平成29年4月20日付け高知新聞朝刊のスポーツ欄に、日本男子ソフトボールリーグが今週の金曜日から始まることを伝える囲み記事が大きく掲載されていました。
記事の大きさと期待の大きさは比例する
記事を見ていただきましょう。
この日のスポーツ欄は2面に渡って掲載されていました。
分かりますか?プロ野球よりもサッカーよりも大きな枠を取って紹介されていますね。
拡大してみましょう。
メジャーリーグの青木選手もダルビッシュ選手も写真なしの紹介なのに、カラー写真入りで紹介されています。
さらに拡大してみます。
記事内にも「期待」という大きな文字があります。風前の灯となりつつある「ソフト王国」の文字もありますね。これまで築き上げてきたこの地盤を、「高知パシフィックウェーブ」の選手たちに守ってもらいたい、再構築してもらいたいという期待がいっぱい入った記事になっています。
当たり前と思うな
フェイスブックに「愛媛ウエスト」が新聞で紹介された記事がアップされていました。愛媛県は今年国体開催を控え、男子は「愛媛ウエスト」、女子は「伊予銀行」が日本リーグに所属して強化を進めてこられて来ました。
その期待も大きく、このような紹介記事になっていると思います。国体成功のために強化を進めてきた愛媛県ソフトボール協会の方々に良い形で恩返しが出来るような立派な成績が残せるといいなと願っております。
ただソフトボールが、とくに男子のソフトボールが愛媛県の新聞にこのように大きく取り上げてもらえることは、そんなに多くはなかったのではないでしょうか。
ところが高知県では、今回のような記事はもう四半世紀以上前から当たり前のように掲載されていました。今現役でプレーしている選手たちは「当たり前」と思っているかもしれませんが、超マイナースポーツである男子のソフトボールがスポーツ欄の中にこんなに大きく、それもカラー写真入りで紹介されることは決して「当たり前」のことではないんです。
先輩たちの奮闘のおかげ
高知県がこれまで「ソフトボール王国」と呼ばれてきた(高知県が勝手に言ってきたのかも(笑))過程には、多くの先輩たちの奮闘がありました。
インターハイの初代の優勝は高知県の高校です。(窪川高校じゃなかったかと思いますが、間違っていたらすみません。)まだまだ全国的には普及していなかった男子のソフトボールでしたが、高知県の中学生、高校生は強かったんです。
そして地元には企業チームもなく、多くの優秀な選手は県外(主に愛知県)に出てソフトボールを続けていました。トヨタ自動車、デンソー、豊田自動織機の中心選手には多くの高知県出身選手がいましたし、その流れは脈々と現在も続いています。
そして少ないながらも地元に残った選手がクラブチームで全国と戦っていました。
日本ソフトボール協会が「男女のクラブ大会」を開催するようになる時期とほぼ同じ時期に、高知にあの「闘犬センター」も誕生していました。
ここから高知県の全国での大活躍が開始されることになります。
闘犬センターの歩み
25年間の長い活動でしたが、結果として大きな成績を残した闘犬センターも最初から「日本一」を目指して誕生したチームではありませんでした。
オーナーの「高知で一番になりたい。」というちょっとした思い付きから始まったものが、オーナー以下かなり頭のおかしいメンバーの集まりが日本のソフトボール界の常識を覆し、クラブチームが日本一になり、さらにオーナーは日本ソフトボール協会の会長にまで上りつめました。
時代もあったと思います。今同じことをやれと言われても無理だと思いますが、おかしな連中が田舎の高知県から出て来て、勝ち続けることによって大きな顔をしてソフトボール界を歩くようになっていったんですね。
その詳しいことがここに紹介されていますので、興味のある方は覗いてみてください。
ソフトボール日本一への道(バックナンバーが公開されています。)
https://archives.mag2.com/0001640231/
ソフトボールを愛する人にお届けするブログ
https://ameblo.jp/softbool-coaching/
縁を繋いでいく役割
高知新聞での取り上げ方が多くなったのも、大きくなったのもやはり強かったから、勝ったからだと思います。最初は高知新聞も「アンチ闘犬」でした(笑)
しかし勝ち続けていると、接触する機会も増えますし取り上げざるを得ないことになりますよね。私たちも長きに渡ってお付き合いをさせていただき、時にはお叱りを受けることもあったり、アドバイスしていただくこともあったりと大変お世話になりました。
すでに退職された方もいらっしゃいますが、今でも何かあればご連絡させていただける関係は続いています。やり方にご批判はたくさんちょうだいしましたが、一生懸命やってきたこと、そして残してきた結果は認めていただいたからだと勝手に思っています。
その繋いできた縁を表しているのが、今日の新聞記事の大きさではないでしょうか?
敢えて言います。後輩たちよ、いつまでもこのような記事を書いてくれると思うなかれ。勝てなくなったチームはそのうち忘れ去られます。
今年は去年のように最後の最後で決勝トーナメントを逃すような戦い方ではなくて、最初から首位を独走して日本一になる戦いをして下さい。
強い高知県を全国に認識させる。これがソフトボール王国を継承するあなたたちの仕事です!
この記事がアップされる頃には、もう試合をしていることでしょう。
最後になりますが、何も出来ませんが応援しています(笑)