ソフトボールマガジンは新年を迎えていました。そして特集もシーズンオフを強く意識したものになっていて「冬トレで強くなる!」です。
恵まれた環境
筋トレを紹介してくれているのは日本女子リーグのHONDAの選手たちです。この女子1部リーグの選手たちは、とても恵まれた環境でソフトボールがやれていると思います。
すべてのチームではないでしょうけれど専用のグランドがあって、専用のトレーニングルームもあって、専属のトレーナーやアナリストがいて、いろいろな強化が出来る環境が整っています。
日本のソフトボール界でここまで強くなる環境がそろっているのは、女子の1部リーグの選手だけだろうと思います。うらやましい限りです。そしてその結果も出ていると思います。昔の女子選手と比べるとパワーもスピードも格段にアップしていると思います。
スポーツは科学です。我慢や努力は今でも必要だと思いますが、科学に裏打ちされた理論やトレーニングによって、発揮できる能力が違ってくるのも事実でしょう。そしてどんどん新しい考え方やトレーニングが開発され、以前常識とされたものが今では非常識なんてことも起こります。
その最先端を行っているのが女子の1部リーグの選手たちだと言えると思います。
やっぱり上野しかいなかった
第53回日本女子リーグ決勝トーナメントが開催され、ビックカメラ高崎がHondaを破って連覇を達成しました。
今シーズン立ち上がり調子が上がらなかった上野投手でしたが、最後はやっぱりきちんと仕上げてきました。若手の台頭を期待しましたが、日本の大エースを脅かすようなピッチャーは出現しませんでした。
「最後はやっぱり上野しかいない。」
こう言わざるを得ません。さすが!とほめたたえるしかありませんが、2021年に開催が延期になった東京オリンピックも上野投手におんぶにだっこで戦うしかないようです。
上野投手がそこまで抜けた存在であるということですが、そろそろ彼女を超えるピッチャーの出現を期待したいものです。そうでないと次がありません。
「上野さんにあこがれて。」ではなくて「上野さんを引きずり下ろす。」っていうくらい生意気なピッチャーはどこかにいないものでしょうか?(笑)
全国大学選抜男子選手権
インカレが中止になって、その代替大会として急遽開催された全国大学選抜男子選手権が終了しました。
世代を代表するピッチャー小山投手を擁する日本体育大学が優勝しました。インカレ3連覇して、この代替大会も優勝したので実質4連覇と言ってもいいと思います。
やはり絶対的エースを打ち崩すのは難しかったですね。2回戦の環太平洋大学との試合が最大の試練だったようです。ここを勝ち上がってからは、順当に優勝まで行ったという感じでした。
その小山投手も卒業して平林金属に入社するそうです。小山投手が抜けた日本体育大学をどこの大学が破って、実質5連覇を阻止するかを期待しながら見ていきましょう。さらに小山投手が一般でどのような活躍をするのかも楽しみです。
新型コロナウイルスに翻弄された2020年シーズンも、終わりが近づいてきました。