新型コロナウイルスの影響が出始めたのが昨年の年明けくらいでした。その時はマーズやサーズくらいで終わるだろうと思っていましたが、そのうち世界中にどんどん広がって行きました。2月にベトナムに出張で行っていた時に韓国内で感染者が増加して韓国とベトナムの間の渡航が禁止になり、飛行機が飛ばなくなるとなって空港には急いで帰国する韓国の人たちがたくさんいました。それでも日本はまだまだ大丈夫だと思っていました。
帰国していつものようにトレーニングに行ったらジムの明かりが消えていて、しばらく休業の張り紙がありました。知らない間に日本にも新型コロナウイルスの感染が広がっていました。そしてソフトボールの練習にも行かなくなりました。これは介護という仕事をしているので仕方にない判断でした。
さらに感染拡大は続きグランドの使用禁止などがあって、私だけでなくチーム全体が活動を停止しました。その効果もあってグランドが使えるようになると練習は再開されましたが、私はそのままお休みを続けていました。ただ試合に人が足らないと連絡があって、人との接触を避けるようにして試合だけ参加したこともありましたが、夏以降はそれもお断りしていました。
年を超え自粛2年目を迎えることになるわけですが、まさかこんなに長くなるとは誰も良予想出来なかったですね。そして衝撃的な出来事が起こってしまいました。
大切な人の死
新規感染者の増加は続いていましたが、自分の周りでは感染したという話は聞かれていませんでした。噂でどこそこの誰が感染したとか、どこの介護事業所でコロナが出た!とかと聞くことはあっても、あくまでも自分とは離れたところでの出来事だったんです。
それが1本の電話によって状況が大きく変わることになりました。ソフトボールだけでなく個人的にも大変お世話になった方が亡くなったという連絡が入りました。それもコロナだったと言うではありませんか。
亡くなったという連絡を息子さんからもらうまで、新型コロナに感染して入院していることすら知りませんでした。知ったところでお見舞いには行けませんでしたし、あまり他人にコロナに感染したということを話せる状況ではなかったですしね。その方は肺がんもやられていましたので、感染すれば重症化する高リスクではありました。
「葬儀は身内だけでやりますがお別れ会をやろうと思っているので来てください。親父の遺品を整理していたらソホトボール関係のものがいっぱい整理されて残っていたので、それもみんなに見てもらおうと思ってます。」とのことでしたので、お別れ会に行ってみると出会ったころ(私が18歳、故人は28歳)の若々しい姿の写真がたくさん置いてあって、その他こんなものまで取ってあったんだという懐かしいものもありました。
予想以上にたくさんの方がお別れに来られていて故人も寂しくないだろうと思ったのと、居場所もないこともあって早々に式場を後にしましたが、まさか自分の知り合いがこんな形でいなくなってしまうなんて想像もしていませんでした。
昨日(2021,10,14)までで高知県で亡くなった方は31名です。このお別れ会の時は20名くらいだったように記憶しています。たった20名の中の1人が・・・って思ったことでした。
その時の様子をちょっとだけご紹介しますね。
完全自粛
このことがあって私はこの新型コロナをなめていると大切な人を失ってしまうことを痛感します。そして出来る限りの予防対策をすることを決めます。
介護事業所でクラスターも発生していましたのでスタッフにも不要不急の外出や他者との接触を避けることを指示していましたので、私が率先してやらないわけにはいきません。
ソフトボールは1年間の休部を宣言しましたし、マスクは家で一人でいるとき以外は外さないように心がけてきました。おかげで会社内で新型コロナに感染したという事態はこれまで避けられました。スタッフの努力に感謝です。
10月になって全国的に急激な新規感染者の減少が見られています。理由ははっきりしませんが、ワクチン接種率の向上と感染対策の徹底によって感染リスクが大幅に減ったことが原因じゃないかと思っています。出来ることならこのまま収束に向かってくれることを願わずにはいられません。
経口薬の開発も進んでいるようですから、感染しても軽症で終わるようになればいわゆる風邪の1種として、それほど怖がらなくても良くなる日がそう遠くないかもしれません。
そうなると普通にソフトボールをする日が戻ってくるわけですが、この2年日曜日はソフトボールをするもだと思っていたのが、しなくてもいいんだと思い始めたこと。さらに集まって練習することも楽しいんだけれど、自分の好きなことだけをやって短時間身体を動かすことの楽さを知ってしまったことで、前のようにやらなくてもいいんじゃない?っていう疑問が生まれていることも事実です。
練習は試合があるからやるもの。試合になるとどうしても勝ちたいという気持ちが出てしまう。もうそんなことはどうでもよくて、ただ単純にどれくらいのボールが投げられるのか?だけを自分勝手にやる方が楽でいい!
このまま落ち着いた状況が続けば来年は普通の生活が戻ってくるはずです。その時にソフトボールはどうするのかを決めることになりそうですが、なんかズルズル元の生活に戻って行きそうですね(笑)ソフトボールは一人では出来ませんから。