前回久し振りにピッチングの動画をアップしたところ、「飛ぶの止めたんですか?」というコメントをいただきました。答えは「いいえ、止めていません。」です。思うところがあって腕の回し方を見直してから、飛んでその腕のスイングが出来たら少しましになるんじゃないかとやってみているところです。
幸いなことに今年は新型コロナウイルスの影響で試合がありません。じっくり取り組める時間があるんです。さらに感染が怖くて全体練習に参加も出来ていませんので、自主練習(自分だけで投げる)という自由な時間があるということも、こんな取り組みが出来ている理由になります。
右肩を下げて投げる
これは去年までの動画でも弘瀬先生からアドバイスいただいていた言葉でもあります。しかし意固地な私はその言葉に耳を貸さず(笑)、動画では投げていますが翌週にはまた元の投げ方に戻っているを繰り返していました。
実は7月に入って寝違えを発症したこともあり、あまり良い感覚でのピッチングが出来ていませんでした。それは感覚でもありましたし、実際投げているボールの精度とボール自体の勢いがないという結果からも明らかでした。
遠投(30メートルから40メートル)では良い回転でボールが進んで行くのですが、いわゆる近くからのピッチングになるとボールの回転は悪くなり、ボールに力が伝わらないということになってしまっていました。まずまずのボールは投げているボールの2~3割程度という状態が続いていました。
そんな中先週の最後の方で「ん、肩下げて投げたらボールが押しやすいような?」という感覚がありました。ボールもきちんと縦回転しています。暑い中でのピッチングでバテバテ(真夏に良くある両手がしびれてくる=熱中症一歩手前)でしたので、長く投げることは出来ませんでしたが、何か分かったような(もうこの言葉を何回使ったことやら(笑))気がして終了しました。
そしてその後自分の過去の動画を見ていたら、もう何回も同じ言葉(右肩を下げて投げる)は出てきていることに気がつきました。なかなかの遠回りをしたものです。
力入ります?
これは西村信紀さんが私の投げ方を見て良く言う言葉です。リリースの瞬間に最大の力が入れば、ボールに強い力が伝わる。あなたはそこに力が入っていないので、そんなボールしか投げられないんですよ!ってことです。
リリースした後は「手の平地面にグー!」これも出来ていません。私の場合「手の平地面にはなりましたが、手がパーなんです。」じゃんけんしたら西村信紀さんに勝ちますが、ボールの勢いでは完敗してしまいます。
グーになるためにはボールを押しながら強く指を握る必要があります。私も肩を下げてボールの後ろを押している感覚ときは、受けてくれているキャッチャーから「ええ球や!」という声がかかってはいますが、指を握ってしまうという感じにはなっていません。このあたりがこれからの課題じゃないかなと思っています。
この日の練習
まず遠投から入ります。この日の距離は30メートルくらいでした。以前はもう少し長い距離で投げていたんですが、距離が長いとどうしてもボールを上に投げるようになってしまいます。その分ボールを長く持ちますので、指にもかかった良い回転のボールが伸びて行きます。しかし距離が近くなると投げる方向が違ってくるので、思ったようなボールが投げられないということが続いていました。
なので最近はあまり上向いて投げなくても良い距離(30メートル程度)で、真っ直ぐボールが押せる距離での遠投にしています。この日は遠投が80球でした。まずまずの感覚でした。
そしてその感覚を忘れないようにして少し遠い距離(この日は15メートル)からピッチングを始めました。右肩を下げてボールの後ろを押す。意識するのはこれだけです。この距離でも60球投げました。
残りの40球をシニアの正規の距離で投げてみます。動画でも分かるように意識してインスッテプして投げています。というのはツーステップでは軸足(私の場合は右足)が1塁側につくことで右肩が後ろに引ける(=体が横を向く)ようになり、そのことで自然とインスッテプのような投げ方になるので、飛ばないときは意識してインステップするようにしています。
40球は内角20球、外角20球の予定でした。しかし最後ちょっとした事件があり、おまけ10球投げておしまいとなりました。
事件とは?
最後の最後に起こった事件とは何だったのでしょう?それは最後の10球は内角のボールだったんですね。その最後から3球目くらいのボールが動画を撮影していたビデオカメラの三脚に当たってしまったんです。その前のボールが良くて、「もう一丁!」と力んでしまってボールが抜けてしまいました。「あ、やばい!」と思った瞬間三脚の足が曲がりビデオカメラは転倒してしまっていました。
その瞬間も撮影されていると思っていましたが、後で見てみると何故かその前で動画は終了していました(笑)
実はおまけの10球は飛んで投げているんです。「次回から飛びます!」という予告にしようと思っていたんですが、それもおあずけです(笑)
感覚としてはバラバラです。飛ぶということで勢いが倍増するかと思いきや、上と下がバラバラに動いているので勢いが増すどころか減っていますし、余計な動きが入った分ボールが暴れまわっています。受けてくれていたキャッチャーからは「また飛ぶがか?」と明らかに止めたほうがええぞという気持ちのこもった声がかかりました(笑)
次回はどんな感じに飛びたいのかをご説明したいと思っています。