2022年6月26日(日)は全日本実年の高知県予選の1日目でした。もう実年は卒業なんですが、メンバー不在とかが重なって人が少ないということで弘瀬先生と二人でお手伝いに行くことになりました。
きっちりお手伝い
先々週の体たらくもあって出番はないだろうと思っていました。あるとすれば暑さにばててしまった練習不足の実年が「変わってください。」と言ってきたら出るって感じでした。実年の時に壮年の試合でそんなことが何回もありました(笑)
久し振りに自分のヘルメットも出してきました。ランナーコーチに出る時にかぶるためです。シートノックのお手伝い、ランナーコーチとやれることはやりました。ただベンチに座っていると腰が痛くなってきたので、ずっと立っていなくてはいけなくなったのは予定外でした。なので何にもしてなかったのに、試合終了後に身体が硬くなってしまっていました。
試合は何と0-2から登板した弘瀬先生が、その後相手チームに得点を与えず、さらには自分でタイムリーを打って決勝点を挙げて逆転勝利。また来週お手伝い(弘瀬先生は主力かな?)に来なくてはいけなくなりました。私としては自分の練習が出来なくなって、かなり困惑しています(笑)
思い出しました。
この試合相手チームの二番手で出てきたピッチャーを見て違和感を感じました。白い手袋、白いリストバンドを着けて投げていたんです。「あれ、イエローボールになったから白を使うことが解禁されたんじゃないの?」「ゴムボールは白のままなんだから、あれはダメなんじゃないの?」という疑問が沸いてきます。
でもルールは詳しくありませんから、イニング間に顔見知りの審判を捕まえて聞いてみました。そうすると「ゴムボールでも白の手袋OK」「リストバンドもボールを投げる手じゃなければOK」なんだそうです。「でもグラブの色には制限があったよね?」「そう、そこは疑問です。」これが回答でした。
相変わらずおかしなルールがまかり通っているようです。そもそも白の手袋はダメと言っていた時代も、バッターはグラブなんか見てないので関係ないと思っていました。グラブからボールが投げられるのであれば、それは白を使うとある程度バッターは幻惑される可能性があるかもしれませんが、ボールはグラブとは反対の手で投げられるもので、バッターはその手を見てないと打てないからグラブ側の手なんか見てないですよね。
そしてもっとおかしなことを思い出してしまいました。Jリーグが始まったころに足元まであるロングコートが流行ったことがありました。男子はなかったんですが、女子の日本リーグなんかの選手がこぞって、このロングコートを導入したんです。これに協会が待ったをかけた。協会の言い分は「みっともない。寒かったらズボンをはけばいい。」でした。
この当時日本のトップレベルのチームはほとんど短パンを履いていました。その前は男子と同じスタイルでした。個人的な意見ですが短パンの方が格好良かったんです。でも冬や春先は寒いので、アップの時はロングのコートを着て走ったりしてたんです。これを見た日本ソフトボール協会のある役員の方が「みっともない。」「禁止だ。」「寒ければズボンを履け。」と言い出したんです。
そしてそのころ別にルール改正されたのが「リストバンドの禁止」でした。たぶんこれが流行ったのはプロ野球の影響だったような気がします。プロ野球の選手のほとんどが自分の背番号や名前を入れて、リストバンドをしていた時代なんです。これが格好いいので、みんなマネをしますよね。特に問題もなかったはずなのに、ある日突然ルールが改正されてリストバンド禁止になりました。意味が分かりませんでした。
そしてシーズン前に日本ソフトボール協会で男子の日本リーグの監督会議が開催されました。ここに監督の代理として私が出席していました。議事も滞りなく進み終わりかな?と思った頃、協会側から「せっかく集まったので何でもいいのでそれぞれ意見を言ってくれませんか?」と提案がありました。
リーグのことだけでばくソフトボール界のことであれば何でOKと言うことだったので、ロングコートのこと、リストバンドのことを含めて発言させてもらいました。
「学校現場のことは分かりません。教育上良くないと言う判断であればそこは中体連や高体連と考えてください。ただ今の子どもたちは恰好良くないものは選びませんよ。マイナースポーツのソフトボールをやってもらおうとするなら、こんな規制は良くないんじゃないですかね?」
と言うようなことを言ったと思います。私のチームのオーナーが日本ソフトボール協会の会長だったこともあって、別に協会の役員だろうと偉いなんて思ってなかったし、相手が誰であっても自由に発言してくれって言われたので発言しただけでした。
すると批判されたと思ったのか、ある役員の方が私の発言を遮ってきました。「いやいや、そちらが何でもいいので発言してくれって言うから言いました。都合が悪くなったらはい次ですか?」今考えてみると「ここには会長の指示で出席しましたので、この経過は報告させていただきますので。」と言ってやれば良かったかもしれませんが、当時一介の選手であった私はそこで黙ってしまいました。大失敗しました(笑)
協会の指定やルール変更に現場が???って思っていることってたくさんありますよね。例えばランナーコーチのヘルメット着用です。安全の確保という意味は理解で来ますが、あそこに立っていて頭にボールが当たるような人を立たせないようにチームが考えます。ヘルメット2個別に用意しなくてはいけないお金が無駄なことを考えてくれませんか?
