2020年西村信紀さんに聞くシリーズの第2段になります。今回は「ボールを投げる時は手をキャッチャー方向に出すとコントロールは良くなるのか?」です。
昨年1年間「強い接触動作」を意識して投げていると、周りの先輩たちから「手が止まっている。」「もっと手を前に出せ。」とか言うアドバイスをいただくことがありました。さらに今日は比較的ボールも行っているし、コントロールもまずまずの日には「今日は昔みたいに手が前に出ている。」とお褒めの言葉をいただくこともありました。そうすると「やっぱりこの投げ方の方が自分には合っているのかなあ。」とか「このブラッシングの方がコントロールしやすいよね。」とか思ってしまって、シーズンの終わりの方ではこの投げ方(手を前に出す)でいいか!みたいな感じになっていたような気もします。
そこで西村さんに意見を求めて、「今やっている方向性でいいんじゃないですか。」って言わせたかったんですね、きっと。しかし高いレベルで投げていた人はそんな安易な逃げ道は認めてくれませんでした(笑)
肘から先をキャッチャー方向に速く振る
それでは動画をご覧ください。
どうでしたか?途中話しがあちこち飛んでしまって、まとまりのない話しになってしまっていますが、結論としては「手は出すのではなくて、結果として出てくるもの。」であり、リリースの瞬間に最大の力が加わるような投げ方であれば「自然と肘も肩も前に出ざるを得なくなる。」ということのようです。西村さんは「逃がす」という表現をされていますが、ボールが手から離れた後その動作がないとカラダに負担があるということのようです。
西村さんが現役の頃にカラダのあちこちに痛みや故障を抱えながら投げているのを見てますし、治療もさせていただきました。あれだけの筋力があっても、いやあの筋力がカラダに大きなダメージを与えていたんだと思います。なので「逃がす」という言葉が出てくるんでしょうね。そんな強いリリースをしたことのない者にとっては、考えもしない動きであったり負担なんだと思いました。
スピードを求めて
この2年スピードだけを求めてやってきました。しかしなかなかボールは速くなりませんでした。なので「コントロール」などと言う言葉を持ち出して逃げようとしていたようです。
それを見透かすように私の逃げに対して的確に指摘をしてくれました。つまり投げた後に肘や肩、大胸筋などに筋肉痛が起こるくらい強く腕を振れ!と言っているんです。そんなゆっくりした腕のスイングではボールは速くならないですよって。そしてそれが出来ると手は自然に前に出ざるを得ないし、それが出来てからコントロール云々を言いいなさい!ということのようです。
去年6月から始めたウエイトトレーニングですが、基本的には週2回のペースになっています。11月からはフルマラソンの準備が中心になってウエイトトレーニングは週1になってしまっていましたが、フルマラソンも終ってもう長い距離を走らなくなったので、ウエイトトレーニングの頻度も上げました。しかし60歳の筋肉は若い頃のようには反応してくれていません。定期的に筋肉量も計ってもらうんですが、思ったような筋肉の増加は見られていません。食事(もう何年も1日2食(朝と昼のみ))の内容も関係しているのかな?とも思いますが、やはり老化を実感しますね(笑)運動、休養、栄養のバランスを若いころよりちゃんとやらないと、きちんとしたトレーニング効果は得られないようです。見直さなくっちゃいけません。
まあ今回の腕の使い方も含めてカラダの使い方をもう一度しっかり考えて、今年1年取り組んでいくようにします。楽しみでもありますし、大変やなあと少々尻込みする気持ちも湧いてきます(笑)
次回は「投球後の腕の内旋」についてのお話しです。お楽しみに!