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2021年6月13日、実はこの日は全日本シニアの高知県予選の日でした。土佐土建シニアは人も少なくご迷惑をおかけしているのは重々承知しているんですが、参加をしない旨オーナーには連絡をしておりました。天気予報もあまり良くなかったので「中止かな?」と思ったりしながら、週に1回だけゆっくり寝られる日曜日の朝を過ごしていました。
10時頃になって弘瀬先生から電話があって、「起きた?今日どうする?」とのこと。おもむろに起き上がってカーテンの隙間から外を見てみると雨は降っていない様子でした。試合に行かない者がキャッチボールをしていいのか?という後ろめたさを感じましたが、投げられる時に投げていないと次いつ投げられるか分からないので、お言葉に甘えて投げることにしました。
新たな試み
11日(金)まで楽天スーパーセールというのをやっていて、安くなったら買ってみようと思っていたものがありました。それがメディシンボールです。重いものを身体を使って遠くに投げる動作をやることで、もっと身体が使えるようにならないかな?と思ったからです。なので一番安いメディシンボールを見つけて注文してみました。
買ったメディシンボールは1kgと2kgの2つです。以前5kg のものを持っていたのですが、全く使わないまま新品であったので、もう使うこともないだろうとトレーナーをしていた四国銀行の硬式野球部にあげてしまっていました。以前からメディシンボールやったらどうなるかな?とは考えていて、今年のお正月に新年の挨拶に行った時に「使ってないなら返してもらおう。」と「使いゆう?」と監督に探りをいれてみたところ、「ピッチャーが使ってますよ。」との返事で諦めて帰ってきました(笑)ただ5kgか10kgだったと思うので、今の私には重すぎて扱えなかったかもしれませんので、よかったかもしれません。年よりのくせに頑張る癖があるので、無理してどこか痛めてしまったら元も子もありませんからね。
何キロを買おうかな?と思っていましたが、年も年なので軽いやつを買ってみて足りないようなら買い足せばいいかと思って、1kgと2kg を買ってみました。
それがちょうど金曜日に届いていたので、それも持っていつものグランドに行きました。アップをして普段ならキャッチボールなんですが、ここでメディシンボールのお出ましでした。
Youtubeで見た動きを2つ(10回×3セット)やってみました。どうしても腕で投げてしまいがちになるので、出来るだけ身体の動きでボールを投げようと意識はしました。
やってみた感覚としては股関節、背中にいつもは感じない負荷を感じますし、ここが使えるよになればもっと良いボールが投げられるんじゃないかと期待は出来ますね。そして最後に力を集中してボールを離すという感じも分かりやすいですし、ボールを離す方向が悪いとメディシンボールが思っているところに行きませんので、身体を動かす方向を会得するには良いトレーニングになるんじゃないかと思いました。
動画で撮影してみたらやっていた時に感じた躍動感みたいなものがなかったので、もっと強く速く動かすようにしないといけないみたいです。そして上に投げる動作では背中の反りがまったく出来ていませんでした。背中が硬いのもありますが、やはり背筋力が弱いんでしょうね。ここが反れるようになると、もっと身体を使って投げるというこちが強調出来るようなきがしますね。
これは一人でも出来るので、キャッチボールの相手がいない時に続けてみようと思っています。
力を抜いて投げる
いつもは遠投→ピッチングになると、いきなり全力投球になっていたんですが、これはまだ疲れていないから腕だけの力で投げてもボールが走るので、投げている本人は気持ちがいいんですね。だけど力だけに頼っているので疲れて来て腕の力もなくなり、身体の力もなくなるといきなりスピードがガクンと落ちたり、まったくタイミングが合わなくなってしまってバラバラになったりします。
こんなことは当たり前のことなんですけど、とりあえず目の前のスピードしか考えていないバカな61歳は、先週までこのことをすっかり忘れていました。先週投げていて途中で気が付いたんですから呆れます(笑)
ということで今週から「最初はゆっくりフォームを意識して投げて、感覚がつかめたら力を入れて投げる。」という当たり前のやり方にしてみようと思いました。
感覚で言うと5割から6割の力加減で投げ始めるでしょうか?先週から始めた「左手を上げる」は忘れないようにうして、今週から始めたメディシンボールを使った「身体を使う。リリースに力を集中させる。」も追加です。
投げてみると良い感じのようにも思えます。というか本人が「全力」と思って投げているボールと、5~6割で投げているボールの球速はほぼ同じくらいにも思えます。ないのは満足感(自己満足)だけじゃないかなと思うくらいです。逆に力を入れても速さはそう変わりなく、力んでしまった時にはかえって遅く感じてしまうことさえありました。
今後さらに球速アップを狙うのであれば「力を入れる」ではなくて「力を集中させる」「それ以外は力を抜く」しかないのかなと思います。
それでは投げている様子をご覧ください。
時々左手を上げるのを忘れかけたり、上げるタイミングが違っていたり、さらに振り上げ動作が早い時もあったりでタイミングがバラバラです。なのでリーリースが一定しなくてボールの上を押したり下を押したり、抜け気味にひっかいたりしてボールが変化しています。これを意識して投げ分けられるようになれば、それはそれで打ちづらいピッチャーになるんでしょうが、今の段階は一定せず不安定なためにそんなボールになっているので、これが安定して同じ球筋のボールが投げられることを目指すのか、それともこの動くボールを追求するのかも考えないといけませんね。
残された課題は多い
いくつか収穫もありましたが、またまた見つけた課題もあります。例えばメディシンボールを使って背中が使えるようになると、上体がこれまでより起きることになります。この上体を起こす動作で腕を引き上げることが出来るようになると腕のスイングスピードが上がります。さらにこれまで使えていなかった左手が少し上げるようになって使えるようになってきました。左手が上がるということは、これも上体は起きやすくなります。
これまでと違った動きになっているんです。上体が起きるというとは左足(自由足)が上がりやすくなります。上がりやすくなりということは着地までの時間が長くなる可能性があるということになります。すると左足が着地して腕を振り下ろしてきてブラッシング、リーリースするというタイミングも変わってくるはずなんですね。
ここの調整がうまく出来ないと、背中が使える、左手が使える、左足が使えるとなってもボールは全然速くならないということにもなりかねません。出来る人はこの調整が自然にできるんでしょうけど、どんくさい私なんかはこれを繰り返して身に着けていくしかないようです。
なのでこんなことは毎日練習が出来る学生時代にやっておかないと、週に1回のピッチングでは先週出来ていたのに今週は忘れてしまっていて、また1からやり直しみたいなことを繰り返すことになる訳です。さらに身に着けてしまっている悪い動きは亡霊のようにつきまといますし、若い頃のような強さも速さもないわけですからなかなか進歩はしません。
次回はもうちょっとましになっていればいいなあ!(笑)