壮年以降スパイクの金属の歯が禁止。これも安全のためでしょうか?そもそもスパイクの歯を人に向けて滑ったり、蹴るなんてことはスポーツ現場ではあり得ません。そんな人はスポーツをする資格がありません。なぜ止まりたいときに止まらないことの危険は考えないのでしょうか?金属ならすり減ると取り換えも可能ですが、ポイントはスパイクそのものを買い替えることになります。生涯スポーツとしてソフトボールをやってくれている人の経済的負担を軽くする考えはないのでしょうか?安全、安全って規制されて出来るものじゃなくて、自分自身で判断して自ら守るもののような気がします。ブルペンのキャッチャーのマスク着用も同じ。ブルペンで顔にボール当てるような人に受けてって言うピッチャーはいません(笑)マスクもう一つ買うお金が必要になるだけって私は思います。
前々から言っていますがバットも高すぎます。日本ソフトボール協会がバットの認証をしているのであれば、メーカーにある程度価格を抑えたバットも販売(これは特に中学生、高校生、大学生)せよと指示出来ないものなのか?
現在協会の会長、専務理事はプレーヤー出身。名誉職だった会長、副会長がそうでなくなった今、現場の声を反映してもらえることを期待したいものです。
試合後のピッチング
さて試合は終わりましたが私は何もしていません。ずっと立っていたので身体はガチガチになっていましたが、このまま何もせずに帰ってしまうとダメだと思って、試合で疲れている同級生に受けてもらうことにしました。
試合会場を使わせてもらいましたので距離は14.02mです。2週間反省しましたし、この日のアップの時は久々に良い感覚のボールが投げられていましたのでいけるかな!?と思って投げ始めました。しかしどうも上手く腕が振れない、力をいれる場所がないような感覚のピッチングになっていました。
左足に力が入らないので身体が止まらない。左側の壁がないのでボールが押せない。押せないのでどこかを振って場所を作ろうとして身体が開く。こんな悪循環です。
悪い時にいつもおちいる悪循環ですが、この日は暑さもあってどんどん体力が消耗して行きました。しかしそんなダメダメな私にアドバイスしてくれる有難い人がいました。この日格の違いを見せつけられた弘瀬先生です。
「ちょっと身体が三塁側に傾いてない?」
そうだったんです。開いていると思っていた身体はそんなに開いていなくて、実は飛び出した時に上体が三塁側に傾いてしまっていたんです。そこから真っ直ぐ投げるので右バッターの内角低めに抜けてしまっていました。
最後の最後に上半身を真っ直ぐ飛び出すことでボールのラインがしっかり出るようになりました。ただこれも良かったり悪かったりです。ただこの身体を真っ直ぐ立てるという感覚はこれまで意識したことがなかったので、新しい発見になりました。ここから好循環が生まれてくれるといいなと思っています。
勝ってしまったので来週もお手伝いになると思います。また試合後にピッチングをして、また新しい発見をしてみようと思っています。
それではピッチングの様子をご覧ください。