【日本男子ソフトボールリーグ】決勝トーナメントの結果(詳細)
昨日速報でお伝えした日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメントの結果を、詳しくお知らせします。
決勝トーナメントとは?
決勝トーナメントは、東日本リーグ・西日本リーグの上位4チームによる最終順位決定戦で、決勝トーナメントの勝者が本年度のリーグ優勝チームとなります。
西日本リーグの1位、東日本リーグの1位になっても、リーグ優勝ではないというわけですね。ただそれぞれの1位チームだけが出場するわけではなくて、各リーグの4位までが出場できるので、いわゆる「下剋上」のようなことが起こってしまいます。
日本男子ソフトボールリーグが西日本と東日本に分かれたので、この方法になったんだと思いますが、1位通過のチームからすると最後の最後とに下位チームに負けて優勝を逃すと、悔しいというか納得いかない気持ちになるのも分かりますね。
さて2017年の決勝トーナメントはどんな結果になったのでしょうか?
2107決勝トーナメント開催
2017決勝トーナメントは、栃木県足利市 足利市総合運動場硬式野球場で11月11日(土)と12日(日)の二日間開催されました。
出場したのは、西日本リーグから
1位 平林金属
2位 大阪桃次郎
3位 高知パシフィックウェーブが
4位 ダイワアクト
東日本リーグからは
1位 トヨタ自動車
2位 日本エコシステム
3位 ホンダエンジニアリング
4位 デンソー
の4チームになります。
初日(11月11日)の1回戦の対戦と結果は、次のようになりました。
1回戦
東リーグ2位 vs 西リーグ3位
日本エコシステム 0 vs 高知パシフィックウェーブ 3
1回戦
東リーグ4位 vs 西リーグ1位
デンソー 5 vs 平林金属 8
1回戦
東リーグ1位 vs 西リーグ4位
トヨタ自動車 2 vs ダイワアクト 0
1回戦
東リーグ3位 vs 西リーグ2位
ホンダエンジニアリング 2 vs 大阪桃次郎 5
西日本リーグの3勝1敗となりました。
準決勝と決勝は、翌11月12日(日)に開催されました。
準決勝
高知パシフィックウェーブ 4 vs 平林金属 1
トヨタ自動車 2 vs 大阪桃次郎 3
決勝戦
高知パシフィックウェーブ 5 vs 大阪桃次郎 0
大会の詳細
決勝トーナメントのスコア等は、日本ソフトボール協会のホームページでご確認ください。
https://www.softball.or.jp/league/mens-east/tournament2017/detail/tournament2017.html
試合前の展望も、こちらのページで確認することができます。予想通りだったのか、それとも意外な展開になったのかも、こちらを読んでから結果を見ると面白いかもしれません。
https://www.softball.or.jp/news/league-2017/report/1101.html
そして、決勝トーナメントの詳しい内容がこちらで確認できます。
https://www.softball.or.jp/news/league-2017/report/1113.html
その最後に書かれているのが、次のような文章になります。
日本男子ソフトボールリーグに“決勝トーナメント”が導入されたのは、今から13年前(※それまでの1部・2部制を廃止し、加盟チームを東日本・西日本に分けてリーグ戦(2回総当たり)を実施。そのリーグ戦の結果に基づいて決勝トーナメントを行い、日本リーグチャンピオンを決定する試合方式に変更された。決勝トーナメント開催初年度(第1回目の開催)となった記念すべき2004年は、当時日本リーグに加盟していた全16チームで覇が競われている)。その年「初代チャンピオン」に輝いたのが、今回優勝を飾った高知パシフィックウェーブである。
実のところ、今のチームにその13年前の栄光を知るメンバーは4人(岡本友章、笹岡裕之(当時キャプテン:現在は部長を務めている)、岡村卓典、田中省次)しかいない。決勝戦終了後にチームの様子を覗いてみると、王座奪還! というよりは……はじめて「日本リーグ優勝」を経験した選手たちの「素直な喜び」が印象的であった。高知県立岡豊高等学校時代に国内の主要タイトル(春の高校選抜、夏のインターハイ、秋の国体)を総なめし、U19日本代表、その後日本代表としても数々の国際大会に出場。チームの「顔」「主力」としてプレーを続ける高橋速水や片岡大洋も、気がつけばもう30歳。年々チームに下の世代(若手)が増えていく中で、今後は「ソフトボール王国・高知と呼ばれてきた『歴史・伝統』を守り、次世代へ『継承』していく」役割を真に担っていくこととなる。そういった意味では、その高橋速水や片岡大洋の「後輩」にあたる立石壮平、中西康太らの今回の決勝トーナメントでの活躍は非常に意義があり、「心強い」ものだったといえるだろう。
この「決勝トーナメント優勝」は、高知パシフィックウェーブにとってゴールではない。新たな時代を切り拓くための……「スタート」なのである!
まさしくその通りだと思います。最初の優勝を知っている4名のメンバーも、もう試合に選手として参加することはほとんどありません。
主力とされる高橋、片岡などの選手は、高校時代に勝つことを知っていますし、それに続く立石、中西康太などは強かった高知のソフトボールを見て育っています。しかし最近入部してきた選手は、勝つことを知らない世代になりつつあります。
強い高知パシフィックウェーブであり続けること、勝ち続けることによってのみ
「自分も高知パシフィックウェーブでソフトボールがやりたい!」
という選手を集めることができるはずです。
さらに、今回優勝出来なかったチームも必死で強化して、来年は必ず優勝するぞと挑戦してくるはずです。今回の優勝で浮かれていたら、去年のように決勝トーナメントに行けないという地獄を味わうことになりかねませんよ。
今のソフトボールを見ていると、どこも絶対的な強さを持っているようには感じません。その時調子の良かったチーム、流れに乗ったチームが勝つような感じさえします。今回は高橋速水投手の好投と、打線の効果的な得点によって勝てましたが、いつも同じような試合が出来ることはないことは、自分たちが一番知っているはずです。
と言うことは、来年はどのチームが優勝してもおかしくないということだと思いますので、来年の日本男子ソフトボールリーグを楽しみに見てみたいと思います。
全チームのみなさん、お疲れ様でした。そして来年も良い試合を見せてください。