新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた日本女子ソフトボールリーグがやっと開幕しました。
いきなり日本の大エースがノックアウトされたというニュースが気になって、日本ソフトボール協会のHPからその試合の様子を録画で見ていましたが、そんなことよりもっと気になるものが見つかったのでご報告します(笑)
会長就任後最初の大仕事
先日三宅さんが日本ソフトボール協会の会長に就任したということはお知らせしました。会長として忙しい毎日をい送られていることと思いますが、メディアの前での最初の大仕事がこれだったようです。
開幕戦の様子もちょっと見てみようかな?とクリックして見ていたら国家独唱に続いて、いよいよ試合が始まるようでした。選手たちがグランドに入って行く様子が映し出される中、目が行ったのは3塁側のベンチ前でウォーミングアップをする赤いユニフォームでした。
「この投げ方は?」
見覚えがあります。間違いなく三宅さんです。そしてそのアップのボールの速いこと!(笑)たぶん受けている人も事務局ではなくて経験者だと思いますが、なかなか本気のアップですよね。たった1球投げるだけ、それも絶対バッターは打たないときまっている始球式のアップでも、ピッチャー本来の血が騒いだんだと思います。
日本一の始球式
ソフトボールの始球式もこれまでたくさんありましたが、ボールのスピード、切れ、コントロールからすると、この始球式の三宅さんのボールが日本一だと思います。
三宅さんの満面の笑顔からも満足感が感じられますね。勝った試合の後じゃないと見たことがないような笑顔じゃないでしょうか?
もう試合で投げるようなことはないでしょうけれど、身体作りをしてしっかり調整したら68歳とはとても思えないボールを投げそうですね。やはり天才はいつまでたっても天才です。また来年も始球式には投げると思うので、調整してもっとすごいボールを投げて欲しいですね。
上野投手は?
ついでのモチで初戦でトヨタ自動車にノックアウトされた上野投手について、ちょっと触れておきましょう。
打たれた、ノックアウトされた、負けた(大敗)という見出しに、「いよいよ老化という現実が見えたか?」と試合を見てみました。しかし球速は出ていますし、打たれたヒットも痛烈な当たりはあまりなくて、味方のエラーとかミスの多い試合でした。調整不足、試合勘がないなどが原因のうように見えましたので、判断は次回の登板を見てからでいいんじゃないかなという印象です。
上野投手より心配なのはそれ以外のピッチャーです。ビックカメラのピッチャーは明らかに見劣りしました。「上野さんに勝ってやろう!」「ここがチャンス!」というような気概は感じませんでした。これは同じチームに偉大なピッチャーがいる弊害とも言いえます。どこまで行っても憧れの存在でしかない、やっても勝てないので諦めてしまう。こんなことが起こります。彼女たちを一人立ちさせるにのには上野投手がいなくなるしかないような気すらします。
それに対してトヨタ自動車の左、右の若いピッチャーは元気が良かったですね。球速も後藤投手は110キロ手前が出ていました。左ピッチャーで常時110キロを超えてくるようになれば、世界でも十分に通用すると思います。スピードがすべてではないですが、アメリカを見ているとやはりファストボールは110キロを超えて、それに変化球とコントロールが伴っていないと戦えないと思います。
なので上野投手しかアメリカと対等以上には戦えないというのが現状ではないでしょうか?オリンピックは1年延びました。上野投手は老化という目には見えないものとの闘いが進行しました。けれど若者には成長する時間が与えられたことになります。上野投手が譲る形ではなく、上野投手を追い越していくピッチャーがこの1年で出てくることを願います。