしっかり張る準備をする。
3、リーリースの形を西村さんの言っていた方法に近づける。押して、切って、手のひらを下してグーをする。
です。この3つがボールを持っても出来るように、シャドーピッチングでイメージ作りを続けています。
練習が始まりました
1月22日(日)雨の予報も外れ、練習開始となりました。ただ寒いです。例年であればまだ練習開始はもっとずっと後なのですが、今年は最初の「実年」の試合が2月5日(日)になったということもあって、新年早々の練習開始となりました。
長めのランニングを1人離れてやっていたら、他の連中は早々にランニングをやめて普段通りキャッチボール、トスバッティングと進んでいました(笑)楽しくないランニングですが、寒いときにはしっかりウォーミングアップしてないと年寄りはすぐにケガをしてしまいますし、やっぱり足腰が弱ってしまうと連戦に耐えられなくなってしまうので、走った方がいいと思うんですけどね。
「壮年」「実年」「シニア」で勝ち上がってくるチームは、やっぱり走れるチームが多いように思います。
この後ノックが始まりました。シーズン中のノックとは違って走る距離を長くしたノックが中心でしたので、走るのが嫌いな選手には有効なノックが結構長く続きました。しかしこの日は人数がいましたので、待ち時間があったりでそんなにきついノックではありませんでしたね。
その後は全員のロングティーが、本日のメインメニューとなりました。全員が二周りしたところで、寒いこともあってちょっと早めの練習終了となりました。
ボールを投げてみました
これで終ってしまうと、今日ここに来た意味がなくなってしまうので、ここからが私の練習になります。キャッチャーを捕まえて、おもむろにピッチング練習が始まります。
普段は初日は投げないこともありますが、このシーズンオフは動画撮影なんかでボールを投げていましたし、フォーム改造という目標がありましたので、初日からの居残り練習になりました。付き合わされるキャッチャーは大変ですけどね(笑)
最初はロングティーの終わりころから、横のブルペンで立ち投げから始めていました。普段はほとんど立ち投げはしません。あの高さに強いボールが投げられても意味がないと思っているので、肩さえ温まればすぐにキャッチャーには座ってもらいます。
しかし、この日は違っていました。投げることよりもフォームの確認が主なねらいでしたから、長く立ち投げをしていました。このことがまた自分の感覚をおかしくしてしまうとは思ってもいませんでした。
というのも高いところをめがけて投げられるのもあってリリースで手が振れます。まして西村流の強くて早いリーリースをやろうとしているので、うまくタイミングが合うとシーズン初投げとは思えないようなボールも何球かあったんです。
指にもこれまでにはなかった感覚があったりもしました。「いけるかも!」と思ったことです。
練習が終了して、マウンドが空いたのでこれからが本番です。終了時にミーティングがありましたので、冷えた肩を温め直してからの再開になりました。
立ち投げもそこそこにキャッチャーに座ってもらっての、初投げ開始になります。先ほどの指へのかかった感覚や、ボールの勢いをイメージしてのピッチングっでした。
ところがどうでしょう、まったくボールが行きません。縦回転はしているのですが、低いストライクゾーンに投げるという意識が出てしまって、どちらかというとドロップを投げるようなリリースになってしまいました。
それも押せていない、キレていない、なんとも情けないボールしか投げられなくなってしまっていました。
そこで、今のフォームを動画で撮影して確認しようとしました。それがこの動画になります。
後ろからになります。
もう頭の中は大混乱です(笑)シャドーピッチングで意識してやろうとしていた「上に飛ぶ」「左手・・・」「リリース・・・」なんてことを考える余裕を失ってしまうほどの「抜け球」のオンパレードに、情けないやら呆れるやら。
また一からやり直しになりました。