前回は今の西村信紀さんの投球フォームを解剖してみましたが、今回は現役時代(バッターに対して投げている=本気)の投球フォームを解剖してみようと思います。
若い頃
まず若い頃のフォームを見てみましょう。とりあえず若くて元気があって、どんどんスピードボールを投げ込んでバッターを抑え込んでいた頃の投げ方になります。当時の日本人ピッチャーでは異次元のスピードでしたが、コントロールは良かったとは言えません。
この画像の動画がこちらになります。カラダ全体を使って速いボールを投げていますね。この脚の使い方が、速いボールを投げるピッチャーには共通した動きにると思いますが、膝を伸ばすことによってカラダに上下動が生じますので、コントロールにはずれが出てきます。行先はボールに聞いてくれの時代でした(笑)
動画はこちらでご覧ください。実力日本一を決める総合選手権が開催されていた大阪球場です。もう球場もなくなりましたが、大阪のミナミのド真ん中でやってましたので、楽しい大会でした。
大人になった頃
次に30歳を超えて背番号30を背負って、大人になった頃のフォームになります。
この頃になると本人的には「球速よりもボールのキレを求めていた。」時代になっていると思います。それでもスピードを必要とする時には、やはりリリースの瞬間に左膝を伸ばす動きが入ります。バッターからすると球種さえ絞られれば、若い頃のようにどこに来るか分からないって感じではないので、バットに当てやすくなった感じではなかったでしょうか?それでもなかなかジャストミートするのは難しいピッチャーでした。
動画で見たい方は、こちらをご覧ください。
円熟期
闘犬センターがなくなり、大阪グローバルに移籍して投げていた時代です。年をとって(あちこち故障もありました。)昔のように馬力で抑え込むことだけでなくて、駆け引きやコントロールも加えて勝っていた時代の映像です。
受けているキャッチャーは高知商業時代からのコンビである森沢さんです。一度彼にも、西村投手がどんな風に変わっていったのか聞いてみたいものです。きっと辛口なコメントが反ってくると思います(笑)
これらの画像はこちらの動画から切り取りましたので、動画も見て確認してみてください。