5月18日(土)第52回日本女子ソフトボールリーグ1部第4節徳島大会に行ってきました。1部の試合を見るのは2年振りで、本来であれば先週の松山大会に豊田自動織機を見に行く予定にしていたのですが、自分の試合が入っていたためこの徳島大会が久し振りの女子ソフトボールリーグ観戦になりました。
JAバンク徳島スタジアム
昔は蔵本球場と言っていたような記憶ですが、今は「JAバンク徳島スタジアム」と言うようです。都市対抗野球の四国予選も今は鳴門のオロナミンCスタジアムがほとんどですが、以前徳島開催の時はここでやった記憶があります。名前も変りましたが球場自体も少しキレイになったような気がしますね。
試合開始
試合前に差し入れの「小夏」を渡して、今日の用事のほとんどは終了しました。あとは試合を観戦するだけです。まだ今シーズン1勝も上げていないNECにとっては、このシオノギ製薬との一戦はシーズン終了時に1部に残留できるかどかの大きな要素になる試合だと思いましたので、ぜひ勝って片目を開けてもらいたいと期待をして見ることにしました。
お天気は午前中はなんとかもっていた雨が時々落ちてきたり、強い風が吹いたりと絶好のお天気とは言い難いものでしたが、グランドの整備はしっかり出来ていましたので、プレーには何ら支障はありませんでした。徳島県協会のみなさんのお陰だと思います。ご苦労様です
試合は初回に2点先行されたものの、1回裏にすぐに2点と取り返して同点とするなど、面白い試合展開になりそうな予感がしていました。初回少し立ち上がりで緊張感のあった左腕の城戸投手でしたが、2回は落ち付いて0点に抑えました。しかし3回に思わぬ形で失点してしまいます。2アウトから迎えた7番バッターをライズボールでキャッチャーのファールフライに打ち取ってチェンジかと思った瞬間、キャッチャーが落球してしまって打ち直し。その次のチェンジアップを見事捉えられてレフトのフェンスオーバーの2ランホームランとなって2-4とまたリードされてしまいました。難しいフライではなかっただけに、しっかり捕って欲しい打球でしたし、エラーしたキャッチャーのためにも打たれたくなかったホームランでした。
その後1番バッターが左中間にホームランを打ち込んで3-4と追いすがります。ピッチャーも城戸投手からエース三木投手につないでシオノギ打線を抑え込んでいました。そして迎えた6回裏、良い流れのままでここで逆転、7回表を0点に抑えて初勝利と行けばいいなと思っていたら、なんと1アウト満塁という願ってもない展開になりました。最低でも同点にはなるだろうと思っていましたが、ここで出て来た2人の代打がキャッチャーフライ、レフトフライと打ち上げてしまって0点に終ってしまいます。
チャンスの後にピンチありとは良く言ったもので、迎えた7回表これまで上手にチェンジアップを打たせてきた三木投手でしたが、先頭打者のファーストのグラブを強襲する2塁打に始まり、シオノギ製薬の勝つんだという意識の盛り上がりに押されてしまったような感じを受けました。ここからは何をやってもシオノギ製薬の流れになってしまいました。捕れそうな当たりが外野手の頭を超えて行ったり、3人目に出てきた大場投手が上手に打ち取った内野ゴロを野手がエラーしてしまうなど、典型的な負け試合の様相を示してきました。ここで何と3失点してしまいました。
今のボールとバットであれば3点くらいは取れない得点ではありませんが、一旦相手に行ってしまった流れの中で7回裏に4点(同点)、5点(逆転サヨナラ)と得点するのは厳しかったですね。結局7回裏の攻撃も0点に終ってしまい3-7で負けてしまいました。シオノギ製薬はこれで3勝目、NECは今だ0勝のままです。
弱いチームが勝つためには
強いチームが勝つためには、普段やっていることを普通にやればいいんですね。しかし弱いチームが勝つためには普通にやっていたんでは強いチームには勝てないんです。そもそも実力が上のチーム相手に普段通りのプレ-はさせてもらえないと考えないといけません。強くて速い打球が飛んで来る。ピッチャーのボールも速くてキレがあります。このような状況の中で弱い方がミスをしたら、もうおしまいです。
今日の試合ではNECの方にミスがいくつかありました。守備のミスもありましたし、攻撃でも送りたい時にきちんと送れないというものもありましたね。選手も半分くらい知らない選手になったこともありますが、監督も変って攻撃のスタイルも少し変わったように感じました。劣勢になってもベンチからは大きな声も出ていましたし、勝つことへの意欲は感じられました。しかし一つ一つのプレーへの丁寧さというか、どうしてもこれをアウトにしてやろうとか、どんな形でもランナーを次の塁に進めるぞみたいなものは弱かったような気がします。格好良くなくてもいいけど、必死でくらいつくみたいなものが今は必要なんじゃないでしょうか?
勝負に対する拘り方も今と昔では違います。今の若者の切り替えの速さは我々にはないものです。私なんか未だに何十年前に負けたことを覚えていますから、一般のそれも1番最初の頃に負けた悔しさを、実年になって何倍にもしてやり返したことも何回もあります(笑)こんなしつこさもどうかと思いますが。
NECの皆さんも今日の敗戦を次にどうつなげるかです。一つ一つのプレーを丁寧かつ確実にやる。日本リーグも残り6節あります。まだまだこれからです。シーズン終了時に1部残留が決定しているように、強くなって行ってください。なかなか近くでの開催がないようなのですが、予定を見てみると第6節が兵庫県の豊岡市で開催されるようです。相手も今回と同じシオノギ製薬。また突然見に行くかもしれませんよ(笑)