11月2日(金)から4日(日)まで、20年振りに高知県で開催された男子ソフトボールの全日本チーム選手選考会が終了したようです。
初日の模様を伝える高知新聞の誌面です。
地元はありがたいもので、この選考会の様子を「高地新聞」さんが2回も誌面をさいて記事を掲載してくれていました。
初日の模様がこれです。
たぶん男子の選考会の様子をこのように紹介してくれるのは、この「高知新聞」くらいじゃないかと思います。
高知新聞さんには(とくに運動部さんですが)、大変公私にわたってお世話になりました。私たちが現役の時代からですから、もう40年近くになることになります。
全国でも成績が上がるようになってからは、スポーツ欄に大きく取り上げてもらうようになりましたし、時には当時の運動部長さんからおしかりのお言葉を頂戴することもありました。それだけ注目される存在になっていたということだと思います。
もう運動部に私の良く知る方はおられなくなりましたが、これからも高知県のソフトボールをよろしくお願いしたと思います。
さて、2日目、3日目は紅白戦が中心の実戦形式の選考会だったと聞いています。みんな自分の実力を十分に発揮できたのでしょうか?たとえ上手く行かなかったとしても、この経験はきっとどこかで生きてくると思います。プレッシャーのかかる場所を経験すればするほど、人間は強くなります。
この選考会に呼ばれたということを自信にして、またソフトボールに取り組んでもらいたいものです。
選考会終了を伝える高知新聞の誌面です。
選考会の終了の記事がこれになります。
岡本全日本監督がインタビューを受けて、今回の選考会を振り返っています。
近日中に23名の全日本候補が発表されるようです。どのようなメンバーになっているのか、楽しみですね。
77名の選考会の意味は
岡本監督がどのようなチーム作りをして、世界の強豪とどう戦って行こうとするのかが見えてくると思います。このところ世界選手権では「5位」が定位置になってしまっていて、日本男子ソフトボールの対世界の強豪と戦う時の課題は分かっているはずです。
77名の選考会でしたが、各ポジションで一番上手な選手を集めて並べても最強のチームにならないことは、誰もが理解していることだと思います。
監督のやろうとするソフトボールを理解して実践できる選手を集めて、うまくつながるように並べないとチームにはなりません。
今回は77名もの選手を集めての選考会でした。旅費や宿泊費、さらに1万円の参加費を個人で負担して参加してくれた選手もいます。その選手たちにも、その選考過程を納得のいく形で発表してもらいたなあと思っています。
チームの核になる選手はだいたい目星がついているものです。そこに刺激を加えたり、あらたなパワーのある選手を加えることでチーム力が向上するものじゃないでしょうか。
そのための今回の大人数での選考会だったと理解したいです。ほんの一握りの追加選手を選ぶために、これだけ多くの当て馬を招集したなんて言われないような、本気の「岡本ジャパン」の発表を期待します。
選手選考に岡本監督の「好み」が入るのは仕方ないですよね。結果が残れば選手のおかげ、結果が出なければ監督の責任、これが当たり前である以上、監督の思うような選手選考があってしかるべきですし、それがなければ監督なんかやってられないのかもしれません。
世界選手権で「銀」と「銅」を経験している岡本監督が、これまで越えられなかったあと一つの大きな壁をどう突破するのか、若くて活きのいい全日本の選手たちの戦いとともに、見守っていきたいと思います。
柔よく剛を制す
体格やパワーで劣る日本が世界の強豪を相手に「柔よく剛を制す」となればいいのですが、この世界の剛がなんともしがたい剛なんですよね。デカくて、強くて、パワーがあって・・・(笑)
岡本監督は日本では長距離砲と言われた選手ですが、世界に行くと「日本のピストル」と呼ばれていまうほど、世界の強打者たちの打力はすごいものがあります。岡本監督自身のこの選手としての経験を、監督になった今回どうやって生かしていくのかも楽しみで仕方ありません。
男子は女子と違って、なかなか強化のために海外への遠征もままなりませんし、対戦する機会もありません。世界選手権の前の事前合宿だけが、外国人のチームとの試合なんてこともざらです。
今回は2月にニュージーランド遠征があるようですので、少しめぐまれているようですが、ここで良い経験を積んで、世界との闘い方を構築してくれたらなと思います。
最終的には17名に絞られるようですが、岡本監督、浜口・吉村両コーチとともによい「ジャパン」を作ってくれることでしょう。
あとは選考結果の発表を待つだけです。
サプライズで高校生が選ばれるなんてことはないのかなあ?