この記事の目次
2019年3月17日(日)全体練習終了後の投げ込みの様子をご紹介します。目指すところは相変わらず「ボールを速くする」この1点です。やってみて分かることも含めて、西村信紀さんが言っていたことがやっと頭では理解できたような気がしています。しかし体はなかなか思うようには動いてくれなくて、結果としてはボールは思うような回転をしてくれず、スピードも上がって来ていません。さてさてどうしたものやら(笑)
何がやりたいのか?
まずやりたいのは「腕を大きく回す」から「肩を回して胸を開く」に変えることです。細かく説明すると「顔の前にある手(この時肘は曲がっています)を、肘を伸ばしながら腕を後ろに引いていく」☚昔は肘を伸ばして大きな円を作ることによって、遠心力で強いボールが投げられると教えられた。という動作をやめて「肘の角度はそのままで、肩を回して腕を後ろに引くことで胸を開く」この時左腕も同じように外旋運動をして左胸を開くようにする」ができると良い。この動作(肩を開く➡横を向く)を行う時間を作るためにも、プレートを強く蹴って大きく上に飛ぶ必要が出てきます。
やろうとしているのがツーステップなので、飛んだ右足が再度着地するまで「右手の動きをストップしておく」☚この動作が入ることで力を溜めることが出来、速くて強い腕のスイングが出来るきっかけになるはずです。次にトップにある腕を「回すのではなくて引き下ろす(引き付ける)☚この方が速い。西村信紀さんは「巻き付ける」と言う表現を使いますが、強いて速いブラッシングが出来るようにします。そして最後にボールを「しっかり押して切る」ようにすればボールはきちんと縦回転のスピンのきいたボールになるのです。
現状を確認してみましょう
それでは上の理屈が、実際投げている時はどうなっているのかを見てみましょう。まず相変わらずプレートを強く蹴ることが出来ていない(体重を1回後ろに引いてから、その体重移動も利用して強くプレートを蹴ればいいのにそれが出来ていない。)ので、横を向いて肩を開く時間が確保出来ていないです。ここが小さいので、右足の着地まで腕を止めておく時間がなくてもなんとか投げられています。これでも本人は腕を止めよう止めようと意識しているんですよ。動画ではなかなかそれを意識している時とそうでない時の違いが分かりませんが、少し止まって力が溜まっている時のボールには力があります。
いろいろな理屈を並べていますが、まず入口(強くプレートを蹴って、大きく上に跳ぶ)を変えないと、それに続く動作は変って来ないということになります。逆に言うと、そこが変わればおのずと変わってくるものがあるはずなんです。あとは上手くタイミングを合わせていくことで、スムーズな動きになり、コントロール等も良くなって来るというものだと思います。
せっかくなので上記以外で出来ていないことを順番に書いてみますね。①左手が上ってない。以前よりはましですが、なかなか左手が上ってきません。ただ気がついたのは上げるというよりは、胸の前にある両手を肘を曲げた状態から外旋させて胸を開く動作をする。この結果左手(グラブ)が顔より上に上ることになる。手を下から上に引き上げることでは胸は開いてこないので、こう意識した方がいいのではないかと思うようになりました。ただこの動作はツースッテップよりは、西村信紀さんが投げているようなワンモーションの方がやりやすいと思っています。西村信紀さんはこの動作が早くて大きいので、開いて閉じるという動作がスムーズに出来て、あんなボールが投げられるんじゃないでしょうか。
②体がしなっていない。下半身リードで上半身や腕を引っ張り出せてない。弘瀬拓生先生が動画で言われている「割れ」がないということです。腕が残るっていう感覚が出来るといいんですが、そうすると体はキツイので自然と楽をしようとして腕をスッと出してしまいます。
③腕が体から離れてしまうので、強いブラッシングが出来ない。そのために鋭いリストターンが出来ないので、ボールも回転しないしスピードも上がらない。
④体の左側の壁が出来ていない。この日は左足のつま先は時計の2時くらいを示していたので、そこはまずまずだったんですが、右肩を出して来る(右腕を振る)時に、左肩もそれに合わせて回ってしまっている。開いた胸は閉める必要があって、それが出来ると左側の壁も強くなり、右手も強く押すことが出来る。
こうやって書いてみると「ぜんぜん出来ていないじゃないか!」ってことになります。そうなんです、頭で理解出来ていても実際体はそう動いてくれていないんですね。ただこれまでは何が出来ていないかさえも分っていなかったんです。西村信紀さんが言う「力が入るリリース」にするために、どうスタートして、どう体を動かしていけば最後のリリースのときに力が入るという理屈が、頭だけではなくてやっと体が分ってきた段階にきました。クリアしなくてはいけない課題は多くて、なかなか結果には表れてはいませんが、あとは粘り強く続けていくだけです。真っ暗くて長いトンネルの先に、小さな針の穴くらいの光が見えている程度の希望ですが、何か光っているので前に進んで行こうと思います。