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このところ弘瀬拓生先生とピッチングをしていると「ライズピッチャーやね。」と言われることが多くなりました。若い頃から変化球はあまり曲がる方ではなくて、ライズについては力んでしまってすっぽ抜けることが多くて勝負球としては全く使ったことがありませんでした。
そんな私がここに来てライズピッチャーと言われるほど安定してライズが投げられていることが不思議でなりません。その理由みたいなものを追求してみました。
ボールを長く持つ意識
私はカラダが硬い上に指先が器用ではありません。なので握り方を変えたりして変化球を投げ分けることが苦手です。まあピッチャーには向いてないってことかもしれません(笑)ダルビッシュ投手のようにボールを自由自在に曲げるような指先を持っていたらなあとおもったりもしますが、持って生まれてこなかったのでそれは仕方ありませんね。何とかしないといけません。
最近はバッターが立っていない状況でのピッチングしかしませんので、ある程度力まず曲げることが出来ます。ライズ、ドロップ、ストレートの中ではライズが一番長くボールを持って投げますし、前でボールを離すイメージも出来ますので、投げ始めはライズからとすることにしました。
するとよい感覚(力まず前で)投げられると、ボールの軌道が安定して投げることが出来ることに気が付きました。それを見ている(受けてくれている)弘瀬拓生先生が「ライズピッチャーやん!」とちゃちゃを入れてくるようになりました。
本人としてはとてもそう思えないのですが、今のところ一番ラインが出せるボールがライズになってしまっているので、受け入れるしかないのかな?と思ったりもしています。
11月25日のピッチングの様子をご覧ください。
肘を曲げる
この日のピッチングの中にも新しい言葉の発見がありました。「肘を曲げて投げろ!」です。動画の途中にも出て来ますが、昔(今から50年ほど前)は「肘を伸ばして腕を大きく回す。」「その遠心力を利用して投げる」みたいなことが常識で、真面目な私はそれを忠実に実践し続けてきました(笑)
それが60歳を超えると「肘を曲げて投げろ!」「もっと曲げて!」と言われるわけですから、頭も身体も「??????」になりますよね。
ただちょっと分かったことは私が若い頃にいくら変化球を投げようとしても思うように曲がらなかったのは、この肘が曲がらずに伸びていたからではないかなということでした。
ボールにスピンをかけるためには肘は曲げていた方がやりやすいってことのようです。それの証拠にこの日いつも投げているストレートがまったく思うような軌道を描けませんでした。不器用な私はストレートも同じように肘を曲げて(使って)投げようとするので、コントロールもままならず、軌道も一定しませんでした。
この日二度目のピッチングはコース、球種を指定してカウントも取ってのピッチングになりました。ここでも最大の敵は「力み」でしたが、上手く身体がコントロール出来た時はまずまずのボールが投げられています。ご覧ください。
挑戦は続く
弘瀬拓生先生はこの日で今年のピッチングは終了となりました。一方の私はオフなんていう余裕はありませんので、機会を見つけては挑戦を続けることになります。
良い感覚は長続きせず、悪い感覚は長く持ち続ける。週1回のピッチングではなかなか形が定まって来ませんが、週に何回も投げる時間的余裕も体力的な余裕もないのが61歳のおじいさんソフトボーラーの現実です。
球速も105km が出せたらと思っています。現状を見るとなかなか厳しいですが、1回105kmが出たら「もうやめた!」とやめてしまうかもと今は思っています(笑)
この年になっても有難いことに新しい発見があります。もう少し若いころに気が付いていたらと思うことばかりですが、それを身に付けることで何かが変わるような気はしています。出来ないかもしれないけれど可能性は0ではない。
そこが変わるとそれに続く動きが改善されて、最後のリリースが変わってくる。そうすればスピードガンの数字も上がってくるかもしれないし、同じ数字でもバッターが感じるボールの威力やスピード感が違ってくるかもしれません。
そんなことをちょっとだけ信じて、そして私が今進んでいる暗いトンネルの先の小さな明かりとしてこれからの冬を過ごして行こうと思っています。
寒いし暗いし、大丈夫かな?(笑)